少し前になりますが、9月1日に閉幕ギリギリ最終日に京都、京セラ美術館で開催されていた展覧会『村上隆 もののけ京都』展に行ってきました!
村上氏自身「日本では最後の個展」と公言しており、行かなければ行かなければと思っていたのですが、なかなか重い腰が上がらず「このまま閉幕かな」と思っていたのですが、このままでは後悔するかもと思い何とか最終日に行くことができました。
こちらは外に飾られていた「お花の親子」。
SNSでは何度か見かけていたのですが、実物を見てみるとその大きさと迫力に驚きました。
思っていたよりも大きくてお花の親子も金ぴかに輝いておりました。台座のトランクケースも村上氏がコラボしたルイヴィトンのマルチカラーになっているのもポイントです。
「京都 光琳 もののけフラワー」
「尾形光琳の花」
尾形光琳の扇面画をもとに、村上氏が3点の円形の絵画のシリーズに仕立てた新作です。お花は村上氏が普段描いているものより「琳派」的なアレンジ感が強く出ており、1つ1つが”お花くん”のキャラクターになっているところが独自です。
「スカルディスク BLACK」
完成するまでに時間を要したようです...メメントモリ。
「DOB君 レインボー」
DOB君は1993年に村上氏が生み出したキャラクターです。第二次世界大戦後の日本のアメリカ文化への追従が歪んだ形で発露したキャラクター文化を、アートの文脈で再解釈し、そのアイコンとしてDOB君を創造しました。DOB君は、村上作品の多面的なアイコンとして進化し続けています。
ちなみに名前の由来としては、マンガ『いなかっぺ大将』の「どぼじて、どぼじて...」とコメディアン・由利徹氏の「おしゃまんべ」という2つのギャグを無意味に組み合わせた「どぼちてどぼちておしゃまんべ」という造語を英字表記にした「DOBOZITE DOBOZITE OSHIIYAMANNBE」の頭文字3文字をとって「DOB」としたのが由来だそうです。
*某ネズミのキャラクターのイミテーションではありません。
「不思議の森のDOB君」
キノコのモチーフは村上氏の初期作品に度々、登場します。最初は、DOB君の相方として描かれていましたが、アメリカではドラッグ的な意味合いで受け取られ評判が良かったようです。村上氏は幻覚系の文脈でかなりの数のキノコの絵を描いています。
ちなみにキノコを描き始めたきっかけは村上氏のお母さんがキノコを栽培していた事に由来すると聞いたことがあります...
「カイカイとキキ」
日本美術家 辻惟雄先生の著書『奇想の系譜』内に書かれている一文に、狩野派の四代目永徳をその弟子が讃えた賛辞の句に「恠々奇々(かいかいきき)」という「普通では考えられないような、非常に不思議で怪しいさま」と言う意味の言葉があります。それに意を得た村上氏は絵画工房の名前としてこの言葉を拝借。その後カイカイとキキを分離させ、キャラクターに仕立てたのがカイカイとキキになります。
...深い意味があるんですね...
「いーことちゃん わるいことくん "ワーイ”」
村上氏はTOKYO FMにおいて、2002年11月から2014年3月までの11年4ヶ月間「エフエム芸術道場」という深夜ラジオ番組のパーソナリティをやっていました。2005年の年末年始、年またぎの特番時に村上氏はメインMCとなり、その流れで番組アイコンキャラクターを創ることとなり出来たのが「いーことちゃん」「わるいことくん」です。
個人的に一番好きなキャラクターです。
「かごに入った花束」
李嵩の「花藍図」をモチーフにしているようです。村上氏の象徴でもあるお花は陽気で微笑ましい顔から歯が生えたものへと変化し、危険の要素を同時に発揮するユニークな可愛いらしさを混ぜた新シリーズです。
新しいお花の感じで可愛かったです。( ^^)
「CLONE × TAKASHI MURAKAMI ユニークロゴ ピンク ver」
あまり大きくはない作品だったのですが、カラフルで細かな造形で作られておりました。
「ぶりっこ ゆめらいおん」
TV局 東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)のマスコットキャラクターとして、2006年に創造されました。7色のたてがみをもつ、そのかわいらしい姿は、彫刻作品にもなり、2010年にはヴェルサイユ宮殿でも発表されました。
むいぐるみほしい‼
「京都の舞妓さん アニメ風」
平安時代から続く祇園祭の山鉾を主題とした作品です。村上氏は美大3年生の時、古都京都と奈良を2週間ほど、古美術研究会で巡りました。「25名の学生を、日本画の下田義寛先生がお茶屋に連れて行き、舞妓さんをスケッチさせてくれて、日本なのに日本ではないような異世界体験のインパクトがインプリントされた」と村上氏は回想します。その経験が、今回の舞妓さんの絵へと結実しました。
「金閣寺」
反転している金閣寺がほんとうに細かな線で描かれていて、あまり大きい絵ではなかったのですがすごかったです。
「五山送り火」
京都の伝統行事、「五山送り火」をテーマにつくられた作品。民族文化財を題材に取り扱うため、制作にあたっては京都五山送り火連合会の方々に村上氏本人からのビデオメッセージや立体模型などを見ていただきご理解を得たそうです。
初めて村上氏の展覧会に行きましたが、やはり作品を実際に見てみないと分からなかったことも多くあり、お客さんも多くゆっくり鑑賞とはいきませんでしたが実際に行ってみて良かったと思います。図録も買ってみたのでゆっくりと深堀りして村上ワールドを堪能していきたいと思います。
村上さんは日本の主要美術館でやる個展はこれで最後とおっしゃっていますが、自身で美術館を建設する可能性も示唆しておりこれからの日本での活動にも目が離せません。いつまでも元気で私たちを楽しませて頂きたいものですね。
最後までお読み頂いたみなさん。ありがとうございます。疲れました。(笑)
参考文献
村上隆 もののけ京都 トレーディングカード
村上隆 もののけ京都 図録














