父は

たまに

何処から拾って来るのか

変わった人を家に連れて来た






ある年の夏の日

田舎へ電話をかけた

応対に出たのは

聞き覚えの無い女性の声・・・・・



女【○○です・・・】

・・・

・・・

カーネル【あの~◎◎ですけど・・・】

・・・

・・・

女【ちょっと待ってください・・・】




しばらくして父が電話口に出た




カーネル【◎◎だ・・・今年のお盆は帰るから・・・】

父【おぉ・・・そうか 気を付けて帰って来い】

カーネル【わかった・じゃ~】

父【ん~】


短い男同士の会話が終わった







帰郷間際になって

田舎の叔母から電話が有った



叔母【今年は帰るの?】

カーネル【帰るよ・・・】

叔母【◎◎ 話しておかないといけないことが有るんだけど・・・】

カーネル【何?・・・】

叔母【あの~・・・父ちゃんが若い女を家に連れ込んでいるから・・・
   びっくりしないでね・・・】



あぁ~この間田舎に電話したら応対に出た女性のことかな?・・・と

ふと思った・・・



叔母【どう思う・・・】

カーネル【ど~って?】

叔母【ほら・・・再婚と言う事になったらって事・・・】

カーネル【あぁ~どうでもいいんじゃない】



叔母たちは将来の事を考えていた・・・



父に新しい子供が出来たら

田舎の家や△△△坪ほど有る敷地や山や田畑の財産は

み~んな

その子供が引き継ぐ事になっても良いのかということだった



別に私はそんなもの(財産)欲しくもないし

欲しければくれてやる

父の面倒を見てくれるならそれで良い



そんな会話をして電話を切った







カーネル【ただいま~】

父【お帰り~】

女【こんにちは・・・】

女は真っ赤なワンピース姿だった

私の前で居心地悪そうにしていた



私の田舎では

毎年お盆になると

親戚たちが入れ替わり立ち代わり

家の仏壇にお供え物をし

水を取り替えて

ご先祖様に挨拶しに来る



小さな町では噂はとうに知れ渡っているようで

訪ねてくる親戚の男たちは

父の連れ込んだ女の前でにやけていた



叔母が家にやって来て

彼女の居ない所で

父に彼女の事を聞いていた・・・

叔母【お兄さん・・・彼女はどんな人なの?・・・結婚するの?】

父【彼女はそんな人じゃない・・・】

叔母【そんな人じゃないって・・・なに?】

・・・

父はめんどくさそうに語りは始めた



父の言う事には

父がたまたま飲み行ったスナックで働いていた女性だという

そこは※※※の経営しているお店で

彼女はそこで抜け出せなくなっていたのだそうで

父がかわいそうに思い

仕事着の赤いドレスを着たままの姿で

彼女を車に乗せて来たようで

家にかくまっているのだと言う・・・

現在

無事に帰れる様に

警察と連絡を取り合って

彼女の家にも連絡済みとのこと


それにしてもなぜ※※※のお店にとの問いには・・・


彼女は結婚しているようで

小さな子供もいるようす

どうやら育児ノイローゼで家を飛び出してしまったようで

帰るに帰れなくなってしまい

流れ流れて・・・

スナックで働かされる羽目になったのだという・・・






それにしても

かくまうって言っても

ここの家には鍵がない・・・

家の人間がいなくても

誰かが勝手に居間に上がりこんで

お茶をしている・・・





近所に住む

もうすぐ100歳に届く

はじめおじいちゃんは

毎日の様にお茶をしに来る・・・




彼女と

父と

はじめおじいちゃんと

カーネルで

居間で

お茶をすすっている時

私は彼女の【きちっとすれば良くなるから・・・】と一言

はじめおじいちゃん【んだ(そうだ)】と一言




私は3・4日程して東京へ戻った

ほどなくして

彼女は本来居るべき所へ帰った様だ




たぶん・・・

こんな

もの好きな父が居る

家庭はうちぐらいなものだろう

そして・・・

そんな状況を

驚きもしない

私達家族も変?・・・なのかも知れない・・・(爆)











こうして

その年の我が一族の真夏の狂想曲は終わった








めでたし・・・

めでたし・・・