wankoのブログいつの日か迎えにきて

wankoのブログいつの日か迎えにきて

ずっと一緒に歳を重ねていくはずだった夫が亡くなり来年で5年。
日々のこと、思うことを時々書いていきます。

夫をなくしてしばらくは
世界がこのままなくなってもいいのに、
とひどい事を考えていました。

その考えが変わって、次は
この辛さを抱えて自分はそんなに
長くは生きていないだろう、に。

でも、そんなにすぐには迎えにきては
くれませんでした。

あと2年でお別れして10年。

今は、もしかしたらこのまま
あと10年、いやもっと....
生きてしまうのではないかと
内心ビクビクしながら過ごしています。

息子も娘も関東に住み
夫のお墓も東京です。
実家はもうないけどそのお墓は東京。
義実家も東京です。

今の家は快適だけど
車の運転ができなくなったら
市のコミュニティバスに頼るしかなくて。

私も東京へ引っ越しした方がいいのかな。
そんな考えを持ちながら過ごしてきました。

支えてくれていたシュナ子を夫のもとへ送り。
本当のひとりになりました。

今まではシュナ子がいるから
と言っていたけど
もう動ける状況になってしまいました。

決断力も勇気もない私は
何も決められていません。

東京でマンション買って、とか思っていたのに
いざとなると
この愛着のある快適な家から
簡単に離れられそうもなく。

自分のものは捨てられる、と言っていたくせに
よーく見渡すと
思い出のあるたくさんのものを
処分できるのか自信もなくなっています。

小さなマンションに入るだけの
家財に出来るのかなぁ。
体力があるうち、と思っていたのに
すでにその体力にもそれほどの自信は
なくなっているような感じです。


家の事だけでもそうなのに
こちらでの友人と離れて
習い事もやめて
新しい場所で新たに友人を作っていけるとは
思えません。


この地に住んで30年以上。
地域の活動とかにはあまり参加してこなかったけれど
それでも付き合いがあったり
顔見知りがいたり。

今のままの状況で
このままこの家で暮らしたい。

そんな気持ちが大きくなってきています。

子供たちに迷惑がかかるかもしれないのに。

歳をとって柔軟な気持ちが失われて
家にしがみつく頑固な頭。
そんな年寄りになってしまうのかな。

夫がいたら
ふたりで駅近くのマンションに
転居して便利な老後の生活を
楽しんだことでしょう。

また、タラレバ😢

最近、社宅時代の友人たちが
持ち家を処分して
夫婦で娘さんの隣に引っ越ししたり
関東に引っ越ししたり。
「これで終の住処が出来たね」
と話しているのを聞いて
私の『終の住処』って
どこなんだろう、と考えます。

でも、決断できないから
このまま
また時が流れていきます。

こんな大きな決断をひとりでしなければならない前に
また夫と一緒に暮らしたい。

まだ、迎えに来てくれないのでしょうか。

それなりに元気に過ごしている私を見て
「もう少し楽しんでからでいいんじゃないか」
とか思っているのかな。

死にたいわけではありません。

勝手だけど
今の生活が続けられなくなる前に。

それまでは喪失感を抱えて
時にすごく寂しくなっても
小さな楽しみ集めて
先に楽しみを見つけて
がんばるから。


近所の遊歩道 満開の今年の桜並木