ご無沙汰しております。
少し風邪気味の某。
Youtubeと親交を深めている昨今。
様々なジャンルの動画を見漁っていたとき、出会ってしまったのだ。
これは、出会うべきして出会ったのかもしれない。
それは.....
パンを作るマダム。
粉を混ぜ、
牛乳を混ぜ、
ベチョベチョの学級崩壊した様な個体と液体の状況から
クリーム色の丸い塊が出来上がる。
まるで赤ちゃんの頬のような、柔らかくもちもちした物体。
それを
ぐねぐねとこねる様子、
発酵して膨らんだ姿を見たときは言葉を失った。
そんな可愛い丸い物体を
惜しげもなくペシペシする様子。
一部始終を見て、某は思った。
「某も、ペシペシしたいーーーーーーーーーーーー!!!!」
ってことではい。
強力粉、ドライイースト、牛乳、砂糖、無塩バター、はかり、オーブン(フライパンでも可)
があれば作れるとのことでしたので早速そろえてレッツゴー!
ペシペシしたいがために、某の行動力が火を吹く。
某の人生初パンレシピを公開することにする。
ど素人の某なので参考にしないほうがいい。
【 材料 】
※ 強力粉 250g
※ 砂糖 30g
※イースト 3g
※塩 3g
牛乳 185g
練乳 大さじ2
蜂蜜 大さじ1
無塩バター 20g
以上。
【 手順 】
① 牛乳をレンチンして人肌ぐらいに温める。(600Wで40秒)その間、バターをはかり温めた牛乳のカップにラップをはり、その上でバターを常温に戻すと時短で良い。
② ボールの中に※を入れる。順番としては強力粉⇨砂糖⇨イースト⇨塩である。そしてそれぞれ置き方に注意があるらしい。先に入れた強力粉の上に砂糖を入れることになるが、イーストは砂糖の真横に入れる。そして、塩はできる限りイーストと離していれなければならない。イーストは糖を分解し、炭酸ガスを発生させることでパンに膨らみを与える。そして、塩があるとそのイーストの働きを阻害するらしいのだ。
結局は自他共に境界線のない塊にある運命なのに、そんな必要あるのか?
と思うかもしれない。某も思った。
が、ここでレシピに忠実にならないと後で痛い目を見るのはお菓子作りでお決まりパティーン。
少し疑心暗鬼ではあるがここは信じて先を急ぐ。
③ 牛乳を入れる。ここもポイントがあるらしい。イーストめがけて牛乳は全て入れる。そしてすかさず混ぜるのだ。
泡立て機を使うと、大惨事になるので、ここは大人しくゴムベラもしくはカードと呼ばれるプラスチックでできた生地を集めたり切断したりするものをすすめる。手の出番はここではない。
④ ここ修羅場。子供なら泣きます。先ほどまでサラサラした粉末の集合体に牛乳という液体を加えている。これは言葉でどう表すのが適切かボキャブラリーを総動員してもなかなか良いたとえが出てこないのだが、某が初めてこれと対面したとき、モンジャ焼きと思ったのでそれで行こうと思う。
出来損ないのモンジャがボールの中で恨めしそうに某を見てる。それをボールからだし、手ねする工程がここの重要任務。
断っておくが、ここは経験したものでなければわからない絶望パートいわば山場である。某も泣きそうになった。
素手で触るとわかるが、すごい粘着力とやる気のなさを感じるくらいのまとまりのさな。本当に学級崩壊である。
手のひら、指の間にまとわりつくモンジャと格闘しながら、ひたすら、ただひたすらにこねまくるのだ。
さすがは、モンジャ。手につくだけでは飽きたらず、こねている台の上にもベっっとりとひっつくのだ。最低10分はこねくり回す。
カオスと迷いの戦いの中で、ここでようやく
⑤ バターの投入。へばりついたモンジャをカードを用いて一箇所に集めバターを食わせる。もちろん拒絶するが、ここから意地でもこねる。こねる。こねるあるのみ。そして打ち粉などしながらこねていくと、いつの間にか一つになり始める。
そう、あの毎年学級崩壊を起こしてたメンバーが一つになり始めるのだ。
ここは感動すらある。モンジャは以前のモンジャではなく、餅のように丸みを帯びた塊へと姿を変えるのだ。
ここからは天国。
若干のベタつきはあるものの愛嬌。その塊をこねる。イーストが徐々に糖を分解し始め、少しずつパンの香りが漂ってくる。
そして何より、モンジャを乗り越えた先のこの一体感に胸が打たれるのだ。
⑥ 一次発酵。某の場合は、オーブンの発酵機能を活用しているが、温度と湿度が大切っぽい。そのため、ボールにラップをはって、お風呂より熱めに温めた鍋の上に置くのもありだと思われ。発酵時間は30〜40分。目安は生地が2倍以上に膨らめばおk。
⑦ 念願のペシペシタイム。
かわいかろう。かわいかろう。
発酵してぱんぱんに膨れたモンジャを可愛そうであるが、ペシペシにして潰すのだ。
いわゆるガス抜きしてあげるのだ。
これがしたくてのパン作り。お試しの際は、感触を味わいながら行ってほしい。。。
⑧ はかりを使って一つの塊であったモンジャを均等に割っていく。割り終えたら濡れたガーゼをかぶせて15分間休ませるのだ。ベンチというらしい。人もそうだが、文字通りガス抜きとして潰されている。療養が大事である。
⑨ 好みの型に成型し、ここから二次発酵へ。一次発酵同様に30〜40分の時間をとる。目安は2倍以上の大きさで。
⑩ やく。某の場合は170度で20分くらい。ここが難しいところであるが、レシピ通りにすると半生だったり、焼きすぎたりして焦げるなど様々である。おそらく、マイオーブンの性格・癖と思われる。目安の時間で焼きながらも、彼らから目を離さぬようにしてほしい。
ここまで読んでくださってご苦労様です。
一時は地獄を見た某であるが、モンジャたちの最高の姿がこちら。
こいつら、焼き上がっても可愛い形してる。
巣立っていく教え子を見守る恩師の心境。
真上からのもんじゃ。
こちら、断面もんじゃ。
作ってみて思うが、やってみないと分からないことってめっちゃあるんだな。
っていう当たり前なことが当たり前のようにわかったのがパン作りであった。
パンなんてコネコネして焼くだけでしょと思っていた昨日の自分、とりあえず土下座してください。
パンは、混ぜる⇨学級崩壊(地獄)⇨こねる・こねる・こねる⇨まとまる⇨寝かす⇨ガス抜き⇨寝かす⇨焼くという手間も暇もかかる代物であることがわかった。
作ってこう思ったよ。日本人でよかった。
主食が米の民族でホントよかった。
主食がパンて。これだけで半日潰れるて。(マジで!)
ジャムおじさん。あんた、実はすごいおじさんだしょ。
それでは皆さん本日も、ご自愛ください。