和室を洋室にリノベーションの話。

 

前回は、接着剤も釘も不要のフローリングについて書きました。

 

 

逆戻りパターンになりますが、

 

この記事では「畳をはがしてフローリングの下地をつくる方法」について書きます。

 

地味な工程ですが、これも頭を使うし結構大事。

 

 

まず、60mmの畳をはがして5㎜のフローリングを貼るとなると、

 

敷居との段差が55mmも開いてしまうので、そこを埋める必要があります。

 

※ふすまの下の隙間を参照

 

「別に段差ができてもいいんじゃないの~~?」


なんて気軽に考えていたのですが・・・

 

<畳をはがしてみて気付いたこと>

・床下から風がビュービュー入ってきて、めっちゃ寒い!

・心なしかカビ臭い(知らないおばあちゃんちのにおい的な香り…)

・変な隙間がある

 

これはいくら工房といえども支障をきたすわ。

 

ということで段差を埋めることにしました。

 

《下地作りの手順》

1.畳の下地の上に根太(30×40mmの赤松)を等間隔に並べる

2.根太と根太の間に断熱材(30㎜のスタイロフォーム)を敷く

3.根太の上に合板(針葉樹合板12㎜)を貼る

 

30mm+12㎜の下地に5㎜のフローリングを置いたら、合計47㎜。

 

畳だった時に比べて13㎜の段差ができるのですが、これはわざと残すことにしました。

(理由は最後に)

 

 

1.畳の下地の上に根太(30×40mmの赤松)を等間隔に並べる

 

30×40㎜の赤松はとてもポピュラーな木材で、ホームセンターでも購入することができます。

 

2m弱で400円くらい。

 

まず、間に詰める30mmの断熱材と同じ高さになるように、

 

40㎜の面を上に向けて30㎜の高さにして並べる必要があります。

 

最初に部屋の外周に並べます。

↑赤松と私。

その後、貼り付ける合板のサイズ(910㎜×1820㎜)に合わせて

 

根太の間隔を決める「逆算」をして配置を決めます。

 

こんな感じ。↓

 

 

根太も、上に貼る合板もそうなのですが、

 

サイズぴったりに貼ると、木が膨張した時に「床鳴り」の原因になるので、

 

周囲と木材の間、木材と木材の間には5㎜程度の隙間を開けて固定する必要があります。


実は、ギィギィ言うくらい別にいいけど・・・と思う大雑把な私ですが、

 

後でフローリングが浮いてきても困るので、ここはしっかり隙間を開けておきました。

 

 

2.根太と根太の間に断熱材(30㎜のスタイロフォーム)を敷く

 

根太と根太の間隔に合わせてカットします。


 

断熱材は木材と違って、隙間が空かないようにぴっちり詰める必要があるので、

 

サイズきっちりカットする必要があります。(むずいけど)

 

 

カッターで筋を入れるとパカって割れるのですが、

 

するする~~とカットするためには、

 

新品の刃をウェットティッシュで少し湿らせてから使う のがポイントでした。

 

スタイロフォームもホームセンターで買えますが、

 

私は材木屋さんに届けてもらいました。910×1820㎜で1200円くらい。

 



 

3.根太の上に合板(針葉樹合板12㎜)を貼る

 

根太→スタイロフォーム まで出来たら、

 

その上に12㎜の針葉樹合板を貼っていきます。

 

合板の継ぎ目が並ばないようにランダムに貼るのが理想とのことですが、

 

私は並べて貼り付けてしまいました。(この方が楽だったので💦)

 

 

リフォームの場合、部屋がきっちり真四角になってることが少ないので、

 

現場でサイズを測りながら合板を丸のこでカットします。


 

丸ノコ怖い!とか、木くずが嫌!

ホームセンターで事前にカットしてもらいたい!という場合は、

 

事前に少し小さめにカットしてもらうか、

 

万が一に備えてカンナやのこぎりを用意しておくことをお勧めします。

 

910×1820㎜の針葉樹合板12㎜は、1枚1200円くらいでした。

 

貼るのはそれほど難しくなかったので、ポイントはカットだけだと思います。


 

8畳の部屋で、下地をつくるのに必要だった材料は、

 

赤松30×40 2000m×30本 約10,000円

スタイロフォーム30㎜×8枚 約10,000円

針葉樹合板12㎜ 8枚×8枚 約10,000円

 

赤松をとめる45㎜のビスと、合板をとめる35㎜のビスを合わせて、

 

かかった費用は約30,000円という感じです。

 

 

感想から言うと、一番大変だったのは、

 

大きめに切ってしまったスタイロフォームを押し込むこと!

 

これにめちゃくちゃ苦労しました。


後からちょっと切るのも大変で、

 

結果根太をずらしたせいで合板をランダムに貼れなくなったのですが、

 

スタイロフォームはきっちりカットする。


「急がば回れ」なんだなと、痛感。

 


 

あ、最後に、

 

段差をわざと残した理由。

 

それは、いつでもはがせるフローリングを選んだので、

 

将来無垢のフローリング(15㎜)を貼りたくなった時、

 

下地を貼りなおさなくてもそのまま使えるようにしたかったんです。

 

もしかしたら薄型の床暖房も入れられるかもしれないし。

 

あとは、私が「わずかの段差につまづくという老化現象」に気を付けるだけです。

 

もし転んだら・・・

 

ほらな!!って自分で笑うしかないですけどね。

 

 

 

長くなりましたが、今日はこの辺で。

 

最期まで読んでいただき、ありがとうございます。


この記事が、いつか誰かの役に立ちますように。