夢十夜⑩
うちがすごく貧乏で
貧乏すぎるので
家財道具なんかもすべて売ってしまっていた。
売るものがなくなってしまったから
車のドアも売ってしまった。
だからドアのない車に
家族4人で乗っていた。
お母さんが運転していて
お父さんが助手席にいて
あたしは助手席のうしろ
弟は運転席のうしろ。
信号が赤だったから
車が止まった。
そうしたら弟が
反対車線に飛び出て行って
くるくる回りだした。
あたしは
「危ないからこっち来なさい」
と叫んだ。
反対車線に車が来た。
ああ!
と思ったら
弟は
その車に乗り込んで
行ってしまった。
両親は
「あの車のうちの子になったほうが、あの子は幸せなのよ」
と言って涙ぐんでいた。
あたしも
そうか。
と思って泣いた。
起きてから思った。
その車もドアがなかったわけだから
貧乏な家だったんじゃないかな、と。
夢十夜⑨
車を運転していて
お父さんを轢いた。
お父さんは
ペラペラの
1枚の紙みたいになってしまって
あたしは
お父さんを元に戻さなきゃ
と
ペラペラのお父さんをミイラのように
包帯でぐるぐる巻きにして
病院へ急いだ。
かろうじて心臓の音が
聞こえていたから
ペラペラだけどまだ生きてた。
すごく焦っていて
車をとばしたので
ぐるぐる巻きのペラペラのお父さんは
窓から外に出てしまった。
あたしは
外に出てしまった
ぐるぐる巻きのペラペラのお父さんを
また轢いた。
お父さんの心臓は
止まってしまった。
起きたとき少し泣いていた。
夢十夜⑧
昔見たやつな。
日本は戦時中で
空も海もすべてが
灰色をしてた。
あたしはママと弟と空襲から逃げるために
大きなタンカーのような船に乗り込んだ。
他にもたくさん
逃げてきた人々が船にはいて
甲板は溢れかえっていた。
でも
海の上の大きな船なんて
かっこうの的になって
すぐ
戦闘機に攻撃された。
大きな船は沈没して
ママと弟は死んだ。
あたしはそこから泳いで
岸までたどり着いた。
戦闘機が空を飛んでて
山は赤く燃えていて
船は真っ二つになって
沈んだ。
行くあてもない
と思っていると
TSUTAYAの光る看板が見えた。
(営業中
店内に入ってみると
店員もBGMも疎らではあるが客もいた。
新作DVDコーナーで
あたしと同じくらいの歳の
女の子が3人いた。
みんな戦争で家族をなくした。
だから4人で
「これから頑張っていこうね」
と円陣を組んで
誓った。
夢十夜⑦
どこかの小学校にいたのだが
すごく高い階にある教室が
控え室みたいになっていたので
窓際の席で
窓あけて
タバコ吸ってた。
建物の後ろのほうに
グラウンドがあって
子どもたちが
運動会の練習をしていた。
すると
巨大なキリンがグラウンドに
入ってきた。
子どもたちは
何かをわめきながら
グラウンドを逃げ回って
散っていった。
あたしは高いとこから
たばこ吸いながら
それを見ていた。
夢十夜⑥
と中学の友達(リア充)
と3人で
カラオケに行くので
雑居ビルのエレベーターに乗った。
たまたま乗り合わせた
コスプレーヤーの女の子たちに
(何のコスプレかは分からないが何かのゲームだと思う)
友人たちが
食いつ いた。
「可愛いですね」
「完成度高いですね」
「太もも触っていいですか?」
とか
意味の分からない感じで絡みはじめて
仲良くなった。
ので
一緒にカラオケすることになった。
あたしは
「急用を思い出した!」
と言って
ひとりエレベーターを下っていった。
夢十夜⑤
そいつがあたしと別れた後に付き合ってた女が
こたつに入ってた。
目の前でキスしようとするので
みかんを投げた。
しばらく睨み合っていると
中学の友達がやってきて
「その男、マッキーなんだろ」
と言った。
マッキーが何かを尋ねると
えっちのときに乾いてるとかdryとか
出が悪くなってかすかすになったマッキーのイメージの
そんなような事だと
教えてくれた。
なのであたしは
「お前、マッキーのくせに外出歩いてんじゃねぇよ」
と大きな声で怒鳴った。
女は
それに感化されたのか
「確かにあんたの貧乏性は嫌だわ」
と言った。
隣の部屋のこたつには
中学のあたしの友人がいて
口々に何か
男に向かって怒鳴ってた。
夢の中で怒鳴り散らしたので
目覚めたとき
すごく爽快な気分だった。
夢十夜④
壁一面に天井まで棚になっていて
アクセサリーやら
ガラス製品やら
人形やら
色んなものが並べられてた。
部屋の中には
中学の友人が3人ほどいた。
あたしには
赤い翼が右側にだけついていて
左手には
何かのプリントを持って
パタパタ飛んでいた。
友人たちは何かを探してて
あたしはそれを一番上の棚に隠してたんだ。
友人はすごい勢いで
壁をしゃかしゃかよじ登って
探してたもの
あっさり見つけてた。
あたしは
パタパタしながら見てた。
夢十夜③
「そろそろ起きなー」
と起こすので
眠い目をこすりながら起きたが
目をこすりすぎて
頭がくらくらして
目の前がちかちかして
よく前が見えなくなった。
とりあえず部屋を出たが
階段までの2畳ほどのスペースに
渦巻きが発生していた。
渦巻きの上には
ピンクと黄色の花柄の毛布のロールされたものが
行く手を塞いでいた。
足先で確かめながら
でも寝ぼけてると感づかれないように
階段を降りてたら
半分くらいまできたところで
気付いたらベッドの上にいた。
夢十夜②
昔通っていた中学のグラウンドで
マラソンの練習の指導をしていた。
空からUFOぽいものがふらふら降りてきたと思ったら
底面がバキュームになっていて
吸い込まれそうになった。
吸い込まれないように
グラウンドの横のバスケットコートの金網にしがみついていたら
小さい宇宙人が出てきた。
小さい宇宙人は
鷹の爪団の菩薩峠くんに
やや似ている。
小さい宇宙人は
「俺の嫁になれ」
と言うので
「嫌だ」
と叫んだ。
UFOから降りて
近寄ってくるので
思いっきり頭を蹴飛ばした。
コンクリブロックで頭を殴った。
それでも小さい宇宙人はくっついてくるので
校舎に逃げた。
ちなみに小さい宇宙人は足が遅い。小さいから。
4階まで行くと
高校の担任だった福島先生がいた。
福ちゃんに変な奴が追っかけてくると言うと
小さい宇宙人が来た。
福ちゃんは
小さい宇宙人の頭を掴んで
パカッと割った。
中に小さい宇宙人がいた。
福ちゃんは
その中の小さい宇宙人を
チョップか何かで潰した。
中の小さい宇宙人は
時期が早すぎるとまだ人の形にはなっていない。
遅すぎても干からびて
そのうち死んでしまう。
あたしはなぜかそのことを知ってたから
中身を出さなかったのに。
福ちゃんに
「じゃ、マラソン頑張れよ」
と言われて
グラウンドに戻った。


