彼女は昨年の12月初めに、彼に半年の猶予を与え、その間に離婚協議を開始して、少なくとも6月初めには離婚に向けての眼鼻をつけるように言った。
彼は「分かった」と言ったものの、具体的な行動に出ることは無かった。
その半年間、彼はそれまでと変わりなく彼女の恋人として接しようとしたが、彼女は完全に一線を引き、彼と恋人のように振舞おうとはしなかった。
しかし、彼は彼女が職場の飲み会などで出掛けると、帰りは駅から家に車で乗せていくと申し出て、車内で二人きりになると手を握ったり、車を道路脇に停めて抱きついて来たりキスしようとしたり、やりたい放題だった。彼女が「やめてよ」と言っても「いいじゃん」と言って彼女が拒んでも無理矢理に唇を重ねようとした。
LINEでは「最近会ってくれないからオチンチンが元気ないんだよ。」とアホなことを言ってきたり、「僕の気持ちは変わりません。だから別れたくありません。」といけしゃあしゃあと言ってきたり、「今週末の予定は?ホテルへ行きたい。」とセックスしか頭にありませんと言わんがばかりのメッセージを送ったり、とにかく馬鹿としか言えないことを散々言ってきたという。
当然、彼女の彼に対する気持ちは下がっていくばかり。彼は、彼女が望むこと、現妻との離婚話を一向に進めようとはしなかった。
彼女は、二人きりになるシチュエーションを避け、会って話すのは喫茶店に限定し、一切の送迎も断った。しかし或る日、喫茶店で話した後、彼女がホームセンターへ鳥の餌を買いに行くのに彼はついて来て、餌を選んでいた彼女に背後から抱きついたという。いくら棚で人目につきにくいからといって、ホームセンターでそんなことするのかと思うが、性欲処理が出来ていない色魔はそんなところでも思いもよらない行為をするのだろう。
彼女は完全に愛想を尽かし、もう彼と二人で行動することは無くなった。