数日前から夫の赴任先に移動。



家族のイベントがあって
離れて暮らしているみんなが集まり
私は家の掃除やら帰省した子どもたちの
ベッドメイキングやら大忙し💦



楽しい時間をみんなで過ごし
夜も更けて就寝後、いつものように
夫の腕の中で他愛もないおしゃべりをしながら
うとうとしていると夫が珍しく神妙な様子で言った。


「M、ほんとにありがとう…」



夫は普段から小さな事でも何かしてもらったら
「ありがとう」をごく自然に相手がだれであれ
言える人だけど
この時の「ありがとう」は
明らかにいつもと違うものだった。



「何にありがとうって言ってくれてるの?」



夫は
「何って
   いや、いろいろ片付けたり、子どもたちのために
   がんばってくれて。
   それ以外に何がある?」



「ううん。ないよ。」



私はそう言ったけど
ムキになって答えた夫の言葉の後ろに
隠れるものをますます感じた。














掃除やベッドメイキングなんて
毎日してるのに今さらそんなに神妙な顔で
ありがとうなんて





夫はきっと思ったに違いない。



この子どもたちとの幸せな時間があるのは
私と離婚しなかったから。



そして私が今も何もなかったかのように
子どもたちの前で振る舞い
夫と幸せな夫婦を演じているから。



子どもたちと過ごす時間が
何より幸せな夫は
このかけがえのない時間が
とても愛おしく



そして





自分の犯した愚かな不倫という罪を



ほんのちょっと




悔いたのかもしれない。