万葉集・古今ー古典は美しい

万葉集・古今ー古典は美しい

美しい万葉集、古今和歌集の世界に触れて見ませんか?

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今日は最初の記事ですね。今日は次のような歌について解説します。


見渡せば 柳桜をこきまぜて 都ぞ春の 錦なりけり

どうでしょうか。想像がしやすいですね。


この歌の意味はこんな感じです。
見渡してみれば、柳の緑と桜の色が混ざり合い、まるで都が錦そのもののようだ。
いいですね。ちなみに、都「ぞ」という強調が入っていますね。これは現代の言い方だと「こそ」になります。
続いて、品詞分解して見ると、

みわたせ   動詞
ば   助詞
柳桜   名詞
を   助詞
こき   動詞
混ぜて  助動詞
都   名詞
ぞ   助詞
春   名詞
の   助詞
錦   名詞
なり   助詞
けり   動詞

うむ...これで何がわかるって言われるとなんとも言いにくいですが 組み立てはお分かり頂けるでしょう。
ちなみに、これは歌にもなっています。

見渡せば青柳 花桜こきまぜて都には道も背に春の錦をぞ佐保姫の織り出して降る雨に染めにけり
意味は和歌と同じです。

ルソー作曲

ぜひ聞いて見てください。本当に美しいです....

あれ?なんか聞いたことある?
そうです。これはむすんでひらいての原曲です。
しかし、この曲は戦争によって歌詞が塗り替えられてしまいました。歌詞は以下です。

一番
見渡せば寄せて来る敵の大軍面白や すはや戦闘始まるぞイデヤ人々攻め崩せ 弾丸込めて撃ち倒せ 敵の大軍撃ち崩せ

二番
見渡せば崩れかかる敵の大軍心地よやもはや戦い勝ちなるぞイデヤ人々おい崩せ 銃剣附けて突き倒せ敵の大軍突き崩せ
いかがでしょうか。戦争色が強い歌になってしまいました。あまりよろしくありません。
以下に載せます。


これもむすんでひらいてですよね。
明治時代の軍歌です。

では本日はこれで失礼します。
ありがとうございました。
こんにちは。ブログをリニューアルしました。万葉集について一人解説して行きたいと思います。みなさんよろしくお願いします。