『ハピネス』  嶽本野ばら    小学館文庫



初めて嶽本野ばらさんの作品を読みました。


きっかけは『路地恋花』(コミック)です。


(『路地恋花』の感想については他の日に書いていますので興味のある方はどうぞ)


その中でちょっと触れていたので読んでみたくなりました。


その中でこの作品を選んだのは偶然です(^^)



何の前情報も無しに読みましたが感動しました。


悲しくて泣きました。


そして、愛情を感じました。



一週間で死んでしまう、という彼女と彼の物語ですが、暗いだけの話ではありません。


死ぬまでの一週間を大切にし、好きな事(ロリータファッション)に夢中になりそして、彼と一緒になる彼女。


その充実ぶりは羨ましくなるほどでした。



彼はというと戸惑い悩みながらも彼女の願いをかなえる為に行動します。


その姿はとても切ないものでした。



ロリータファッションというちょっと夢のように感じる部分と死という現実的なものとが入り混じったような作品ですが、その二つがうまくバランスが取れていたと思います。


だからこそ暗いだけの話ではなく感動できる作品になったと思います。



読んでよかった(^^)


そして、


『路地恋花』の中で嶽本野ばらさんに触れてくれたこと、感謝します(^o^)