吃音症
私は吃音症です。吃音症とは話すときに言葉がつっかえたり、出なくなる言語障害です。ドラマや映画では同じ言葉を繰り返すものが多く見られますが、「わーたしは」と言葉が伸びたり、そもそも言葉が出ないタイプもあります。私はこれが原因で小学生、特に中学生の時に散々馬鹿にされ傷つきました。このような思いをする人が少なくなるよう私の経験を話したいと思います。
恐らくこれを見ている人は吃音症で悩んでいる方だと思うので、私の吃音症が改善した方法を共有します。私の経験では人と話すことが一番治る方法だと思います。とてもハードなことは分かりますが、話さなければ話すことへの恐怖心がさらに増して悪化していきます。とはいえ私も酷かった時は一言も出なかったので、1人の時に練習したり工夫したりと試行錯誤しました。
以下やっていたことのリストです。
・教科書や新聞などを声に出して読む。
・歌う時は私の場合つっかえなかったので歌うように話してみる。
・緊張して力が入るとさらに出ないので、深呼吸などをして落ち着く事を心がける。
・息を吐きながら話してみる。
・「あのー」、「えっと」などを文頭につけて話してみる。
最後の方法は私の今の状態です。この方法は私の中でつっかえずに話せると感じたためこれで乗り切っていますが、恐らく話を聞いている側からしたら話し下手だと思われたり、内容が入ってきづらいため、別の工夫が必要かもしれません。
最後に私の吃音症が改善したもう一つの大きな要因についてです。それは周りの人々の対応です。今思い返してみると、改善したのは私の吃音症について触れず、言葉がつっかえたりしても当たり前のように接してくれた1人の友人がいたからだと思います。その友人は吃音症が一番酷く短い文でさえ言えなかった時にも、そのことについて触れず普通に接してくれ、言うのを待ってくれたり、詰まっている時もこれ?と察してくれました。そのおかげでその友人の前では恐れることなく話すことができ少しずつ改善していきました。その友人が居なかったら今どうなっていたかわかりません。経験上このように理解し、当たり前のように接してくれる事が精神的にも、症状を改善するためにもとても助けになりました。吃音症の人が周りにいてどうしたらいいかわからないと言う人に少しでも参考になればなと思います。仲の良い人同士ならどうしたら楽かを聞いてみるのもいいかもしれません。
長くなりましたが、吃音症の人が少しでも辛い思いをせずに済むよう、またこの言語障害について認知をし理解してくれる人が増えることを願っています。より良い世の中になりますように。
- 前ページ
- 次ページ