歌っている時に、ちょっと音程外しちゃったな~って思うこと、ありますよね。

まあこれは厳密に言うと、プロの歌手の方も結構あるんです。そんな時どうしてるかと言うと、例えばプロの場合は 外した後にはその直後に大きなビブラートをかけてしまうとか、そんな工夫をして「失敗したようには見えない」という処理を行っています。

もちろんアマチュアの方でも音を外すことは多々あるわけですから あ~外したっ! というような顔をしてしまうと、聞いてる人も外してしまったんだなとわかってしまいます。

だから、失敗したな~っていう顔はしないでください。ちょっと音を外してしまったとしても、そこを上手く次の音に繋げて、音程をうまく丸めてしまいましょう。元々そういう歌い方なんだという顔をして、歌い切って下さい。

そうすれば音程を外したとしても、メロディーを間違えたとしても、そんなに大きな失敗には聞こえないんです。
 

カラオケでの歌唱を聴いていて時々思うんですが、小節の終わりから次の歌い出しまで、ず~っと音を伸ばしてる人、多いんですよね。

確かにロングトーンというのは、気持ちや歌の情景を表現するのに大事な場合もあります。でも、やたら伸ばせばいいというものでもないんです。 

次の歌詞の出だしまでずっと伸ばすことが本当に相手に伝わることなのか? 上手に聞こえるんだろうか? そういうところをよく考えて、どの程度伸ばすかを決めた方がいいと思います。

元のプロ歌手の方が歌ってる時に、どういう風に歌ってるか? これをよく聞いてみることが大事だと思います。

歌詞を伝えるのは、音が出てるところばかりではないんです。歌わないところがあることによって。、聞いてる人はそこで何かを想像するわけです。

聞いてる人に想像してもらう分、空白の部分を作ることも大事なんですよ。
 

カラオケで歌われる曲… それを聞いていると、元々の曲とちょっと違うなということがよく感じられます。

 

それは声の質とかそういうことではなくて、細かいフレーズとか、息継ぎとか、言葉の切り方とか、どの部分を歌の山に持っていくかとか… そういうことなんですね。

 

元の歌をちゃんと聞きましょう。元の歌手・作曲家・作詞家そして編曲家は、この曲で 誰に何を伝えようとして作られたのか? ということを考えるのはとても大事だと思います。

 

そして、その歌詞の流れの中で、どの部分を一番聞き手に伝えたいのか? そういうことを考えながら歌うことが大事なんです。

 

だから、元々の歌をよく聞いてみてください。 物語の情景をどのように伝えていくのか? それを考えながら… 元の歌い手は、どういう気持ちで、どういう指導を受けてその歌い方になっているのか? それをよく考えてみることが大事だと思います。

 

誰でもいろんな声が出せる可能性があって、練習すれば色々な歌が歌えるようになるんですが、今あなたが出せる声によってどんな歌が上手に聞こえるかというのはとても大事です。

 

なぜなら、歌を歌うことによってあなたが褒められ、褒められるともっと練習したくなったり、もっと感情の込め方を考えたり、そんなふうになるので、その歌はもっともっと完成度が上がっていくからです。

 

だから今のあなたの声に合う歌、これを見つけるのは大事なことなんです。

 

例えば柔らかい声で語りかけるように歌う人は、同じように表現する歌手の歌に取り組むのは、とてもいいことだと思います。

 

あるいは、高音にとても悲しい感情が入る人とか、情熱的に歌うことが得意な人… いろいろいると思うんですが、それぞれの人の声、歌い方表現力について、比較的よく合う曲があるはずなので、そんな曲を選んで 取り組んで見ることがとても効果的だと思います。

 

あなたがカラオケを上達したいなと思ったら、ある特定の一人の歌手に絞ってその歌手の
曲を練習するというのも良い選択です。

 

なぜならその歌手は最低音から最高音、つまりその歌手の使う音域が概ね一定であり、その音域を使って色々な曲を歌っているからです。

 
だからあなたが好きな歌手、または歌いやすいなぁと思う歌手を1人選んで、その人の曲を
3曲から5曲ぐらいマスターすることは、とても大事なんですね。

 

そしてその歌手とあなたとのキーの差を覚えることによって、その人の曲ならキーはこのぐらいだなということが大体分かってくるんです。

 

そして歌い回し、伸ばし方、休み方など、いろいろ真似することが出来ると思います。

 

一人の歌手のことを研究することによって、いろんな要素が勉強できると思います。

カラオケで曲を選択する時、キーを変えないでそのまま入力する人は多いですよね。 
 

それは標準キーで入力しているということなんですが、この標準キーというのは
カラオケの機械のメーカーが まあ普通の人間ならこのぐらいのキーで歌えるだろうと
いうところに設定しているんです。 
 

標準キーは元々のプロの歌手と同じキーのこともありますし、この歌手は声が高いから
素人さんには少し下げてあげようかなということで少し下げてある場合もあります。 
 

さてこの標準キー、あなたにぴったりのキーなのでしょうか?
多くの場合、ぴったりということはないんですね。 だからあなたのあなたが自由に
そして思いのままに歌うためにはぴったりのキーを探す必要があります。
 

元々のプロの歌手のキーとあなたのキーの差を覚えることが大切なんです。そして
 

この歌手の場合にはオリジナルキーからマイナスいくつとか決めてしまえば、あなたは
上手に歌えるはずですよ。