初めまして、kennyです。

 

このブログには、人生でふと印象的だった日ををピックアップして己の本心を振り返ってみようと思います。

 

初めての今日は、私が生まれてから一番古い記憶の日のことです。

それは三歳下の弟が生まれた日です。この日から私の人生の記憶は始まっています。

これより前の記憶はたどっても見つかりませんでした。

お父さんお母さん、ごめんなさい。

 

皆さんにも共感していただけると思うのですが、脳内に写真のようにぼんやりと映し出される記憶がありますよね。私の人生の一枚目は、「母の腕の中で眠る、目に保護シートを貼った弟」です。相当嬉しい出来事だったんでしょう、子供ながらに心が沸き立ったのを覚えています。この世に生を受けてから、右も左もわからずだった私が、その誕生をうけて自分を「兄」として世界の中にはじめて客観的に位置づけをすることができた日だったのかもしれません。そしてわたしは、とにかく弟の一挙手一投足に興味津々であったことを覚えています。自分が生まれたときすでに周りには腐るほど人間はいたというのに、目の前の小さな小さな生命体に目も心も奪われていました。母からの証言では、私は何度も何度も病院の小さな部屋の中で弟の名前を読んでいたといいます。果たしてどういう感情で弟を見ていたのか、兄としての自覚か、初めて見る新生児への好奇心か、真実は当時の彼にしか分かりません。ただ一つ言えるのは、僕の人生の中でも指折りの「温かい」日であったということでしょう。

 

次回は、「そんな弟をいじめた日」の記憶です。ではまた。