個人事業主開業に伴い、具体的に出来る事として先ず思い立つのがネットショップ登録。
山本が所持しております作品を、どうにか販売しようと思いたつ。手始めに、Bというオンラインショップに開店した後間もなくのエピソード。
不思議なことに縁も所縁もないお電話番号から、営業のお電話がやってくる。流石は、ネットビジネス社会。情報は垂れ流しなので、向こうからすれば流し素麺を待ってるようなものだろう。
「ご担当者様いらっしゃいますか?」
「期間限定のお得な〇〇」
「またとないチャンスですよ!」
いくつかの定型文を何度となく耳にすると、出どころも会社も違う営業電話に、一定の法則があると肌でわかるようになってくる。
一興一旦していては、自分の仕事ができなくなる。
まだ心の片隅にやましさや後ろめたさが若干残っているタイプと、完全に麻痺してるタイプがいて、山本に対して駆け引きをしてる様子を脇で見てると、山本が電話番号のメモを渡してくるのだ。それをおもむろに、別のスマホで検索して相手の素性を調べるのが自分の役目である。
山本は、はじめこそ丁寧に応対している様子だったが、容量を得たのか、数日もすれば着歴の番号をネット検索して相手の素性を先に調べるという初歩的な技を体得していたわけだ。
それからは、名前こそもっともらしい聞こえがご立派な会社名を語る詐欺グループ的位置付けの輩リストを作成。面白いもので、世の中にはその情報で厄介指数をグラフ化したデータと口コミ情報をアップしているサイトまで存在する。
輩があの手この手を考えたところで、こちらにもネットを武器にした防御対策が存在しているという話。
こんなご時世、あの手この手を考えては、無知な商売初心者、駆け出し個人事業主をカモにしている会社が結構あるんだという現実を知った。