初期ベートーヴェンの傑作といっていい曲ではないだろうか。
第四楽章を中心としたシンメトリカルな構成。しかも最初と最後に同じMarcia;Allegro が置かれているため、シンメトリカルな印象はさらに強まる。
比較的短い楽章でつくられているが、二楽章と六楽章が同じく六分強の長さでこれも前後で対応する。
しかも中心の第四楽章そのものが、Adagio-Scherzo-Adagioの三部形式というシンメトリカルな構成である。
勿論いままでの作品も緊密な構成を意図していたが、このセレナーデの構成は出色の出来ではないだろうか。
親しみやすい旋律が豊富に聴ける曲ではあるが、楽章楽章の印象は似ていて、特徴のある楽章は少ない。
どちらかと言えば、この曲は、一楽章一楽章を楽しむよりは、全体の構成を聴く曲なのかもしれない。
とても不思議な感覚なのだが、この曲を聴きながら、何故か僕は、アルバン・ベルグの弦楽作品を連想してしまった。
どうしてだろう。
興味深くもあり検証の必要があろう。







