『トップ・ガールズ』 シアターコクーン
女性作家の作品を女性が演出して女性7人が演じた作品ですが、男が観ても面白い作品です。
女性の話、というよりも女性の目線や言葉を借りて人を描いているように感じました。
人材派遣会社「トップ・ガールズ」で働くマーリーン(寺島しのぶさん)を中心に仕事や結婚、家族に関する話が展開されます。
ですが、最初の場面には面食らいました。
寺島しのぶさんと池谷のぶえさん以外驚くような役だったものだから。
この後どんな芝居になるのか想像が出来なくなりました。
空想的な話になるのか、それとも抽象的な話になるのか悩んでしまいました(-"-)
ところが、次の場面から雰囲気がガラッと変わりわかりやすいものになり安心しました(^^)
セットはシンプルだけどわかりやすいし、生活感のあるものでした。
演技がそのまま伝わりやすいものでした。
この作品で一番印象的だったのが、自分勝手なセリフです(^^)
人が何を言おうと自分の話をする。
言われたほうも人が何を言おうと自分の話を続ける。
聞いてるほうは2つの話が同時に聞こえるから両方とも聞く事が出来ない。
これが舞台の上で行われました。
日常的と言えば日常的かもしれませんが、ここまでというのは無い、というくらい驚くものでした。
とにかく自分の話がしたい、というエゴにあふれたシーンでとても人間的でもありました。
寺島しのぶさんと麻実れいさんの喧嘩のシーンは相手に向かってこれをやりあっていて、感情向きだしてとても迫力がありました。
チラシ同様とても迫力があり(^^)、人間味あふれたとても感動した作品でした(^^)