ラッパ屋 第35回公演 『世界の秘密と田中』 紀伊國屋ホール
まるっきり内容が想像できないタイトルでした(^^)
実際に見てみると、悩んだり、焦ったり、喜んだり、落ち込んだり、笑ったり、悲しんだり、嬉しくなったりした作品でした。
40歳を前にして仕事や彼女や将来について悩んでいる男が主人公で、その男が住むアパートの住人達を交えて話が進みます。
アパートの一室が舞台ですが、登場人物や扉やブラインドをうまく使ってそれぞれの住人の部屋を描いていました。
一瞬戸惑いましたがうまい見せ方だな、と感心してしまいました。
ベッドを使った入れ代わりがありましたが意外な変わり方で面白くて笑ってしまいました(^^)
又、ソファーのシーンにも驚きました。
驚いたのは私だけではなく他の観客からも歓声が上がっていました。
映画の「卒業」の話が出ますが確かにその通りだと思います。
その場は良いと思いますが、それからの事を考えると大変だな、と思います。
思わずうなずいてしまいました。
後半の岩橋道子さんの姿がとても綺麗でした。
ときめくような姿でした。
「キョンキョンより綺麗」と言っていましたが、キョンキョンの方が綺麗だと思います(^^)
岩橋さんのセリフで
「ごめんね、幸せで」
というのがありましたがこれには私も含めて客席から笑い声が上がりました。
セリフ自体は笑いを取るような物ではないけれどもそのタイミングや岩橋さんの話し方が妙に心地よくて笑ってしまいました。
気持ち良かったです(^^)
主人公と年齢が近い、という事もあり話に入り込んで見ていました。
このあと主人公がどういう人生を送るのかわかりませんが、でも前向きになるような気持ちの良い作品でした。