満ちたり 欠けたり

『十三人の刺客』


暴君の藩主を斬る為、13人の男達が立ち上がった。

それに対し、藩主を守る軍は300人。

はたして、藩主を斬る事が出来るのか。



とても迫力のある骨太な時代劇でした。

映画だからこそここまで出来たんだと思える作品でした。



テレビドラマだと見た目が良くてスムーズな流れの時代劇がありますが、この作品はそういう事とは無縁の作品です。

格好など気にせず、とても泥臭いものです。

しかし、それが自然な姿だと感じさせてくれます。



ただ、登場人物の言動が格好いい。

役所広司さん、市村正親さん、松本幸四郎さん、井原剛志さん、山田孝之さん等。

信念を持って行動している姿に引き付けられました。



闘いのシーンは緊張感、臨場感や迫力があり、観ていて力が入ってしまいました。

そして、目が離せませんでした。



男臭い作品ですが、その中で山田孝之さんと吹石一恵さんの会話はとても切なく胸に響きました。



暴君の藩主を稲垣吾郎さんが演じていますが、とても素晴らしいものでした。

暴君振りに違和感がなかったし、闘いの最後の場面ではSMAPだという事を忘れてしまいました。



とても興奮した素晴らしい作品でした。