満ちたり 欠けたり

『十二人の怒れる男たち』 俳優座劇場


映画の『十二人の怒れる男』は大好きです。

その影響で舞台で上演される時良く見に行きます。

そういう理由で今回この舞台を見る事にしました。


この作品は十二人の陪審員の物語ですが、その中で陪審員三号と陪審員八号のやり取りが大きく扱われます。

しかし、十二人それぞれに役割があり、それぞれが主役でもあります。

ですから一人一人をはっきりとした形で描かなくてはならないし誰かだけに脚光があたっていてはいけません。


その点で今回の作品は一人一人をきちんと描いていて良かったと思います。


又、部屋の中の状況に合わせて灯りを落としたのも雰囲気があって良かったと思います。


この作品では陪審員三号が自分勝手で嫌な人だという事が重要だと思います。

陪審員三号役の三木敏彦さんには失礼だと思いますが、とても嫌な人でその点でも良い作品だと思います。

(あくまでも役についての話です)(^_^;)


今までにいくつかの『十二人の怒れる男』を見てストーリーは知っていましたが、とても楽しい作品でした。