ヒーローには、誰にでもなれるんだと亡くなった祖父が言っていた。
無邪気なまま
だだ一つ信じきること。
少し前の私には基地があった。
絶対的な正義の味方。
そこでならだれでもヒーローになれた。
私が駆け引きの無い私になれる唯一の場所。
生きていてどうしようも無く上手くいかないときもある。
悲しいことや辛いこと
たくさんの友達や交わした笑顔さえも
そんなとき
泣きたいとき泣くことができた
だれにも会いたくないとき会う必要もなかった。
そんな基地が必要におもう。
あの頃のように
またヒーローになれたなら
何度だってあきらめない
くじけない私で
私が決めた教科書にも語れない生き方を信じてみる。
それが秘密の扉を開ける


