バンコクの主要部にはBTS、MRTなどが走っており、今後数年間にバンコク周辺の新路線開通がいくつか予定されているほか、バンコクとパタヤを結ぶ高速鉄道の建設が予定されているなど、鉄道網の整備が進んでいるタイ、バンコク。

 

しかしながら、現時点ではまだまだ移動の主役は自動車(バイクを含む)であり、それは我々駐在員も例外ではありません。通勤、お客さん訪問は運転手さん付きの会社の車ですし、プライベートの移動もタクシーを使うことが多いです。まぁ、安いですしね、タクシー料金も。

 

さて、車である程度の距離を移動するとなると有料の高速道路を使うケースも多くなりますが、タイの高速道路の料金システムはかなりわかりにくい。無料区間と有料区間が入り乱れていますし、その分、料金所の数も多いです。その割に料金自体は安いので、経路によっては、まず40バーツ、次に10バーツ、それから55バーツ・・・などと、小刻みに支払わねばならないこともしばしば。安いことは結構なことなのですが何度も支払うのは煩わしいですし、小銭の管理も大変ですし、経費精算するのもはっきり言って面倒臭いです。

 

もちろん、タイにも日本でいうETCのようなサービスがありますので、是非とも利用して少しでも手間を減らしたいところです。

 

タイ版のETCには2010年にサービスが始まったEasy Passと、2022年にサービスが始まったばかりのM-FLOWの2種類があります。M-FLOWは車のナンバプレートを読み取って支払い処理するタイプのETCで、処理速度が早くゲートを120キロで通過しても大丈夫だそうですが(本当か?)、ナンバープレートを登録する必要がありますのでマイカーに乗るという人でなければ使いにくいです。

 

一方、Easy Passは日本のETCと同じく装置を車に装着する形式なので持ち運びもでき、レンタカーや他人の車に乗せてもらうときにも使えます。マイカーどころか自分で車を運転する予定もない私のような人間にはEasy Passの方がよいでしょう。

 

さて、これは会社にもよると思うのですが、我が社の場合、運転手さんが負担するのは車および車の管理費、それとガソリン代で、高速道路代は社員が直接払うという契約になっています。そのため、Easy Passを使う場合は社員が購入しなくてはなりません。というわけで、買いに行ってきました。

 

このEasy Pass、高速道路の事務所で購入できるのですが、その事務所はたいてい料金所を過ぎてすぐのところにあります。

 

こんな感じの建物です。営業時間は、統一されているかどうかわかりませんが私が買ったところは5:00-22:30とかなり長時間営業しているとのこと、ただし昼食休み(12:30-13:30)と夕食休み(19:30-20:30)があるようなので注意が必要です。

 

さて、建物に入るとEasy Passと書かれた窓口があったので、ここでEasy Passを購入したい旨を申し出ます。英語でもある程度何とかなるかもしれませんが、タイ語でコミュニケーションした方が無難でしょう。私は、運転手さんに一緒についてきてもらいました。

 

Easy Pass購入に必要なのは、パスポートだけでした。パスポートと運転免許証が必要という情報をネットで見たので念のため国際免許証も持って行ったのですが必要ありませんでした。(余談ですが、タイの運転免許証は近日取得予定です。取得しましたら別記事で顛末を書きたいと思います)

 

パスポートのコピーをとってもらい、余白に(毎度のことですが)パスポートと同じサイン、それから住所と電話番号を記入します。車のカーナンバーも書くように言われましたが、運転手さんの車の番号を書いても何も問題ありませんでしたし、車検証などを確認するわけでもないので適当でもいいかもしれませんw あと、車種とカラーも聞かれていたようですがこれも特に確認などはなし、正直、何のために聞いているのかわかりません。

 

それから、初期チャージ額を支払います。金額は300バーツ以上であればいくらでもいいみたいです。私は1000バーツチャージしました。

 

数分程度待つとキット一式とチャージ額の領収書を渡されます。

左上が車に装着する装置です。右上はチャージに使うカード、右下の青い袋は装置を取り付けるガラス面を拭くためのウェス、左下はこれら一式が入っていた箱になります。

 

登録されたデータが有効化されるのに1時間ほどかかるのでそれまでの間は使用できないとのこと。また、装置は電池を内蔵しており、使用環境にもよりますが3、4年くらいは使えるようです。電池が切れた場合はどうすればいいのかはわかりませんが、まぁ、その前に本帰国になるでしょう、きっとw

 

さて、これにて料金所でいちいち支払って領収書をもらってとすることなく、快適に高速道路を利用できるようになりました。ただし、いくら安いとはいえ毎日利用していれば1000バーツなんてあっという間になくなりますので、こまめにチャージしないといけません。

 

チャージ方法はいくつかあるようで、上記のカードをコンビニやスーパーに持って行けばチャージできるようですが、手軽なのは銀行アプリからのチャージだと思います。銀行アプリのメニュー画面に「Top Up」というのがあるので、ここからチャージ先にEasy Passを選びカードの裏に書いてあるID番号を記入すれば即座にチャージできます。

 

ネットで調べたところ、クレジットカードからオートチャージができるというようなことも書いてあったのですが、現在オートチャージができるのはクルンタイ銀行の口座からのみとなっているようです。そもそも、クレジットカードではオートチャージどころか手動チャージすることもできませんでした。こういうことがコロコロ変わるのはタイの得意技でもありますので、近い将来にクレジットカードからのチャージが可能となることに期待したいと思います。

駐在員とはいえ他国に移住することになるわけですから、渡航の前後にはやる事がかなりあります。私の場合も、正直、渡航前は仕事の片付けや引き継ぎはそっちのけで渡航準備ばかりしていた気がしますw

 

今日はその中の一つ、転出届と在留届について回想ということで書きたいと思います。

 

まずは転出。普通は居住地に住民登録をしていると思いますが、居住者ではなくなるので転出の届出をしなくてはなりません。届出先は住民登録のある市区町村の役所でできます。目安として転出日の2週間前に届けることとなっているようなので、それに合わせて出向きました。

 

手続き自体は簡単です。役所に用意してある転出届に必要事項を書いて提出するだけ。私の住んでいた自治体では転出先住所は正確に書く必要はなくて、国名だけでOKでした。

 

ただ、私の場合、世帯全員が転出するわけでなくそのまま日本に残る家族もいたものですから、役所に出向いた日の日付で世帯主を私から家族に移すという手続きも必要となりましたが、役所の窓口の方が詳しく説明して下さったので特に難しいことはなかったです。

 

なお、転出とともにマイナンバーカードは無効となりカード返納が必要となりますので、マイナンバーカードを所有している人はカードも持って行くようにしましょう。自治体によってはその場でカードを回収されるところもあるようですが、私のところではカードに返納印を押した上で返却してくれました。誤解されがちなのですが、カードは無効になってもマイナンバー自体まで無効になるわけではなく、将来帰国した際に同じナンバーをまた使うことになりますので、その際にナンバーがすぐわかるように、という配慮のようです。ただ、他の自治体がどういう扱いをしているのかはわかりません。

 

余談ですが、私の転出時期はマイナンバーカードと保険証、公金受け取り口座の紐付けでポイントを頂けるようになる直前だったため、惜しくもポイントを頂けず少々悔しい思いをいたしました。本帰国して再度マイナンバーカードを作る際に同じようなキャンペーンがあると嬉しいのですが望み薄かな?

 

さて、転出にあたってもう一つ、忘れずに済ませておきたいのが「在外選挙人名簿」への登録事前申請です。

 

日本居住者ではなくなっても日本国籍を有している限り選挙権は保証してもらえますので、居住国で投票する事ができます(国政選挙のみ)。ただし、そのためには別途在外選挙人名簿に登録してもら事が必要です。

 

 

在外選挙人名簿への登録は渡航後に現地の大使館、領事館などに申請することもできますが、渡航前に事前申請することもできますので済ませておいた方がいいと思います。事前申請先は市区町村の選挙管理委員会となりますが、たいていは役所の中にあるはずですので転出届と同時にこちらの申請もしておくといいでしょう。

 

事前登録をしておくと後日渡航先の大使館、領事館から連絡があり、在外選挙人証というものを受け取れます。これがあれば現地で投票ができますし私も今年の参院選に投票できたのですが、そのお話はまた別記事で書かせて頂きます。

 

さて、次は渡航後の在留届です。こちらは以前は大使館、領事館に出向く必要があったようですが、現在はウェブからの届出ができるようになっている、というか原則ウェブ申請することとなっているようです。こちらのサイトから申請できます。

 

 

こちらもなるべく早めに済ませておいた方がいいでしょう。私は渡航したその日の夜に早々と申請しました。

 

さて、転出届にせよ在留届にせよ、3ヶ月以上海外に在住する場合は必ずしなくてはいけないものですが、義務だなんだという以前にしておいた方が得だし安心だと私は思います。そう思う理由を2つほど書きます。

 

1. 緊急時に大使館、領事館のサポートが得られる

タイのように安全とされる国であってもいつ何が起こるかはわかりませんし予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性は常にあります。異国で不測の事態に自力のみで対応するのは簡単なことではありませんが、そんな時に頼りになるのはやはり現地の大使館、領事館だと思います。しかし届出がされていないと大使館、領事館としてもその人がその国に在留している事実把握もできないわけで、十分なサポートが得られない可能性があります。

 

2. 日本で住民税を払わなくてよくなる

安全安心の話からお金の話に飛びますがw、住民税(県民税および区市町村民税)は1月1日に該当自治体に住民登録していた人に対し、前年の所得に応じて課税され、同年の6月から翌年の5月にかけて徴収される税金です。つまり年始の時点で日本に住民登録がなければ前の年にいくら所得があろうともその年の住民税は課税されません。逆に言えば、住民登録を残したままだと仮に日本にいなくても課税されてしまうということです。たいていの方は渡航するまでは日本で収入を得ていたはずですし、渡航後も日本で収入が発生する人もいるでしょう。せっかくこういうルールがあるのですから、払わなくて済む税金は払わずに済ませた方がいいでしょう。

 

 

ちなみに私は6月中旬の渡航でしたので、今年の所得に関係なく、来年6月以降は住民税を払う必要はありません。が、昨年の所得に対する住民税が今年の6月から徴収され、かつ、7月以降は日本での給与が発生せず天引きもできないということで渡航時に来年5月分までの住民税を一括納入することとなり酷い目に遭いましたw まぁ、これも国民の義務ですしルールには従いましょう!

今回は回想編です。

 

日本国籍保有者がタイに入国する場合、観光目的であればビザ(査証)は不要で30日間まで滞在できます。(注:2022年10月1日から2023年3月末まで、長期滞在観光客呼び込みのためだと思いますが、時限的に45日まで滞在できるようです)

 

逆に言えば、観光目的でない場合は必ずビザが必要です。もちろん、私のような駐在員にも必要ですし、同行する家族にも必要となります。

 

タイ政府が発行する外国人向けビザは大きく分けて3種類。

 

・ツーリストビザ 31日以上滞在する旅行者向け

・ノンイミグラントビザ 就労、就学などの目的で、一時的にタイに滞在する人向け

・イミグラントビザ 永住者向け

 

このうち、ノンイミグラントビザは滞在目的などによりさらに13種類に分かれるそうですが、私のような駐在員の場合はノンイミグラントビザB(就労)、家族の場合はノンイミグラントビザOが必要となります。

 

ビザの取得はタイ大使館に申請する必要がありますが、結論から言えばとにかく色々と大変でした! 用意する書類も多いし時間もかかるし。

 

申請に必要な書類は以下の通りです。

 

・パスポート

・証明写真 パスポート写真とは別の写真が望ましい

・招聘状 タイでの勤務先が発行したもの、要原本

・タイ勤務先の会社登記謄本 コピーで可

・申請書

・経歴書

・航空券 Eチケットの控えで可

・WP3(労働許可証の事前審査受理書)のコピー

・申請予約確認書 大使館への申請は事前予約が必要なので、その確認書の控え

 

この中で曲者だったのがWP3で、私の場合これの取得に2週間以上かかってしまいました。4月中旬に出向内示を受諾してから諸々の準備を始めてもらったので、一通りの書類が日本に届いたのは5月中旬になりました。この時点で赴任予定日まで2週間ほどしかありません。

 

さて、このビザ申請、大きい会社、ちゃんとした会社であれば会社が一通りやってくれると思いますが、残念ながら私の勤務先はそこまでしっかりしていないので(汗)、業者を使って費用が発生してもいいので自分で申請をしてくれとのお達し。しかもそれを言われたのが5月中旬になってから! いや、そうならそうで早く言ってくれよ。

 

当然、自力で申請する自信など無かったので業者さんにサポートをお願いすることにしました。私がお世話になったのはこちら。

 

 

社名だけ見ると百貨店かパチンコ屋さんかなと思ってしまいますが(失礼!)、何から何まで本当によくサポートしていただきました。お願いしてなかったら多分ビザ取得は何ヶ月も遅れたことでしょう。

 

日本橋夢屋さんがサポートしてくれるのは以下の通り。

 

・申請書、経歴書の作成

・提出書類のチェック、アドバイス

 

また、別料金で大使館での申請同行もしてくれるようですが、私がお願いした時は(コロナ対策なのか何かわかりませんが)対応不可となっていました。

 

さて、日本橋夢屋さんに依頼してからの1週間ほどは、毎日何度も電話やメールでやり取りをする日々が続きました。会社が用意してくれた書類に一部不備があることを指摘いただいて会社に再度用意を依頼したり、申請書や経歴書の内容に間違いがないか何度も確認させていただいたり。

 

さて、こうして準備を進めるうちに、6/1付の赴任は無理であることが確実になりました。当たり前ですが、そもそも10日かそこらで全てを準備するのは無理でした。日本橋夢屋さんとも相談の上、6/15渡航ということで再設定し、その旨を上司に伝え了承を得ました。まぁ、これは完全に会社のせい(だと私は思っています)なので了承されるのは当然ですが。

 

なお、ここで一つ気づきがありました。申請状の渡航日と添付するEチケットのフライト日は当然一致している必要がありますが、ビザが取得できてしまえば渡航日は変更しても問題ないそうです。ビサ自体は発行日から有効なので前倒しもできますし、有効期限(3ヶ月)内であれば遅らせても構いません。ですので、可能であれば航空券は日程変更可能なタイプで日程の余裕をもって予約し、ビザが取得できたら都合に合わせて渡航日を変更する、というのが良さそうです。

 

航空券手配を含めて書類の目処がつきましたので、次は大使館への申請予約です。予約はネットからできます。

https://www.thaiconsularservice.jp/tokyo-visa/

 

なお、申請ができるのは平日の午前中(9時or10時or11時)のみですので注意が必要です。また、東京の大使館だけでなく大阪にあるタイ領事館でも申請は可能ですが、その場合提出書類が増えること、ビザ発行までに大使館に頼んだ場合より時間がかかるので注意が必要です。(以前は名古屋にある領事館でも申請できたようですが、2021年5月でビザ業務は終了してしまったようです)

 

最初は希望日程に空きがなく6/15渡航も厳しくなるかという情勢だったのですが、日本橋夢屋さんが予約に空きが出たことに気づいて下さり、6/15渡航に問題のない日程で予約することができました。何から何までありがとうございます。

 

そして申請予約日。9時の予約だったので8時55分くらいに目黒駅から徒歩10分ほどのところにあるタイ大使館に出向きましたが、どうやらとっくに受付開始していたようですでに大使館の中に大勢の人が入っていました。早く着いたのでわざわざ駅前のドトールで時間を潰してから行ったのですが、早く行けばよかったです。

 

守衛所にビザ申請である旨を申し出た上で予約確認書を提示、その場で番号札のようなものを予約確認書にホチキス止めしていただいて、大使館の中に入ります。私事ですが大使館という施設の中に入ったのは人生で初のイベントです。ここ、日本であって日本じゃないんですよね。

 

ゲートから入って少し進むとビザ申請窓口のある建物があります。中に入り、待合の椅子に座り順番を待ちます。先客の中には、書類に不備があるからと書類を受理してもらえなかった人、不足書類を入手するため慌てて外に走っていく人、不受理理由に納得がいかなかったのか口論一歩手前までいく人、色々です。自分の書類は大丈夫なんだろうかと少し不安になります。

 

そして私の番。少しドキドキしながら書類を提出、窓口の人がチェックを進めます。結果、特に何も言われることなく、申請費用とパスポートの返送料を支払ってレシートを受け取って終了。いやいや、日本橋夢屋さん、さすがプロだよ!

 

万が一申請後に不備が見つかった場合は大使館から連絡があるそうなのですが、翌日になっても何の連絡も無かったのでこの時点で勝利確定。結果、申請の翌々日の朝に無事にビザの貼られたパスポートが自宅に届いたのでした。

 

ちゃんとした会社の方は恐らく準備も申請も全て会社がやってくれる(申請は本人でなくても本人と同じ会社の従業員であれば出来るそうです)と思うので、あまり私の経験を参考にしていただけることはないと思いますが、私としてはなかなか出来ない経験ができて良かったです。まぁ、5月下旬のテンパってる時には会社への文句ばかり言っていた気がしますがw