22/sep/2013


Day 6  ルクラ~カトマンズ~バクタプル~ナガルコット


今朝も早起き!晴れ

朝イチの飛行機でルクラからカトマンズに帰ります飛行機

昨夜はスッゲーどしゃ降りになってしまい飛ぶかどうか心配したけど、雲は多少あるものの飛ぶらしい。


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飛行機で飛んでる時もヒマラヤはきれいに見える。それはそれで格別。


しかし、離陸の瞬間は本当に怖かった(°д°;)。

傾斜を下って、谷底めがけてスピードを上げていくんだもん…。


30分ほどでカトマンズに到着。

「ああ、着いちゃった・・・。(ノω・、)」と少し悲しい思い。

天国から地上に降りてきた気分だ。

暑いし…アチィ


でも・・・・、


さあっ!ここからはトレッカーから気分一新!

バックパッカーへ!( ̄▽+ ̄*)



まずは空港でタクシーを値切り倒し、ぶっ飛ばしバクタプルTAKSI
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そこのバスターミナルからオンボロバスでナガルコットy’s



地元の人が乗るローカルバスは時間はかかるが本当に楽しい。

バスより長いパイプをバス屋根に括り付けて運ぶ人や、何かの穀物をバスに乗せて「~で降ろして」と荷物だけ運ぶ人。


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アジアのバスはだいたい運転手のほかに車掌がいて運転以外のすべてを仕切る。

運賃はもちろん、大きい荷物が来た日には「おれにまかせろ!」と言わんばかりに、

バスの屋根に荷物をくくり付けに行く。


バスがバックする時や発車オーライ!の時は車体を「ドン!ドン!」パンチとたたく。


ちなみにカトマンズ市内の乗り合いタクシーみたいなやつに乗って降りるときも、

乗客は屋根を「ドン!ドン!」パンチとたたいてドライバーに知らせる。



日本ではやらないようにしよう。(-"-;A



乗り合いバスに乗ったことでトレッキングモードだった気持ちが一気にバックパッカーモードに切り替わった!!



ナガルコットは車で来られる山の上山

トレッキングをしなくても気軽にヒマラヤのパノラマが楽しめる村。

もちろんトレッキングも楽しめる村。


11年前にナガルコットに来て、はじめてヒマラヤの大パノラマを見てえらく感激した場所だ。


その時泊まったゲストハウスで働いていた「ブッダ」という彼と毎日遊び仲良くなった。

ひそかに彼に会うのが楽しみだったが、そのゲストハウスはなくなっていた・・・。

ブッダの友達だという男性と知り合い、話を聞くといまはドバイで働いているそうガーン


会えなかったのは残念だけど、元気そうならそれでいいか。

またいつか会えるよ。




やることが無くなってしまいぶらぶら歩いていた。

11年前に来た時にあった商店や学校やら見覚えのあるところも結構残っていた。

すると、一人の日本人の男の子、M君とすれ違う。

彼は大学院生で来年は就職。最後の一遊びだそうだ。今回はアンナプルナ方面のトレッキングをしてからナガルコットに来たそうだ。


その夜は彼と同じ宿に泊まっていた、会社の休みはいつも一人旅してる女の子、M子ちゃんと三人で彼らの宿でご飯を食べた。



二人とも二十代前半。

最近一人旅をする若い子たちが減っているそうで…。

海外に出ることもあまり興味ない子もいるそうで。


人間の価値観はそれぞれだけれど、貴重な存在だな。

こんな時代だからこそ、外に出ることに大きな意味があると思うんだけどな。


夜、ご飯を食べて彼らの宿から一人で真っ暗の夜道を歩く。

山の中だから本当に真っ暗。

遠くにささやかな明かりが見えた。

ネパールはよく停電になる。

この日も僕の泊まっているゲストハウス一帯は停電していた。

ある家の奥にろうそくの明かりが。


山道だからか停電だからか、その明りはそのささやかな家にマッチしていた。

そのろうそく越しに子供の笑顔が見えたので、手を振ったら振りかえしてくれた。

なんか自分の子供のころを思い出したなぁ。


明日のナガルコットも晴れますようにv(^-^)v


21/sep/2013


Day 5 ナムチェ~ルクラ


朝五時に起きる。今日は早くも下山します。

でももう一回最後に見たくて、最後にエヴェレストに会いたくて。

ナムチェの展望の丘に登る。

朝起きてすぐの石段は堪えるな(x_x;)



ちょうど満月の夜。明るくなりかけた、紺碧の空に浮かぶ月とその横にどっしりと構えるコンデ・リ。


ちなみに「~・リ」とは「~・ピーク」の意味だそうです。


※輝く満月とコンデ・リ
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※この雲の下はドゥードゥ・コシ川が流れる谷です。いわゆる「雲海」になってます。
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※何回見ても同じだけど、何回見ても飽きないエヴェレストやアマダブラム。
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※クーンビラとクンデピーク
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※タムセルクの背に朝日
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きれいすぎてうっとり。


暗いながらも遠くにはエヴェレスト、ローツェ、アマダブラムのシルエット。

すぐ真上には昨日登ったクンデピークがそびえたってる。


今日の予定はスタート地点のルクラまで一気に下山坂

エヴェレストたちとはお別れです泣

「うしろ髪ひかれる思い」とはまさにこのこと。



定番の朝ごはんチベタンブレッドを食べていよいよ下ります。


と、その時、ナムチェの道で

一日目に出会った日本人姉妹と一緒にいた中国人の男の子と再会

\(゜□゜)/!


彼もナムチェに二泊して今日からカラパタールまで目指して再スタート。

高度順応のためにナムチェで二泊するのがセオリー。

しかし日本人姉妹は一泊だけで先を急いだそうで…。


「今から次の村へ出発するんだ。君は?」


「僕は今日帰らないといけないんだ・・・。気を付けてね。」


「Good luck!」

とお互いの安全を祈って固い握手Skype

ん~突然芽生えた感は否めないが、男の友情って素晴らしい!涙




ナムチェを出ると

一日目に泊まったパグディンまではひたすら下り。


またドゥードゥ・コシ沿いに歩きます。


下から登ってくる人たちに続々とすれ違う。

みんなこのきつい激坂を登ってナムチェを目指すんだね~。


「がんばれ!」と心の中で応援しながらすれ違う時には「Hi~!」とあいさつ。

ほんとにいろんな国からみんな来てるんだな~。




パグディンでひと休み。

わかってはいたものの、ここパグディンからは結構登り多し…汗

標高も下がってきたので、歩いていると暑くて一気に汗が噴き出てくる。


ちょっと疲れて足取りも重くなっていく。

しかし、この道は地元の人が日常に使うため、学校帰りの地元の女子高生などに

バンバン抜かれる屈辱。


この辺の女子高生もやはり日本みたいな制服を着ているけど、スカートのしたにパンツをはいていたり、パンツスーツ風の制服だったり。

ネパーリーは顔がキリッとしてるのでパンツスーツ風が似合ってカッコいい。


僕の個人的な見解はいいとして…σ(^_^;)

一つ言えるのは足腰がむちゃくちゃ強い!ということ。



そして最後の難関、ルクラへの急石段を登り終えると見覚えのある村、見覚えのある空港!



帰ってきた~!

ナマステ~、ルクラ~!




ルクラの宿で浴びる三日ぶりのシャワーはお湯がたっぷりで気持ちよかった。

ちなみにあたりまえだけど山のシャワーは別料金です!

お湯って貴重だ。


ほっとしてテラスで山々に囲まれながら読書。

これまた贅沢な時間。



しかし本音を言えば


「あ~帰ってきちゃったな・・・。o(;△;)o」


ロッジ前に広がる空港を眺めながら、少々さびしい気持ちになってしまいました。


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辛くても楽しいことの終わりは寂しいものです虹


20/sep/2013


Day 4 ナムチェ~クムジュン~クンデ~クンデピーク~シャンボチェ

~ナムチェ


昨日は宿に着いてから軽度の高山病にかかってしまった・・・点滴


日本では一応4回も富士山に登っているけど一回もかかったことなかったのに。



さすがはヒマラヤ・・・(-。-;)




しかし買ってきたダイアモックス(高山病対策の薬)を服用し今朝は爽快o(^▽^)o!

しかし昨晩は副作用で一時間にトイレに7~8回も起きた。

隣の部屋のイタリア人の兄貴も同じくらいトイレに行ってた。


たぶんダイアモックス仲間( ̄□ ̄;)であろう。



いつものようにチベタンブレッドとミルクティを飲み、朝7:00にスタート。

まずはナムチェの村にある周りのヒマラヤが一望できる展望スポットへ。


村が扇状の斜面に広がっているため、村内の移動も石段ばかりでハーハーゼーゼー(x_x;)



展望スポットに着くと、「おおっ!」




今回の目的の一つエヴェレスト!見えました。

※奥左からチュクン・リ(5550m)、エヴェレスト(8848m)、ローツェ(8414m)、アマダブラム(6856m)

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※左タムセルク(6608m)
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※コンデ・リ(6168m)
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他にローツェ、タムセルク、コンデ・リ、これまた憧れのアマダブラム!


写真にすると遠いけど、はっきりと見える!!若干雲があるのが気になるけど。



ちょっと感激して久々に涙が出てきた~・°・(ノД`)・°・



やっぱり山ってスゲエ!


自然ってスゲエ!




しかしここは今日のスタート地点。

もうちょっと上まで登っていきます。


そこから再び丘を登り3880mのエヴェレストヴューホテルへ。

ここは日本法人が経営してるそうです。


・・・ん?!


3880m?


おおっ!

目標2の「富士山の標高を超え」ていた。


英国のグリニッジ天文台の世界標準時のラインみたいに「はい、ここ!」っていうのがなかったからちょっと分かりにくかったけど。


記念にホテルのテラスでミルクティーで乾杯。



※三日ほど風呂に入ってないのでひどい髪形ですが勘弁してください。
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ここからもとてもきれいに見えます。


何時間、何十回見ても飽きない。そこが自然の素晴らしいところ。


う~・・・しかし午後に近づくにつれてだんだん雲がでてきた。


次の目的地クムジュン村へと急ぎます走る走る走る



クムジュン(3780m)。

ここはクーンビラ山(5761m)の麓の谷に広がる村。

たとえばパキスタンのフンザ(まだ行けてない)や当初行こうとした同じネパールのランタンみたいな。


こういう谷に広がる村にちょっと憧れていました。

見事に風とゾッキョのカウベルの音しか聞こえない。


※広がるクムジュン村と右手にアマダブラム。
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※クーンビラの麓に広がるクムジュン村。
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なんて贅沢な時間。


なんてすばらしい空間。


初めて見る空の色。


移動する雲の音も聞こえてきそうなくらい自然の中。




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そしてこれから目指すのは今回のハイライト、

クンデの村にあるクンデ・ピーク(4200m)。



ここは地元の人が山の神に祈るためにしか登らないそうで、観光客はほとんどいません。

だから道はあってないようなもの。ただただ斜面を強引に上に登っている。

滑落したら死にはしないけど、怪我はするような斜面だ。


4000mを越えて、しかも直線距離で登っていくので角度がきつく、すぐに息が切れる。


斜面に這いつくばりながら休憩。



頂上の石の囲いや、はためくタルチョ(色とりどりの旗)がだんだん見えて近づいてきた、もう少し!



もう完全に這いつくばりながら登ってる!

クムジュン村から見たら完全にスパイダーマンだ。

何年かに一回現れる、東京タワーの鉄塔を登っちゃう外国人の気持ちが今ならわかるぞ~!東京タワー


そして・・・・・・・・・、


登頂成功!


※小さく見えるクムジュンとクーンビラ
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※雲に隠れ気味のサガルマータ(エヴェレスト)
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今回の最大の目的であるクンデ・ピークに来ました。

残念ながらかなり雲が出てきてしまいヒマラヤたちはきれいに見えなかったけど、

下から吹き上げてくる風が冷たいけど気持ちいい。


ネパールの風、ヒマラヤの風。



しかし下山するときに気付いたけど、ちゃんと尾根沿いに登山道あるじゃ~ん!ヽ(;´Д`)ノ

そりゃ地元の人が祈るために毎回あんな斜面を登ってきたら大変だしな。