・・・話をしよう
あれは、今から36万・・・いや・・・
先週月曜のセントレアでのできごとだったか
飛行機の離着陸が見たくベンチに座って待っていた時、
「ほら。あっちから2機きてるじゃん。」
と彼女らしき女性に言っている男がいた。
彼には72通りの名前があるからなんて呼べばいいか・・・
すまない。私には興味がないんでね。
彼の話を横で聞き、私もその方向に目を凝らしたのだが
飛行機の姿は一向に見えてこない。
しかし横の彼は指をさして話している。
「そんな視力で大丈夫か?」と彼の心の声が聞こえるようだ。
神は言っている・・ここで諦める定めではないと・・
もう一度目を凝らしてよく見てみると、
遥か西の空に1機の飛行機の姿が確認できた。
「ホントにきた。だけど1機だけ。」
彼は2機と言っていたのでもう1機を探す。
1機目の飛行機はかなり近づいてきた。
すると、遠い空から2機目の飛行機が来ていることが確認できた。
彼の言っていたことは本当だった。
無事に2機ともの着陸を見届けた私はさっきのベンチに座った。
そこで気持ちを整理し、考えた。
私が見つけるよりも早く彼は飛行機が見えていた、しかも2機とも。
私は目があまりよくはないのだがコンタクトをつけていて人並みには視力はよくなっているはず。
だが彼の視力は常人のそれを遥かに凌駕しているのだ。
彼の力を目の当たりにした私はセントレアを後にした。
帰り道、彼を尊敬し敬意をもってこう呼ぶことにした。
ネ申