バヌアツ共和国より帰国しました!!!
日本人にはあまり馴染みの無い国ですが、バヌアツはとびっきりの笑顔と美しい緑に溢れた国でした!!
バヌアツの準備に追われている。1週間あれば何とかなると思っていたが、装備の取り寄せやカヤックの補修、海外旅行保険の加入にバヌアツの調査・・・・やることがどんどん出てくる。
そんな中、西宮の図書館で熱い本を見つけた!
内容がとても深い・・・・!!今の自分のレベルでどこまで吸収できるかわからないが、読んでみたいと思う。
長距離カヤックの世界には特に海外にとんでもない猛者がいて、聞いた話で一番衝撃を受けたのは、自分のような大きさのカヤックで、何カ月も海に出っぱなしのカヤッカーがいるらしい。もちろん横になって寝れないのでそのまま座って夜を明かし、連絡がつかなくなった頃にひょっこりオーストラリアに流れ着いたとか。
そこまで突き抜けるともはや僕にとっては「冒険」というよりもビルの屋上から飛び降りる「自殺行為」に思えてくる。それが「冒険」の部類に入るなら僕はそれは世界最高峰の冒険だと思うが、ちょっと突き抜きすぎてて唖然とする。
そういうクレイジーすぎる冒険家の話を聞くたび、やっぱり僕は「ゆるふわアウトドア」の道を追求していきたいと思うのである(笑)
ところで、沖縄で修行をつけてもらったカヤッカーのショッキーさんの記事が「漕遊」という雑誌に載っているので興味のある方はぜひ見てくださ~い!
超かっこいいなショッキーさん!!
2019年 3月28日
兵庫県 西宮市
乱立するビル群の中を、僕は物思いにふけながら歩いていた。
空はどんよりとした分厚い雲に覆われ、頬に吹き付ける風が冷たく、少し肌寒い。
沖縄でほんの数日前まで、真夏のようなギラギラとした太陽の下、信じられないくらい透き通った海の上でカヤックを漕いでいたことが信じられない。こうも、ちがうものか。あれは、沖縄というあの天国のような場所は、本当に同じ日本なのか。
冷たく、完全に舗装された灰色のコンクリートの上を歩きながら、沖縄の激闘の日々に思いを寄せる。
あまりにも充実した、3週間だった。沖縄の人々の温かさ、自然の美しさ、そして何より、海の厳しさ。
荒波にパドルを突き立てた時のあの重い手応えが、まだ手のひらに残っている。
しびれるような時間だった。リスクも高かったとは思うが、修羅場をいくつか経験し、そこで得た経験は何物にも代えがたい。
その全ては、これから先、自分の理想の航路を描いていくための、修行だった。
自転車旅のように町から町へと、自由に轍を引いていく、そんな旅が果たしてカヤックでできるのだろうか。
それを確かめるために、僕は世界へと飛び出したい。
その国は・・・・・・・・
オーストラリアの東側、南太平洋諸島に位置している。
83の島々からなる、南国の国・・・・・・・
バヌアツ共和国。
南国のイメージ通りの透き通るような美しい海、そして真っ白な砂浜。笑顔溢れる人々。
そして・・・・・人食いの伝説。
あまりにも魅力的なこの国で、自分だけのグランドラインを目指す。
「バヌアツ単独シーカヤック行 4/3~4/25」
今のところ、日本から持ち込んだフォールディングカヤックで、上記のコースのどこかを漕ぎたいと思っている。
ただ、今回の旅の一番の目的は、何キロ走破とかよりも、現地の人々との深い交流にあるので、良い村を見つけたらそこに時間が許す限り滞在したいとも思っている。
仕事だけの日々で失ってしまった大切な何かを、このバヌアツで取り戻してきたいと思う。