《今から書く内容は過激なため、そういうのが嫌いな方は読むのを控えていただきたい》


 陰毛を剃るというその行為。一見破廉恥なその行為も、時と場合により美しい友情の証になりうるのである。そして、俺はいつでもその用意ができている。少しでもヤツの傷を分かち合えるなら俺はいつでもやってやるさ!あぁ、やってやるさ!!


 その昔、俺がやっていたバンドのメンバーが付き合っていた彼女と別れた。ヤツは心底その彼女を愛していた。そして、相当落ち込んでいた。いたたまれなくなり、俺たちは一致団結してヤツのために飲み会を開いた。ヤツを勇気づけるために俺は飲み会の席でチン毛に火を放ち、しまいには全員ですっぽんぽんになり、全部剃ってやった。すべてはヤツの笑顔を取り戻すためだった。股間のモヤモヤを取りのぞいた俺たちは、精神の解放を味わい、とりあえず、レッチリのごとく、いちもつに靴下を穿かせ、記念撮影をし、その勢いで…。もうこれくらいにしておこう。事実、この辺までくると俺は本来の目的を見失い、自分が楽しむことしか考えていなかった。


 裸になったモノをぶらさげながら、俺はヤツに言ってやった。『こんな恥ずかしい姿、もう誰にも見せられない。オマエがセックスできないんだったら、俺だってしないぜ!』ヤツは感動していたに違いない。


 それから数日後、少しずつ生えてきた毛がチクチクし、俺たちは常にポケットに手をいれながら股間をまさぐっている怪しい集団だった。


 なにはともあれ、これが男の友情だ。みんなもこんな経験の一つや二つあるだろう。いや、あるに違いない。


 ちなみにうちの“ケイリー@エラ呼吸”は次のライブ、地獄のロックファイヤーを股間で受けると言っている。たいした男だぜ!これがヤツなりの友情なのだろう。


 そういえば、あの時撮影したチン毛もよだつようなムービー写メは今頃どうなっているのだろうか?もしかしたら、今頃ブートレッグとして市場に出回っているかもしれない…。