飛行機内で不意に夫との甘酸っぱい思い出と
遭遇して、溢れた涙を見た夫。
一瞬ギョッとして
「またあのヒステリーか？！」
という顔で私を見ていた。
ほぼ満席の機内では いい歳して
手を握ることも憚られる。
どうしたものか慌てていたが
私が落ち着きを取り戻し 涙を拭いて
「もう大丈夫」と笑顔を作ると夫は
小声で「あ〜 ビックリした〜 急にどうした？」
とホッとしていた。
機内で話すのは気が引けたので
到着して2人になった時に夫に話した。
夫はなぜ私が泣いたか、
まるで心当たりがなかったようだ。
私「ジェット ストリーム、MCは変わったけど
音楽とナレーションは変わらないんだね」
夫「そうだねー すごい長寿番組だね！
ジェット ストリームと言えば思い出すのは
高校時代、いとこのKくんの家に泊まりに行って
よく聴いたな〜〜 懐かしい〜〜」
私「… え… Kくん❓
いとこが懐かしいの❓
そっち？？
」
」夫「そうそう！ほんとよくKくんと聴いたな〜〜」
夫は私との思い出なんか
まったく浮かばなかったらしい…
私が涙の訳を説明すると夫は
「あれ？？ Mとも一緒に聴いてたっけ〜？
そう言えばそうだったか〜」
男なんてそんなもの
で終わらせていいものか。
