本気で自分の部屋が恐ろしい、と感じた頃のお話。
その頃になると、寝る時に金縛りになるなってのがわかるくらいになってました。
電気を消すと同時に、重く暗い空気が緞帳みたいに下りてくるように感じる夜は、
決まって金縛りに襲われてました。
そんなある日、その日も来るなって思いながら就寝。
その頃はうつぶせで寝る癖があって、
皆にはそれが金縛りの要因とも言われてましたが・・・
でも、違うんです
案の定、夜中にビビッと覚醒する感じで目が覚めました。
毛穴も全部開いているような感覚。眠気ももちろん無し。
やはり、既に体は全く動きません。
・・・で、気付いたのですがうつぶせで寝ているワタクシの上に誰かが乗っているのです。
同じようにうつぶせになって。
生きてきた中で一番ひんやりした汗が流れていたと思います。
肩甲骨の下あたりに、頭があり耳元に感じる吐息からソレが男性だとわかりました。
違う意味で怖いのですが、その時はシャレになってねーって感じだったので、
動かない肉体の中で精神だけがパニック状態。
一生懸命、お経を唱えながら体を動かしていたら
フッと気配が無くなり、体も自由になりました。
「怖かったー」と思いながら、ふと横を見たら
茶色い紙袋を頭からかぶった男が正座してい
・・・たら、怖いので明るくなるまで布団の中でじっとしておりました。
また、書かせてもらいます