『オーデュボンの祈り』 世田谷パブリックシアター
ちょっと不思議なミステリー、というふうに感じました。
150年もの間、外界との交流を止めた島が舞台、というのも
反対の事しかしゃべらない画家、殺人を許された男、人語を話し未来を知っている案山子等がその島の住人というのも不思議でした。
最初は、わかりにくくてとっつきにくい話なのかな?と思いましたがそうではありませんでした。
不思議なのはたしかだけど観ているうちに不思議さがうすれたようでした。
だから”ちょっと不思議”なんです。
そして、話の途中から案山子に関わる謎解きのような形で話が進むのでその部分が”ミステリー”だと感じました。
その謎解きの部分でそれまでの話の色々な部分が絡みあっていきます。
それはあまり複雑なものではなかったのでわかりやすく(納得しやすく)て気持ちがいいものでした。
一つ一つ丁寧に説明するような感じなのでこれから観る人はとくに予習しなくても大丈夫だと思います(^^)
あるものを使ってテンポ良く場面転換をしていました。
それによってシンプルなセットでしたが沢山のシーンを描いたのは印象的でした。
石井正則さんと武藤晃子さんが夫婦役をやっていましたが二人が並んでいる場面を見て、「似たもの夫婦」という言葉が思わず浮かびました。
本当に同じような身長だったので(^^)
最初はちょっと心配になりましたが観ているうちに思わず引き込まれてしまいました。
面白い作品でした。