皆川選手マネジメント会社 代筆
DOMESKI CLUB所属のアルペンスキーヤー 皆川賢太郎は、3月9日(日)スロベニア Kranjska Goraにて開催されるW杯を欠場致します。
皆様のご支援、ご指導のもと36歳まで世界のトッププレイヤーとして活動をして参りましたが、これをもちまして正式にアルペンスキーヤーとしては引退することとなりました。
今後は、プロスキーヤーとしてスキーの魅力を伝えていく為の活動を中心に、スキーの普及活動及び後進育成に携わってまいりますので、変わらぬお引き立てを賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
【皆川賢太郎コメント】
5度目のOlympic挑戦を機にアルペンスキー選手を引退する事を決めました。
最後の最後まで応援いただき本当にありがとうございました。
私自身、小学生からOlympicを目指し17歳でプロとなり、23歳で初めて世界で6位入賞、そこから世界一を常に意識し、2006年トリノOlympicでは4位入賞、世界一が夢じゃない毎日を長年にわたり戦う事ができました。
一方で大怪我や経済難、それと父親の他界など越えなくてはならないハードルも多かったように思います。嬉しさや納得の行く時間より、苦しみや悩む時間の方が多かった競技人生でした。しかし、それが人生そのものなんだと気付けたのは競技を諦めずに36歳まで続けたからだと思います。競技で培った多くの経験は、いつしかスキー選手ではなく等身大の私自身を成長させてくれたと感じています。
なぜならば、成績と言う素晴らしい瞬間が自分に立場を与え、苦しみや諦めない時間が皆川賢太郎を育てたからです。5度目のOlympic出場は叶いませんでしたが、私が次のステージに行く強さを手に入れたように実感しています。
この背景には多くのスポンサーの力があり、ほとんどのスポンサーが長年にわたりサポートしてくださったからです。そして、学生時代からまるで家族のように協力してきてくれたのが所属会社DOMEです。所属会社からはDOME SKI CLUBを設立して頂き、ワールドカップ出場者、最年長にして最高の環境とSTAFFのサポートで最後の最後まで戦い続ける事ができました。長年やり続けた競技生活を自分自身がこれだけ納得して引退の判断が出来るとは正直思ってもみませんでしたし、私と競技を深く長くサポートしてくださった皆様には心から感謝しています。
次のステージは、私個人の夢ではなく、応援して下さった皆様やスポンサー、そしてウィンタースポーツを楽しんでもらえてる全ての皆様の為に歩んでいきたいと思います。
これからもプロスキーヤーとして幅広く活動し、ウィンタースポーツ産業に貢献出来るように尽力して参りたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。
最後に、私は一生スキーヤーとして業界の更なる発展に挑戦し続けたいと思います!
プロスキーヤー 皆川賢太郎