『ボトックス注射の強烈なリスク』
ボトックス注射は主にシワを消したり、汗を止めたりするのに使われます。
しかもそれらは医療者側からしたらリスクの少ない良い治療です。なにか嫌な反応があっても4ヶ月ほど待っていたら必ずその症状は消えますので。
ボトックスに比べたらヒアルロン酸の注入のほうが1000倍くらいリスクのある、緊張する治療です。施術を受ける方はその逆の印象を持っている方が多いですが。
比較的安全なボトックス注射ですが、
1番大変なのは、医者が慎重になるのは、患者さんが辛くなる可能性があるのは『額』、つまりオデコのシワ取りのボトックスです。
オデコを使って目を開いている人が一定数います。特に眼瞼下垂（がんけんかすい）の人なんかは顕著です。
そういう方におでこのボトックスを打つとマブタが重く、上がらなくなり、目が細くなったり、二重（ふたえ）が狭くなって一重になる、などの悪い作用が生じます。
人間は１日に大体2万回ほど瞬目（しゅんもく）、まばたきをしますのでその間ずっとまぶたの重さを感じるということは大変な不快感なわけです。
ボトックスを二度と打ちたくないとおっしゃる方がいますが、原因は大概他院でなんの気無しに打たれたおでこのボトックスですね。
ボトックス注射自体は比較的安全ですが、おでこのボトックスは特別気を遣わなければいけないわけです。
（他にも眉間、エラボトックスなどで「もう打ちたくない」とおっしゃる方が出ますが、それはまた次の機会にお話します）
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この度、
患者さんからSNSで相談が来たので、これからボトックスを検討されている方の参考になればと思い掲載いたします。
情報は意図的に改変しているところがあります。
ご本人の許可は頂いております。
「額のボトックス打ってきました。
担当医師は前回と同じ○○医師でした。
○○先生は○○手術しかやらないみたいで、注射系や糸リフトは○○先生が担当しているようです。
額のボトックスについては、去年○○院で打った時に瞼が下がって、アイライン引けずしばらく大変だった旨をきちんと伝え、○○には以前、ボトックスなんて誰が打っても同じですと言われたけど、違いますよね、ってはっきり言っちゃいました。
○○先生や渋谷先生の形成外科出身の先生の時には瞼下がる症状は酷く出なかったですし、って。
そしたら○○医師は、○○では誰が打っても効果が出るように、打ち方や場所等厳密にマニュアル化されているんです、って。
なので、私はそれで昨年大変だったので、打つ場所や量を調整して、そうならないようにやって欲しいのですが、先生、その自信ありますか？ もしおありでしたら、先生の腕を信じて、打ってもらいたいです、とキッパリ言って、先生苦笑いでした（笑笑）。
結局打ってもらいましたが、先生も慎重になって量も通常0.4ccを0.3にして、額の上の方からなるべく打つように調整しますって。アラガンなので、もし効果薄ければ、もう１回無料で打ちますからと。
○○に施術して、約２週間ですが、瞼は垂れてきてませんが、額の皺も残っていて、ピーんと張ってはいません。
２回目の注射に行くべきか、それともこのまま様子見した方が良いのか？ お時間ある時にアドバイスいただけると有り難いです。」
まとめると
額のボトックスをまぶたの重さや一重にならないように打ってもらったが、今度はおでこのシワが消えていない。
もう1度打ちに行ったほうが良いか？
ということですね。
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それに対して僕の回答は
「ボトックスの件は結論から言うともう一度修正に行って良いと思います。
対応は慎重になっているのでやりすぎることはそうそうないと思います。
普通の感覚なら前回のボトックスを打った場所や量をカルテに記載しているので、それからさらにもう少しだけリスクを追ってベネフィットを取りに行けるはずです。
その場合怖いのは攻めすぎてまぶたが下がったり、そのせいで二重が消失することですが、前述の通りドクターもそこが一番怖いと思っているところなので、今回はやりすぎることはなさそうですよね。
僕の結論は無料ならもう一度行く！ですね。」
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でした。
額のボトックスの怖さをしっかり認識できていればやりすぎることはそうそうないので、今回は修正に行けばシワがなくなりつつも、まぶたが重くなるという最悪の副作用は出にくいであろうという判断なわけですね。
たかだか注入系の治療と思われるかもしれませんが、されど注入治療です。
当然ドクターによって結果はめちゃくちゃ変わります。（ヒアルロン酸注入もそうです）
どうぞドクター選びの際の参考にしてくださいね😊
池袋デュアルクリニック医院長
渋谷健（しぶやけん）
☎0120-954-711