日本ではブラック企業というモンスター会社が多い。
無茶苦茶な長時間労働を強いたり、こっ酷く残業させておきながら
残業代を払わなかったり、到底出来そうも無いノルマを強要したりと
労働と言う名の借りた拷問を与える会社が問題視されている。
まだまだ問題になってないだけで、実態はブラック企業だという
組織は腐る程あるであろう。
そして、ブラックまでは行かないにしてもその兆候が見られる
ブラック予備軍の組織は日本企業の全体のうち、4割に上るとも
言われている。
ワ○ミ、ユニ○ロ、タ○ホーム、任○堂、ヤ○ダ電機・・・
名の通った大手の会社ほどブラックな体質である事が多い。
勿論、デカい会社だって最初からデカかった訳では無い。
その企業の経営者達は、ありとあらゆる困難と壁を乗り越え
成功者となり、全国に名を馳せるような規模にまで発展させる事が
出来たのだろう。
その道筋は過酷な道のりであったと思う。
し か し だ ! !
自身が苦難の時を経て来たからといって、自分の苦労を分かち合うかの
ように社員に重荷となる苦労を背負わせるのは間違いだ。
勿論、社員の事を想い、一人前の人間として成長させるべく、試練を
科すのはイイ事だ。
だが、試練と酷使は違うのだ!!・・・・
基本的に酷使して許されるのは機械やコンピューターだけだ。
当然、万能な機械だって酷使していればいつかは壊れ、使い物に
ならなくなる・・・・
人間は生き物だ・・・酷使していれば機械より先に壊れるのは
当たり前の事である。
かつて日本は戦後の復興を経て、高度成長期に突入し
がむしゃらに突っ走って来た時代があった・・・・俗に言う団塊の世代が
そうであろう。
この頃の日本は家庭より、自分より、まず会社と仕事を優先する事が
当たり前だったのだ・・・“働く事こそ美徳”・・そう言われていた
時代だ。
確かに今日の日本の繁栄は、団塊の世代の活躍の恩恵の賜物と
言っても過言ではない。
しかし、今は2014年・・・時代が違う!!
もはや現代社会において、働く事こそ唯一無二という
概念は悪しき風習以外の何物でもないのだ!!
断っておくが、決して働く事を愚弄している訳ではない。
世の中には仕事一筋という職人気質な人間も多くいる。
そういう人達を非難するつもりも毛頭無い。
仕事を生きがいとする事は、ある意味理想でもあるし、大いに
評価出来ることだ。
ここで俺が言いたいのは、一にも二にも何をするにも仕事仕事という
時代にそぐわない信念を強制しては行けないという事だ。
そういうモットーを持ってるなら、自分1人が実践していればいいだけの
事だ・・・それを会社の方針として掲げ、古き良き伝統のように
継がせて行くのはナンセンスであり、ただの勘違いでしかないのだ。
日本人は昔から勤勉であり、礼儀正しく真面目な人種だ。
故に過労死とか過労による自殺というのも、日本人に最も多く
見られる事である・・・・真面目で勤勉な日本人は会社の重荷に耐え、
会社の科す無理難題を受け入れ、それを達成出来ないのは自分が
ダメだと責め、最後は自分を壊し、自分を殺してしまう。
日本ではこんな悲しい出来事が、しょっちゅう起きている。
アメリカにもブラック企業と呼べるような体質の会社は当然ある。
だが、外国人は理不尽だと感じる事には声を上げて堂々と
Noと言える人種であるし、ワンマンな経営体制を敷く企業に対しては
集団でストライキを起こし、裁判を起こす民族でもある。
自分を責め、鬱になり自殺するというよりは、どうにもならなくなった時は
悪しき経営者を殺して解決するという恐ろしい選択をする者も多い。
(外国の特に治安の悪い街では、無職で無収入でいるより犯罪を犯して
刑務所に入って食えた方がいいと考える者は多い)
まぁ、流石に犯罪を犯して解決というのは絶対にダメなことだが、イイものは
イイ・・ダメなものはダメと言える外国人のこういう姿勢は、日本人も
見習うべきだと俺は思う。
日本人の勤勉さに漬け込み、社蓄として扱う実に悪質な企業も世の中には
数多くある・・・そんな会社で心身共に疲れ果てるぐらいなら、いっそのこと
皆で辞めてしまえばいい。
従業員がゼロになってしまえば、どんなに極悪な経営者とて経営方針の
転換を余儀なくされるだろう。
ちなみに最近、ブラック企業としてかの有名なワタミが今年度中に
102店舗も閉店する事が取り沙汰されていた。
文字通り、ブラック企業はお先も真っ暗って事だな。
まぁ、あれだ・・・・
適当・・・いや、程々というのが一番良いのかもしれん。
