学生の皆さん、社会人・求職中の皆さん、「就活」していますか。

最初に皆さんに確認したいのは、本当に雇われたい(就職したい)のかということです。

 

私は雇われている立場ですが、できることなら自分のやりたいことをして生きてみたいです。誰かの役に立つこと、価値を生むことをして、それが収入につながる、そんな生活がしたいと思っています。しかし、それができる実力がないので雇われています。

 

まあそれは置いておいて、現実的な問題として、どこかに雇われず自営したり起業をしたりするのは相当な実力に加え大きな才能や運の良さが求められます。それは誰でも持っているものではなく、できることでもないため相当に厳しいものです。一方で、雇われる側ではそういったことはありません。会社の決まりや人間関係など煩わしいことはあるかもしれませんが、組織という大きな存在に守られているところもあります。雇われることは、いろいろと楽で簡単な面も多々あります。「雇われない」とは、全部一人でしないといけなくて、学校や会社にいるときのように誰かが助けてくれることはありません。まさに「挑戦」であり多くの人にとって大変勇気のいることです。

 

皆さんは厳しくとも雇われず自分で進んでいきますか。それとも、雇われて誰かの指揮のもと安定した状況に置かれたいですか。まずはそこがはっきりしないと「就活」は前向きなものになりません。自分で進んでいくのか、組織に身を置くのか(会社員・公務員になるなど)を決めましょう。

 

 

さて、どこかに雇われたいと思う場合「就活」は避けて通れないものです。

 

雇われる場合、自分がその組織に適合するかどうかを確認してもらうことになります。

もし、実際は適していなくて(というか適している人のほうが少数な気もしますが)、それでも、その職に就きたい、雇われたいという強い志望動機がある(給料が良いなど)場合、自分が適合しているかのように採用担当者に示す必要があります。

また、組織に入るためには、いくつかの条件(学歴など)を満たし、壁(書類選考など)を越えていかないといけません。

 

学歴については、かつてよりも少し比重が軽くなったかもしれません。

ひとまず、高校あるいは大学を卒業していれば、いわゆる有名校の出身ではなくても書類選考に大きな不利となることは少なくなってきたと考えられます。なぜなら、採用側は応募者がどの学校出身かで偏見を持って人物を見ないように気を付けているからです。(かつて組織内で出身校ごとの派閥が存在し対立の原因となっていたようです)

 

書類選考を通過し、筆記試験があれば合格する点数を取らないといけません。その後、面接では、それっぽいことを言って「やる気」を見せないといけません。どうにか自分を採用してもらいたいところですが、皆が入りたい組織は競争が激しいです。採用側は、効率よく、いくつかの壁を用意してふるいにかけて判断したいものです。

ここで書類選考や筆記試験が大変な難易度の場合、面接がそこまで厳しくないことがあります。その反対に書類選考等がない場合、面接に重きを置いていることがあるのでしっかりとした受け答えが大切になります。なお、それらの手続きをきちんと実施せずに採用となる場合、誰でもいいから人手がほしいということが考えられます。組織は、仕事が過酷などの理由があって使い捨ての労働力をほしがっているのかもしれません。

働く側にとって、そういった組織に属すると、早々に辞めることにつながりやすく、仕事を通じた成長や「やりがい」などの意欲を持てないこととなるでしょう。そうならないように仕事選びは慎重に行ったほうが良いと考えます。

 

気持ちが定まってきたら就活は「いつ」から始めたらよいでしょうか。

 

答えは

いつでもいいと思います。

 

早ければ早いほうがいいかもしれません。遅すぎるということもありません。ただ、学生の方は世間でいう「好待遇」で「魅力的」かつ「条件の良い」組織は早い者勝ちという現実もあります。なので、そういった場所を目指している方は早く応募しないといけませんね。そうではない方は、いつでもいいと個人的に思っています。それくらいの気持ちでないと、とりあえず、で、したいわけでもない仕事を始めることになります。その結果、たいしたものも得られず早々に辞めてしまい、仕事が長続きしなかったという事実だけが自分の経歴に残ります。せっかく「就活」して雇われるのなら、自分なりに達成感や充実感、何でもいいですから気持ちが上がるものをその仕事から見出せるほうが望ましいと考えます。

 

働かないと生活ができない状況でなければ、「就活」なんていつでもいいと思うのですが、一般的に学生は「卒業」がやってきてしまいます。そういった自分の所属先の期限や時期的な終わりを迎えようとしている頃がまさに行動する時期なのでしょう。

 

人は締切がないとなかなか動けないように思います。学生であれば卒業前には就職先が決まっていることが世間から見た状態として整っているでしょうし多くの人はそうあろうと(内定を得て卒業できるように)しますよね。

個人的な話になりますが、大学の頃、内定を得てからのほうが、心身ともに落ち着いていました。最後の壁だった卒業論文も良くはかどったように記憶しています。

就活の始めは、実のところいつでもいいのに、周辺環境の変化などに追い立てられ、焦りや不安から「とにかく始めなければ」と闇雲に動き始めてしまっている方が多い気がします。

以下、例を出しますと

・とりあえず求人応募サイトに登録(掲載された有名企業に次々とエントリー)

・とりあえず会社説明会に行って話を聞く

・とりあえず内定に有利そうな資格を取ろうと勉強開始…

 

これらは、何を隠そう私のことです。

これらにまったく意味がなかったとまでは言いませんが、今となっては余計な時間やお金を費やしたように感じます。

 

サイトに登録して各社へエントリーシートの入力・提出は時間が掛かりましたし、会社説明会も現在は当たり前となったオンラインやリモートがなく、時間と交通費を要しました。資格の勉強も的外れで無駄にやることが増えただけとなり完全に迷走していました。

 

大事だったのは、自分が雇われたい本命組織の調査・研究、つまりはそこに潜り込むための「諜報活動」でした。これがいろいろ振り返ってみて分かった大事なことです。

 

でもそれがかなり難しいんです。

 

そこでどういう人が働いているのか、どんな業務なのか、はっきり言って一般的な就活では計り知れません。

サイトも説明会もどうしたって美辞麗句を並べまくりですしインターンシップは期間中お客様扱い。こんなので組織の実態を知り得ることはできません。親兄弟や学校の先輩が実際に働いている、くらいの生の声でないと現実は分からないのです。もしくは、小さな会社ならアルバイト等でしばらく働いてみないと実態は少しもつかめないことだらけでしょう。

自分が「雇われたい」組織が、どういう人物を求めていて、どうやったらそこに入れるのか、これらを知らないといけません。

 

 

今回の記事をまとめますと、第一に、本当に雇われたい(就職したい)のか進路を明確にすることでした。就職か独立(起業等)か、まずは自分の気持ちをはっきりさせることです。

次は、「就活」の開始はいつでもいいと焦らないことでした。

そして、入りたい組織(会社等)をきちんとしぼって調査・研究(諜報活動)をすることでした。

 

以上、これらを意識すれば最終的には実りある「就活」となり、良い結果につながると思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。