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夏は過ぎてゆき/浜名湖コース

最後に出掛けたのが浜名湖、2012年8月26日(日曜日)でした。2011年5月4日(水曜日)に犬山から数えて18コースに479日も掛けてしまいました。言い訳では無いけど、毎日仕事しながら、コース設定して、走って、写真撮って、文章書いて、地図書いて、誌面デザインしてよくやったと思います。というより、ホントはコレ以上ないくらいメチャ楽しかった。編集のHさんアリガトウございました。
ということで、最後は最初と同じ、撮影上手なNさんと一緒に走りました。浜名湖一周はイベントも主催したし、個人的にもう4~5回は走っています。ただ、湖北の引佐方面まで足を伸ばしたのは初めてです。今回の写真はあえて道路の写真だけを集めました。
昔サザンオールスターズがライブしたことがある国道1号付近の渚園運動公園をスタート&ゴールとして最初の湖東は自転車道も整備されており、快適そのものです。湖北へは多少のアップダウンがあるものの交通量もあまり多くないので、一般道でも安心して走行できます。庭園の立派な龍澤寺を目指しますが、途中の気賀四つ角(変な交差点名です)付近にある鰻屋「清水屋」さんはぜひ行ってみてください。サイコーです。ひょっとしたら10年後は鰻なんて食べられないかもしれませんよ(今回は食べることができませんでした)。そして瀬戸橋をめざし、いよいよ湖西に入りますが、ここからは町と町を結ぶ国道を走るイメージそのものです。面白味もさほど無いし、交通量も多く、疲れも出てきたので注意して走りました。新居関所に到着し、やっと観光地らしい雰囲気を感じつつ、国道1号をゴール目指して走りました。何かこれでこの本の取材(ちょっとオーバーな表現)も終わりかという一種の淋しさもありましたが、そこは私、昔から切り替えが早いので、早速自転車を車に積み込んで、国道150号を遠州大橋まで行き、「遠州浜天然温泉八扇乃湯」でゆったり温泉に浸ってから帰りました(ここの露天風呂は広く大きくてGOOD)。ということで、めでたし、めでたし。

【勝手な今日の音楽気分】
今回で冊子の裏話は終わりです。長~い時間がかかりました。今回のユーミンの曲目は「夏は過ぎてゆき」。失恋の歌ですが、何かエキサイティングな夏のイメージからアンニュイな秋に変わっていきそうな一抹なイメージが選曲した理由です。


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渚園キャンプ場から1つ目のカーブを回って    ファミリーランドへの三叉路手前


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県立自然公園のカーブを回って          天候が悪いと波がかかる場合もあり
県道並行から離れてしばらく

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クランクを過ぎてしばらく            舘山寺の街が左手に見える

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舘山寺の湖水浴城の脇を走る           パルパルを越え、正面には動物園の門

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県道320号線へ入り、浜名湖から遠ざかるが、   再びサイクリングロードが始まる
下りヘアピンで再び浜名湖が

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直進はサイクリングロード、橋をわたると     細江警察署へ向かう途中の道かな(?)
ホンダの工場脇を通り、気賀へ

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県道320号線の井伊谷川沿い           寸座へ向かう途中の県道362号線
小さなUP-DOWNNが続く            (一気に場所をとばしてスイマセン)

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レイクサイドウェイを瀬戸橋に向かう途中     国道301号を多米峠入り口への途中

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国道301号と東海道本線が並行する新居町     新居の関所へ向かう国道1号
                        ゴールも近いので気を抜かないように

Hello my friend/長浜コース

今回は久しぶりにNさんと大自転車散歩。湖北地方は若いころ、日本海へ遊びに行くのに高速道路通行料がもったいないと思い、伊吹山沿いの国道365号から木ノ本へ、そこから国道8号で敦賀までよく通った時以来、懐かしい気がして好きなエリアです。かと言って長浜市街はともかく、高月あたり(ここも長浜市になってしまいました)は詳しく知らないので自転車で回れば楽しいぞ、と出発です。長浜城は実は長浜城歴史博物館であって、お城ではないという事を初めて知り、長浜鉄道資料館の旧長浜駅舎は現存する最古の駅舎だということも初めて知って、まだまだだなと思いつつ小谷城跡から向源寺へ。ここには織田信長に攻められ、戦災から逃れるため地元民が土中に埋めて隠した十一面観音像があるのをNHKで見たような気がして訪ねることに。
管理は当時から地元の人がされているようで、その説明が親切すぎるくらい長かった(ゴメンナサイ)。そして木ノ本から賤ヶ岳へ。自転車を置いてリフトと徒歩で頂上へ。122頁123頁の写真がそれですが、今回自分が一番気に行ってる写真です。2年前、仕事で行ったスリランカの世界遺産シギリアロックと雰囲気が似ていて(当地の眼下はジャングルでしたけど…)妙に頭の中でその風景とリンクして感慨深かったです(ただの自己満足)。そして長浜市街へ戻る際、田園のなかを走り、トンネルを抜けるとそれまでの風景が一気に代わり、眩しい西陽と目の前の琵琶湖がドド~~んと目に入ってきます。県道44号線の高月町熊野のトンネルを抜ける風景も最高です(時間的に太陽が低い位置にあるので、よけいに眩しいのが印象的)。ここからしばらく写真が好きな方なら夕日と水面と山々の絶景が続きます。やっぱり琵琶湖っていいですね。

【勝手な今日の音楽気分】
このエリアは自分に取ってホント、懐かしい場所です。免許を取得して初めて遠出?したというのもここだし、夏は毎週ここを通って敦賀や越前へダイビングに通ったし、そうそうあの頃の8号線の賤ヶ岳あたりは、藤ヶ崎の方へぐるりと琵琶湖に沿って回ってたな。(現在は飯浦からトンネルになっている)飯浦の信号を回ってドライブイン(賤ヶ岳山頂から見えるので思い出しました)があり、そこでよく休憩したっけ。それこそいろいろな人と一緒に出掛け、別れ、走馬灯のように思い出します。「離れても胸の奥の友達でいさせて」ってユーミンの歌の気持ち、よく分かります。


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長浜市内の黒壁へ通じる道の酒屋さん      長浜の駅前通りにあった飯屋さんの古いポスター
中央の大吟醸が格別うまいとか。        故意か否かは分からないけど、いいですね。

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小谷のR365号沿いの「いずみ亭」       木之本のR303が直角に曲がる木之本地蔵院前の
近江牛と若狭の魚の定食は確か¥2,500     土産物屋さんのソフトは◎。しかも安い!!

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賤ヶ岳の頂上付近から見た余呉湖        自分のイメージとは違う琵琶湖の風景は
印象的な3本の木が立っていた。        水鳥公園付近から続く。
(両側の木は立ち枯れ?)

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奥びわスポーツの森近くのレンコン畑。     同じく、琵琶湖畔には糸トンボが…
大きな葉にシャワーの先っぽのような      やはり、自然はいいなって思いました。
花びらが落ちた蓮のシルエットがきれい。

砂の惑星/静岡コース

ホントは浜松から清水まで太平洋岸自転車道を制覇したかったのですが、本にしてみると海の写真ばかりになりそうで(実際の目で見ると同じ海でも表情がすべて違うと思うんですが…)、ならば大きく広くなった静岡市にしようと(清水市も今や静岡市、随分前の話らしいけど)出発です。メインは静岡市内での太平洋岸自転車道ですが、ホントは静岡県立県美術館にも行きたかったのが本音です。そうそう、この日はAさんが同行してくれたんですが、実は彼は駿府城跡の前でカメラを路上に落とし、それ以降調子が悪くなってしまって2枚に1枚は画像がおかしくなってしまいました。だからといっては何ですが、羽衣の木とか、世界遺産になった三保の松原からの富士山の写真がないのはそのせいで、ここで完全にカメラがイカれてしまいました。静岡まで来て撮影ができないのは…と思い、ヤマダ電機ならどこでもあるぞということで、清水の市街地に向かい始めたらありました。さすが、業界No.1の家電屋さんです。購入後すぐには電池が充電されていないので、同じカメラを買えば今ある電池を使えると思い探しましたが、機種が新しくなっていました。店員さんが電池は同じだというので、即購入しましたが、騙されました。新しいのは1mmくらい電池が小さくなっていました。騙し騙し古いカメラを使い、新しい電池をAさんの車で充電しつつ交互にカメラを使いながら撮影して一苦労した静岡でした。

【勝手な今日の音楽気分】
「真冬のサーファー」って感じがする海岸は波打ちブロックが目立ち、情緒は少しトーンダウンしますが、ずっと続いていた砂浜は大げさにいうと「砂の惑星」というのが思い浮かぶ8月7日の静岡の海でした。でも Holiday in Acapulco ってカンジがするところで自転車乗りたかったな。


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駿府城跡を囲む歩道は押しチャリ指定。      これは、いわゆる「枡形」かな?

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風力発電「風電君」の正門向かえのお宅には    地図を見ると結構な距離のような気がするけど
ツリーハウスが…。たまたまご主人が掃除を    15.6km。往復しても2時間もかからないので
されていて、お声を掛けたら上らしてくれた。   気軽に走られるサイクリングロードです。
まぁ、絶景だこと。

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次郎長生家の通りを北進、右に回った場所に    エスパルス・ドリームプラザにはお寿司屋さん
ある魚屋さん。粋ですね。            がずらり。中には定食(お盆に載った)が
                        回転している寿司屋も。豪快!
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わさび味のジンジャーエール。          県立美術館の周りにある彫刻は12あるので、
これはうまかった。               これを見るだけでもカッコいい。                     


セシルの週末/豊川・豊橋コース

仕事で「愛知県内の東海道53次」という特集をしたことがあり「そうだ、豊橋に行こう!」で決定。吉田城の前の国道1号線には、路面電車が走っているので、それを見に行くだけでも楽しいし…。でも出発は豊川駅前に広い駐車場があったのを知っていたので、ここからスタート。豊川稲荷から南下といっても正確には南西下して、今川義元の墓を見て(このあたりは結構自転車で巡ると面白い場所です)、豊橋へ到着。当日は日曜といえど、人はまばら。めちゃ蒸し暑かったので、人もいないだろうと思いつつ、1号線沿いの豊橋市公会堂の前にはたくさんの人が…。でも何か変だぞと思い、よく見ると公会堂から出てくる若い子たちはゲームの世界やらアニメの世界から飛び出てきたようなコスプレの人たち。ここで、着替えて豊橋公園内で撮影をするみたいです。駅前に人がいなかったのはこのせいだとは思いませんが、何と多くの人が集まっていたことやら。そのうちの一人の女の子に聞くと、この地区ではここが「聖地」だとか。この後、長閑な道をのんびり走行して豊川まで戻り、何かの情報で知った「佐溝コレクション」へ。ホントの住宅地にあるので、見つけるのに一苦労しましたが、実際にはこういうイメージの住宅やショップはありそうというのが、正直な感想でした。

【勝手な今日の音楽気分】
コスプレの子たちを見て、連想した曲。別に彼女たちは不良でも何でもなく、どちらかというとおとなしく、まじめな子が多いと思います。しかしながら、この不良少女が素直な娘に変身していく歌詞とダブってしまったみたいです。タイトルも週末って付いてるし…。強引にこじつけているように思われるかもしれませんが、フッと頭に出てくるんですよね。ところで、「時のないホテル」のアルバム好きですね。ここにも結構出てきましたよね。


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飯田線に沿って走っている県道495号線には    飯田線の脇にある牛久保のナギの木の前には 
今川義元も山本勘助も登場します。        踊っている人の足のような形の木が印象的。

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駅前商店街にあるツタで覆われた家を発見。    トラムのようなカッコいい市電、
それにしても…                 名古屋市の市電もここで余生を送っていますよ

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オロナミンCの松山?さんって          写実的な人物と多少デフォルメされたキツネの
琴姫七変化って番組だよね。確か…        混在も妙にマッチしている豊川駅前。    

DOWNTOWN BOY/西尾コース

締切も切羽詰まってきているような気がして(実は編集のHさんには伸ばしていただいているのでは…)、とりあえず西尾へ向かう。この辺りは私にとってまさに「Deep MIKAWA」で、地図上ではわかっているつもりでも、通過することはあっても実際には出掛けたことがないエリア。抹茶で有名で、駅前にレトロな映画館が現存しているくらいの知識しかないので、近くとも新鮮な町で面白かった印象が強い。お城や武家屋敷も良かったが、特に良かったのは旧吉良町(だと思う)にある「黄金堤」と「南極探検隊白瀬隊長の墓」のあたり。前者は古矢作川の氾濫防止に尽力した人の力、何よりも忠臣蔵では悪名高い吉良上野介が田を守るため一夜で造ったといわれてます。後者は長閑な場所にひっそり眠る秋田出身者の白瀬隊長が、なぜここで永眠したのかを知るきっかけができ、非常に有意義な自転車散歩でした。

【勝手な今日の音楽気分】
関係ないといえば、いつも関係ないといわれそうですが、ユーミンの歌のワンフレーズに反応してしまうことってありませんか?今回の場合も歌詞のプロットと西尾とはまったく関係ないのですが、足利義継の東条城跡を下から見上げていると、宝島だった秘密の空き地は今ではビルが建ってしまったというフレーズに妙に反応してしまいます。工場裏の夕陽の空き地というところもかな?何か変ですけど、いつもこんなカンジになってしまいます。


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武家屋敷も徒歩や自転車じゃないと        市内北部にお茶畑があります。
見られない得した場所もあります。        通りもそれっぽくお茶屋さんがありいいカンジ

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東条城跡の入口は秘密基地の入口みたいで     南極観測船しらせのスクリュー
ワクワクします。                小さな船で南極へ行ったんだと思いました。

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吉良上野介義央のお墓がある華蔵寺。
付近には吉良家の先祖である東条吉良氏の菩提寺
花岳寺もあり、辺り一帯散歩コースになっている。