山陽女子短期大学
 臨床検査学科

臨床検査技師を目指す
高校生のための

仁助先生のブログ

No.61





仁助顔2今日は

仁助さんの続きの

話をしよう

与吉顔はい!

仁助顔2兵之助
北の空を眺めていた


黒々とした極楽寺山

極楽寺山写真


天平三年(731年)行基

開山した

ここ笹尾山から見る眺めは

兵之助の胸を

わくわくとさせたのじゃ


何故なら

この兵之助はな

興味が湧いたら

何処にでも行き

何でそうなのかを

自分の目ではっきり

させんと気が済まない


性格じゃったのじゃ


与吉顔兵之助の登っている

篠尾山からは

四方八方がよく見えたのですね


仁助顔2それはじゃ


天満宮

北に極楽寺山
西に大野権現山
南に宮島の弥山
東に桜尾山

非常に景色が良かったのじゃ


与吉顔

見えるところには

皆行きたかったのですね?


仁助顔2そうじゃな!

兵之助は友達の與吉と

相談して

極楽寺山に登る計画を立てたのじゃ


極楽寺山には

大きな池があり

大蛇が住んでいるという事じゃ

蛇の池


与吉顔蛇の池ですね



仁助顔2 そうじゃ

兵之助と與吉は

佐方八幡神社で待ち合わせ

極楽寺山を目指すことになった


「與吉、昼飯は持っとるか?」
「おばあさんがむすびを作ってくれたわい」
「おじいさんがひょうたんの水筒を
もっていけと言ってこれを貸してくれたんじゃ」

與吉は

ひょうたんを縛ったひもの端を

着物と帯の間に挟んでいた


「蛇の池まで行ったら
水はいくらでもあるとおじいさんが
言とった」と與吉が言った

二人は

佐方川のほとりを

川上に向かって歩き始めたんじゃ


すぐに道は上り坂になった

細い道がずっと続いている


二刻歩いて

二人は振り返った


佐西の浦の海はぎらぎらと
光り輝いていた

佐西浦海



桜尾山を上から見ることができる
港には

舟が係留されている
與吉のお父さんの
舟はまだ帰っていないだろう
小さくてわからない

二人は

また歩き始めた
今度は
蛇の池の

大蛇の話になった

蛇の池



「與吉

蛇の池の大蛇知っとるか?」

「お祖父さんから聞いたことがある」
福佐売神社に祭られとる

福佐売神社



福佐売の姫のことじゃろう」

「その大蛇は頭が八つあり

尾が三つあったんじゃ」與吉が言った

「兵之助

その大蛇の首を

福佐売の姫が切ったんじゃ」

「そうしたら

その八つの頭は

山を二つも越えて

地御前村まで飛んで行ったんじゃ」


八つ面(もて)神社じゃろう」

八つ面神社



「そうよ

八つの顔が飛んできたけえ

そおいう名前になったらしい

お祖父さんが言いよった」

「本当におったんかのう?」




今日は

ここまでじゃ

・・・・・・・・・・・・・
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