■研究概要
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男性の顔の赤みが増すと、女性からの魅力度評価が上昇。
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効果は見た目の健康度の増加によって説明可能。
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研究結果は学術誌**Perception(2016)**に掲載。
■実験方法(ロチェスター大学)
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女性108名がオンライン調査に参加。
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6名の男性の平均顔画像を使用し、赤みを操作した画像の魅力度を比較。
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平均顔を使用することで、個人差(鼻の高さなど)の影響を排除。
■結果:赤みが魅力度を上げる要因
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顔の赤みが増すほど、女性は男性をより魅力的と評価。
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赤みの増加は、見た目の健康度を上昇させることが確認された。
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赤みの増加は誠実性の上昇、政治的保守性の低下などの印象変化も誘発。
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ただし、魅力度上昇の主因は健康度の高さであり、その他の印象は仲介要因ではない。
■研究の結論
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男性の顔の赤みは魅力度を高める要因として有効。
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効果は女性のみならず、男性でも見られる現象。
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魅力度上昇は主に健康シグナルの強化として説明できる。
■顔の赤みを増やす2つの方法(研究ベース)
■1:βカロテンの摂取(長期的効果)
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βカロテンはニンジン・かぼちゃ・スイカ・サツマイモ・ほうれん草などに含まれる色素。
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西オーストラリア大学(2017)の研究:男性43名が12週間βカロテンを摂取。
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結果:
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顔の赤みが上昇。
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見た目の健康度と魅力度が上昇。
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作用は健康の実態ではなく、見た目の健康シグナルを強調する点が特徴。
■2:少量のアルコール摂取(短期的効果)
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ブリストル大学(2015)の研究:男女20名を対象に魅力度を比較。
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最も魅力的と評価されたのは、体重1 kgあたり0.4 gのアルコール摂取時。
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理由:アルコールによる血流増加で顔が赤くなるため。
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目安:体重70 kg → ビール大ジョッキ1杯またはワイングラス2杯程度。
■補足
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過剰なアルコール摂取は対象外であり、研究は少量の摂取についての検証のみ。
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βカロテン摂取の効果はサプリ使用時でも確認されている。