満ちたり 欠けたり


ラッパ屋 『YMO~やっとモテたオヤジ~』  紀伊國屋ホール



ラッパ屋の面白いところは、日常に近いところを舞台にして、登場する人達の悲しみや苦しみや笑顔や泣き顔といった感情をあまり大げさや押し付けがましさが無く、そしてユーモアとほのぼのした雰囲気をまじえて丁寧に描いてあるところだと思います。



今回の主人公は「56歳、中小企業の部長会社」です。

特別な才能や財力を持っているわけでも容姿が優れているわけでも無いどこにでもいそうな地味な男です。


その男が何かの事件に巻き込まれるとか、突然才能に目覚める、というような驚くような内容ではありません。


ただ、ある女性と親しくなり・・・



ほのぼのとしていて、又、切なくて、そして、笑えて(^^)


観ていて次のシーンはどうなるのかとても楽しみになった作品でした(^^)



開演前の舞台を見ると、舞台の奥に色々な言葉が書かれた看板がありました。

OFICEやTAXI等です。

このパネルを使って一つのセットで色々な場面を表現していました。

うまいやり方をするな、と思いました。

そして、それはラストシーンで一番感じました。



途中、主人公の男(俵木藤汰さん)の部屋のシーンがありますが、このシーンを見た時同じくラッパ屋さんの『裸でスキップ』のオープニングを思い出しました。

ちょうどそのシーンに三鴨絵里子さんが出ていたので、そう思ったんだと思いますが(^^)



この部屋のシーンは大いに笑わせてもらいました(^^)


こういう事は無い、とは思うけど、でもあるかもしれない。

いや、どこかにあるかもしれないし、あったら面白いと思えるシーンでした。



カーテンコールの皆の姿は不謹慎かもしれないけど、面白かったです。

あまり見かけない姿だし、その中で俵木さんの姿は絶妙でした(^^)



地味な中年の男が主人公でもとても面白い作品でした。



見終わってすぐに23日のチケットを買いました。

又、楽しみに行きます(^O^)