
ということは、当然、出ることも出来ないということ。なので、健康通流清水寺観光順路では、西門下広場は早々に見学すべしとしています。何故なら、仁王門に続く石段から軽く逸れれば入れるからです。
仁王門を潜ったら・・・
仁王門編のバリバリ情報で書いたように、清水寺の仁王門は石段の中腹にあります。そのため、門を潜るとまたまた階段Σ(*´≧Д)ガーン まさしく典型的山寺の形状です。
とは言え、この石段は距離も勾配も大した事ありません。ゆえに、若い人たちなどは一気に登りきり、そのまま拝観券売り場へGOということもしばしばです。そこに梅の木や石碑があることすら気付かれない方が多いんですよねぇ(/_;)
中国障害者芸術団の碑
この緩やかな石段途中にある小さな石碑は『中国障害者芸術団「千手観音」特別奉納記念の碑』。2009年(平成21年)8月27日、清水の舞台で行った「十一面千手千眼観世音菩薩への舞踊奉納」を記念して建てられました。

また、この石碑と一緒に仁王門脇には梅の木が植樹され、毎年早春のころになると密かに花を咲かせます。隠れた季節の花の名所です。

中国障害者芸術団とは?
中国障害者芸術団とは、その名の通り、団長を筆頭に100名を超える団員全員が身体障害者という中国の芸術団。目の見えない人、耳の聞こえない人、手足の自由が利かない人など、様々な人がいます。
でも、彼らにとって、障害は一つの立派な個性なのでしょう。そして、必ずそれを補うための類い希なる才能も持ち合わせています。その個性と才能をフルに生かし、本当に素晴らしい舞を見せつけられます。
いかがですか、マジ、すごいでしょう? 頭が下がる思いに駆られる人は少なくないのではないかと思います。特に健康通なんかは、正直言って(〃ノωノ)ハズカチィ。でも、凹んでいてもしかたないので、次に進みますか。
<詳しくは>→中国障害者芸術団 日本公式サイト
西門下広場
仁王門を潜ったところの石段にはもう一つ、大きな特徴があります。それは、西門へと続く石段と隣接していることです。ただし、西門側の階段は仁王門側の階段に比べ、かなり急。しかも、頑張って登ったからと言って、西門を潜れる訳ではないんです。わざわざ立ち寄る必要などないと思われても致し方ない気もしないでもありません。
でも、健康通的には立ち寄る価値あり! 何故なら、西門の正面をバックに記念撮影出来るのは、ここだけだからです。

さらに、宝塚よろしく、大階段が一つの舞台になっていて、その手前やら中程やらに、石碑やら灯籠やらが点在しています。そう、ここはちょっとした野外美術館で、これらが結構侮れないのです。

ということで、障害者芸術団の石碑を見たら(゚´ω`゚)ピー、回れ右!! 仁王門の前から左に逸れてみましょう。そうすると、西門下広場に入れます。
祥雲寿龍
ここでまず目を引くのが、2頭の巨大な青龍像! どちらも大口を開け、今にも火を噴きそうな迫力です。恐竜マニアにはたまらないかも!?
こちらは『祥雲寿龍(しょううんじゅりゅう)』と命名された彫刻で、2015年(平成27年)に「清水寺門前会」という地元商店街連盟の創設30周年を記念して寄贈されました。まだまだ新しく、実を言うと、健康通も久しぶりに清水寺を訪ねてビックリ。まさしく、(b。・ω・)b『。゚+.はじめまして、こんにちゎ。゚+.』でした。

上の龍君に比べ、下の龍君の方が若干控えめ。ぱっと見、インパクトに欠けるような気はします。しかし、左から改めて見ると、鋭い目で睨み付けられ、思わず身震い{{(>_<)}} ブルブル... 今にも飛びかかって来そうなリアル感があります。
清水寺の観音信仰は念彼観音力碑から
次に注目したいのが、手前にある『念彼観音力碑(ねんぴかんのんりきひ)』と命名された石碑。こちらは、清水寺の宗派「北法相宗(きたほっしょうしゅう)」の初代管長でもあった大西良慶(おおにしりょうけい)和上の直筆で、その名の通り、「念彼観音力(ねんぴかんのんりき)」と書かれています。

観音信仰に疎い私たちには“何のことやら・・・!?”という感じですが、これは観音経に繰り返し登場する文言で、人々の苦しみの声を聞くとじっとはしていられない観音様。“よっしゃ~!”とばかりに参上されるはずなので、一心不乱に念じれば救われるというメッセージです。
観音経の中には、13の念彼観音力が上げられていて、観音様はまさにヒーローであることが分かります。ゆえに、人を憎んだり呪ったりした者には、必ずその報いが返るという経文も存在していますが、取り敢えずは、ああ、(∩´∀`)∩スンバラスィ、間違いなくパワースポットの一つです。
にも拘わらず、見るに99%の観光客が完全スルー。Σ(ノェ`*)アチャー 皆さん、なんてもったいないことをしていらっしゃるのでしょう。健康通の持論では、清水寺の観音信仰はここから始まります。そういう意味でも、まずは西門下広場から参詣していただきたいのです。
<参考>→「観音さま」 - ミニ法話 - ちょっと豆知識 - 法華宗真門流
岸駒灯籠
一方、一番奥にあるのが『岸駒灯籠(がんくとうろう)』。石段下の南東角に建つこれまた大きな灯籠です。しかも、虎の絵が描かれていて、否が応にも目立ちます。ただ、誰もがイメージする灯籠とはかなり形状が異なり、単なる石碑にしか見えません。

でも、よ~く見ると、間違いなく灯籠です。確かに、上部に火袋はありませんが、真ん中のやや上寄りにちゃんと火袋が造られています(*v_v)(v_v*)ゥンゥン
この石灯籠が岸駒灯籠と命名されているのは、そこに描かれた虎の絵が、江戸時代後期に名をはせた「岸駒(がんく)」画伯の作品だからに他なりません。彼は今の北陸、加賀国の出身ですが、京の都で絵を学び、やがて京都画壇の中心人物となりました。京都御所や金沢城二の丸御殿の障壁画など、数々の重責を担っています。特に虎を主とした鳥獣画を得意とし、その職人技を武器に独自の派閥「岸派」を確立したことでも有名です。
<参考>→岸駒 - Wikipedia
八方睨みの虎とにらめっこ!
ということで、この虎君、(*_-_*) ウーン、なるほど、言われてみれば結構リアリティはあります。なんでも、夜な夜な抜け出し、音羽の滝の水を飲みに行くのだとか・・・、( ゜Д゜)ホンマカィナァ!!! まあ取り敢えずは水でよかった!! これがもしお酒なら、本物のトラになるところだもんね(*_*)

さらに、この虎君は何を隠そう、睨めっこの名手。四方八方どこに動いても、その目線から逃げられないということで、“八方睨みの虎”と称されています。ならば、いざ、勝負(○´Å')じゃ~! と行きたいところですが、何せ、相手が笑うことなど200%ない訳です(*≡Д≡)σ【わぁ~】
つまり、端から勝ち目のない勝負(Θ´v')bダョネ 。+゚ただ、結構おもしろいので、一つのアトラクションとしてやってみて欲しいナァ(楽´_つ`)bと思います。
養老
仁王門前広場
前述の通り、西門は進入禁止となっていますので、再び仁王門脇の石段を登り、さあ、いよいよ本格的に清水寺参詣と行きましょう(^_^)V というのが一般的な案内かと思いますが、そこはへそ曲がりな健康通のガイド。まだまだ本堂へは近付かせませぬヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!! ここはあえて、西門下広場脇の石段を下ります。
すると、そこは アレレレ!?(・_・;? 清水坂の入り口!! 右手には仁王門が聳え立っています。
ということは、そう、仁王門前広場に帰って来た訳です。一瞬、ヘ(゚д゚)ノ ナニコレ? と思われることでしょう。そして、(; ゚ ロ゚)アリ!( ; ロ゚)゚ エ!!( ; ロ)゚ ゚ヘン!!! とおっしゃる方が大半なのですが、よ~く見てみて下さい。さっき見落としたものが必ずやあるはずです。

善光寺堂(Zenkojido)
まず清水坂を抜けてすぐ左側には、“ようこそ 清水寺”と書かれた案内板が設置されています。こちらは先の竜と同じく清水寺門前会が寄贈したものなので、清水寺の境内と門前町の図が一括で記されている(●´Д`)ノ ゚+。:.゚ノヨーン゚.:。+゚ あまりにも身近にありすぎて、立ち止まって見る人は殆どいませんが、周辺観光にも中々重宝しそうジャンφ[・ω・`* ]

そして、そんな案内板の奥、広場の南西角にあるのが『善光寺堂(ぜんこうじどう)』。清水坂編でご案内した『経書堂(きょうかくどう)』や『大日堂』と同じく、清水寺の境外塔頭の一つです。

主役はだ~れだ?
善光寺堂もまた、経書堂に負けず劣らずの実にコンパクトな塔頭ですが、こちらには向かって左から順に、
「地蔵菩薩立像(じぞうぼさつりつぞう)」
「如意輪観音坐像(にょいりんかんのんざぞう)」
「善光寺阿弥陀仏三尊像(ぜんこうじあみだぶつさんそんぞう)」
という3人の仏様が鎮座しておられます。このリストだけ見ると、ここの御本尊は、右側の阿弥陀様のように思われるでしょう? ところがどっこい、実は左側の地蔵菩薩様が主役♪(o'v')ナノラッ♪
しかし、今は中央の如意輪観音様が主役の感もあって、「洛陽三十三所観音霊場」の第10番札所にもしていされています。なお、右の阿弥陀様は秘仏で、我々凡人は7年に一度しかお目に掛かることが出来ません。
ということで、あまり重要視されていないような気のする地蔵菩薩様ですが、戦国時代に描かれた清水寺参詣曼荼羅(きよみずでらさんけいまんだら)を見ると、今の善光寺堂の辺りには六地蔵の祀られたお堂が建っています。ということは、元々ここは地蔵堂であった訳で、地蔵菩薩様が御本尊であることは理にかなっているのです。
ただ、観音信仰が盛んになった鎌倉時代、身近なところで観音様を拝めるようにと、如意輪観音をお招きしたらしく、以来、中尊となられました。さらに、明治時代には奥の院の南側にあった「善光寺阿弥陀堂」の撤去に伴い、阿弥陀如来様が入居。これを機に、善光寺堂と改名されたそうです。
愛する人、お世話になっている人の家はこっちです、首振り地蔵様!
よって、善光寺堂の主役は間違いなく、一番左に鎮座しておられる地蔵菩薩様ですが、ここで、本堂の右端に\_( `д´)ノ))注目。手前に建つ小さな祠の中には、ちょんまげを結った何だか可愛らしいお地蔵様がもう一方おられるではありませんか!!

実はこのお地蔵様、首が360度回転するのであります ビックリΣ(´ω`ノ)ノ そこで、“首振り地蔵”と呼ばれ、悩める乙女たちの救世主となっています。

なんと、お地蔵様の首を憧れの人、思いを寄せる人の自宅の方向に向け、一生懸命お願いすると結ばれるかも知れない恋愛成就の仏様ナァ(楽´_つ`)bのだ! なのに、なんでみんなスルーしちゃうのかな?
ということで、まさしく知れば仏のお地蔵様、早速お願い(´・_・人)です。経書堂の重軽石とは異なり、こちらは女性でも比較的容易に動かせるでしょう。両手で優しくお顔を包み込むように持ち、ゆっくりと左右どちらかに回せばOKです。

さらに、このお地蔵様、金運をもたらす仏様でもあります。ただし、金運祈願をする場合は、好きか嫌いかは別にして、とにかくお世話になっている人のお宅の方向に首を向けるのがお約束です。
とは言え、愛しき人や社長の自宅の場所とお地蔵様の位置関係が分からなければ話にならないので、一応ちょこっと手助け。善光寺堂の本堂が北で、仁王門が東、清水坂が西です。清水寺の西門は、ここから見て西ではなく、本堂から見て西にあるから西門。勘違いしないように気を付けてね(*^_^*)
馬駐(Umatodome)
一方、広場の北東にあるのが『馬留(うまとどめ)』。その名の通り、駐車場ならぬ、注馬場です。その昔、参詣者の乗って来た馬を預かっていた場所になります。

恐らく、これから先は石段や石畳、あるいは砂利道となっていて、馬が歩くのが難しかったものと想像されます。そこで、お馬さんはここまで! 主が参拝している間、一休みです( ^^) (((○
しかしながら、明治時代以前に馬で清水寺に来られたということは、かなりの富裕層。名のある貴族や武士が主流でした。それでも、仁王門の手前で馬を下り、徒歩で参拝していたのです。これは、自分の足で歩ける人は、たとえゆっくり休み休みでも、自分の足で歩いて参拝するのが清水の観音様への礼儀だという認識が持たれていた証拠でもあると言えるでしょう。
馬留までが重要文化財で七不思議が潜んでいます
さてさて、そんな清水寺の馬駐は、2010年(平成22年)に一度解体され、全面的に補修されていますから、見た目は新しく綺麗ですが、実は室町時代の貴重な遺構。国の重要文化財にも指定されています。
しかも、この馬留は、単に古いだけでなく、その大きさでも歴史的価値を持っています。横幅約10.5m・奥行約5mの小屋の中に、幅190cm・奥行き230cmの木柵を4台設置し、同時に5頭の馬を留め置き出来るようになっていて、当時は全国でも最大規模の厩舎だったのです。

ということで、中を覗いて見ると、馬小屋ですから、手綱を括り付ける「鐶(かん)」という金具が沢山設置されています。ところが、この中の2つがちょっと訳ありで、先の八方睨みの虎とともに清水寺の七不思議の一つとされていると言うではありませんか!!
なんでも、これは通常、少し手前に傾けて設置するものらしく、清水寺でも基本的にはそうなっています。ところが、右から3本目の柱の右側面上部と4本目の柱の右側面下部だけは完全に下を向いていて、何故こうなっているのかが未だ謎なのだそうです。一説によると、大工さんの遊び心だったのだとか・・・。これまた、( ゜Д゜)ホンマカィナァ!!!
まあもっとも、これはこんなもので、謎でも不思議でもなんでもないと言う人は少なくありません。ただ、清水寺では馬駐までもが重要文化財で、七不思議が潜んでいるというのですから、恐るべしワンダーランドです。この先も大いに期待出来そうですねo(^-^)o
バリバリ情報
健康通が身をもって感じたバリバリのバリアフリー情報、
西門下は広場になっているので、多生クッションは悪いですが、車椅子でも見学出来ます。ただ、ここに入るには、意地でも仁王門に辿り着く必要があり、門前の石段を登らなければなりません。正直、車椅子ではちょっと大変です。

前回の仁王門編でもご紹介したように、迂回路を使って一旦境内に入り、下って来る方法もあるにはありますが、それだと今度は障害者芸術団の碑のある石段を下らなければならず、やはり危険です。なので、残念ですが、諦める方が無難でしょう。
また、善光寺堂も石段&石畳の構成で、通路も狭いですから、車椅子ユーザーにはハードルが高いと言わざるを得ません。首振り地蔵の前まで行くのは一苦労・二苦労です。たとえ行けたとしても、車椅子に乗ったままお地蔵さんの首を回すのは、高さ的にも、角度的にも難しいと思います。きっとお地蔵様も、ごめんネ(*´v_v)ゞって思っていらっしゃることでしょう。

ただ、仁王門前広場自体はフラットで、車椅子での乗り入れは楽勝です。馬中もすぐ前まで行けます。
なお、現在の清水寺では、車椅子ユーザーに限り、拝観受付手前まで車両乗り入れが認められています。前述の通り、どんなに偉い人でも歩いて石段を上るのがマナーだった観音信仰の聖地。参道や境内がこれほどまで整備された今、歩けるのに歩かないなんて罰当たりなことが許されるはずがありません。たとえ障害者や高齢者であっても、歩ける人は歩いて入るという暗黙のうちのルールは、今も健在です。
しかしながら、どうしてもそれが厳しい場合は、決して無理せず、車で入る! これもまた、清水参詣の暗黙のうちのルールなのです。
<参考>→盲目ライターの旅日記!知られざる『清水寺』のバリアフリールートを大公開【京都】 - TABIZINE~人生に旅心を~
【写真撮影】フォトヘルパー:森川修
【音羽山 清水寺】
〒605-0862:京都市東山区清水1丁目294
TEL:075-551-1234/FAX:075-551-1287
拝観時間:午前6時~午後6時(期間により延長あり)
拝観料:大人400円/小中学生200円(2020年3月31日現在)
公式ホームページ→音羽山 清水寺
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【シリーズ:おもしろアトラクション満載のテーマパーク『清水寺』】
01,清水坂はワールドバザール
02,仁王門で遊ぼう!
03,門前広場を遊び尽くせ!!
04,北苑に侵入だ~い!!
05,超マイナーなエリアを見よ!!

















