「とてつもない失敗の世界史」
(トム・フィリップス著 2019)
を読みました
3章に続き、4章
統治に向いていなかった専制君主たち
を見ていきます。
何もまかせてはならない
五人の統治家の例として
「ドイツのヴィルへルム二世」
「スコットランドのジェームズ六世」
「デンマークのクリスチャン七世」
「ロシアのピョートル三世」
「フランスのシャルル六世」
をあげています。
一人を引用します。
「ドイツのヴィルへルム二世」
(自らを外交が得意な交渉の達人と
思い込んでいた。
実際はかかわりを持つどの国をも侮辱
する才能があっただけだった。
このことは第一次世界対戦勃発の
一端を担ったかもしれない。)
人類は農業の開始からそれほど
経っていないときに、
人類の格差を産み出しました
それによって最初の数千年で
エリートが現れ、
そこから統治者が現れました
人間の社会が複雑になってくると、
ややこしい事柄に直面した大集団は
最終的に決断をくだす誰かが必要に
なります
しかし、
「国を統治する人々は、かならずしも
統治に向いていたわけではなかった。」
と筆者は語ります。
上記の5人の他に、
中国初の皇帝「始皇帝」についても
例にあげています。
始皇帝は中国で交戦中だった7つの
王国をすべてまとめあげ、
巨大な政治組織の基盤をつくりました。
前代未聞の中央集権化と、
広い情報網をも作り上げたそうです。
けれど、始皇帝のその目的は
「不老不死の妙薬」を見つける
ことでした。
そして、
始皇帝は不老不死の薬と噂された
水銀を多く含んだ妙薬を飲み続け、
水銀中毒になって死んでしまいました。
中毒で精神異常をきたしていた
始皇帝に対して、
誰もが不満を持っていました。
死後、ほどなくして暴動が起こり、
世継ぎは倒され、始皇帝の王朝は
続かなかったそうです。
他にも、
政治には向かなかったけれど、
ディズニー映画のお城の
モチーフになっている
「ノイシュヴァンシュタイン城」
を建築させたルートヴィヒを
あげていました。
この例としては、
統治には向かなかったけれど、
芸術家に向いていたと筆者は述べます。
今の日本は専制君主ではありません。
けれど、トップが一人選ばれます。
(民主主義については
次に見ていきます)
そもそもどんな人が統治家に
向いているのか、時代にもよりますし、
理想的なことを発信しても、
裏ではどのようなことを考えているの
か、わかりません。
未来にはAIに統治させてみたら?
なんていう思想もあります。
から言えば、
今の日本の政策はよくないそうです。
私は政治について疎いです
読んでいただいて
ありがとうございました