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健康通の勝手に京都ガイドブログ

体もデカいが、声もデカい! ついでに態度はもっとデカい盲目おばはんの勝手に京都ガイドです。この街で生き延びて半世紀、日々蓄積したうんちくを好き放題に語ります。ためになること、ならないこと、どっちも満載のご当地情報ブログです。

清水寺の西門は元来、天皇の遣いである「勅使(ちょくし)」と呼ばれる人しか通れませんでした。そのため、“勅使門”という通称を持っています。流石に今は、そういうおきてはなくなりましたが、逆に後続関係者でも通れそうにありません。だって、門の周辺はフェンスでしっかり囲われているんだもん (σ^∀゚)ベーダッ

西門

ということは、当然、出ることも出来ないということ。なので、健康通流清水寺観光順路では、西門下広場は早々に見学すべしとしています。何故なら、仁王門に続く石段から軽く逸れれば入れるからです。


 




 





 




仁王門を潜ったら・・・


仁王門編のバリバリ情報で書いたように、清水寺の仁王門は石段の中腹にあります。そのため、門を潜るとまたまた階段Σ(*´≧Д)ガーン まさしく典型的山寺の形状です。

とは言え、この石段は距離も勾配も大した事ありません。ゆえに、若い人たちなどは一気に登りきり、そのまま拝観券売り場へGOということもしばしばです。そこに梅の木や石碑があることすら気付かれない方が多いんですよねぇ(/_;)

中国障害者芸術団の碑


この緩やかな石段途中にある小さな石碑は『中国障害者芸術団「千手観音」特別奉納記念の碑』。2009年(平成21年)8月27日、清水の舞台で行った「十一面千手千眼観世音菩薩への舞踊奉納」を記念して建てられました。

中国障害者芸術団の碑

また、この石碑と一緒に仁王門脇には梅の木が植樹され、毎年早春のころになると密かに花を咲かせます。隠れた季節の花の名所です。

仁王門

中国障害者芸術団とは?

中国障害者芸術団とは、その名の通り、団長を筆頭に100名を超える団員全員が身体障害者という中国の芸術団。目の見えない人、耳の聞こえない人、手足の自由が利かない人など、様々な人がいます。

でも、彼らにとって、障害は一つの立派な個性なのでしょう。そして、必ずそれを補うための類い希なる才能も持ち合わせています。その個性と才能をフルに生かし、本当に素晴らしい舞を見せつけられます。



いかがですか、マジ、すごいでしょう? 頭が下がる思いに駆られる人は少なくないのではないかと思います。特に健康通なんかは、正直言って(〃ノωノ)ハズカチィ。でも、凹んでいてもしかたないので、次に進みますか。
<詳しくは>→中国障害者芸術団 日本公式サイト


 




 




西門下広場


仁王門を潜ったところの石段にはもう一つ、大きな特徴があります。それは、西門へと続く石段と隣接していることです。ただし、西門側の階段は仁王門側の階段に比べ、かなり急。しかも、頑張って登ったからと言って、西門を潜れる訳ではないんです。わざわざ立ち寄る必要などないと思われても致し方ない気もしないでもありません。

でも、健康通的には立ち寄る価値あり! 何故なら、西門の正面をバックに記念撮影出来るのは、ここだけだからです。

西門下広場から見た西門

さらに、宝塚よろしく、大階段が一つの舞台になっていて、その手前やら中程やらに、石碑やら灯籠やらが点在しています。そう、ここはちょっとした野外美術館で、これらが結構侮れないのです。

西門下石段の灯籠群

ということで、障害者芸術団の石碑を見たら(゚´ω`゚)ピー、回れ右!! 仁王門の前から左に逸れてみましょう。そうすると、西門下広場に入れます。

祥雲寿龍


ここでまず目を引くのが、2頭の巨大な青龍像! どちらも大口を開け、今にも火を噴きそうな迫力です。恐竜マニアにはたまらないかも!?

こちらは『祥雲寿龍(しょううんじゅりゅう)』と命名された彫刻で、2015年(平成27年)に「清水寺門前会」という地元商店街連盟の創設30周年を記念して寄贈されました。まだまだ新しく、実を言うと、健康通も久しぶりに清水寺を訪ねてビックリ。まさしく、(b。・ω・)b『。゚+.はじめまして、こんにちゎ。゚+.』でした。

祥雲寿龍

上の龍君に比べ、下の龍君の方が若干控えめ。ぱっと見、インパクトに欠けるような気はします。しかし、左から改めて見ると、鋭い目で睨み付けられ、思わず身震い{{(>_<)}} ブルブル... 今にも飛びかかって来そうなリアル感があります。

清水寺の観音信仰は念彼観音力碑から


次に注目したいのが、手前にある『念彼観音力碑(ねんぴかんのんりきひ)』と命名された石碑。こちらは、清水寺の宗派「北法相宗(きたほっしょうしゅう)」の初代管長でもあった大西良慶(おおにしりょうけい)和上の直筆で、その名の通り、「念彼観音力(ねんぴかんのんりき)」と書かれています。

念彼観音力碑

観音信仰に疎い私たちには“何のことやら・・・!?”という感じですが、これは観音経に繰り返し登場する文言で、人々の苦しみの声を聞くとじっとはしていられない観音様。“よっしゃ~!”とばかりに参上されるはずなので、一心不乱に念じれば救われるというメッセージです。

観音経の中には、13の念彼観音力が上げられていて、観音様はまさにヒーローであることが分かります。ゆえに、人を憎んだり呪ったりした者には、必ずその報いが返るという経文も存在していますが、取り敢えずは、ああ、(∩´∀`)∩スンバラスィ、間違いなくパワースポットの一つです。

にも拘わらず、見るに99%の観光客が完全スルー。Σ(ノェ`*)アチャー 皆さん、なんてもったいないことをしていらっしゃるのでしょう。健康通の持論では、清水寺の観音信仰はここから始まります。そういう意味でも、まずは西門下広場から参詣していただきたいのです。
<参考>→「観音さま」 - ミニ法話 - ちょっと豆知識 - 法華宗真門流


 




 





 





 










岸駒灯籠


一方、一番奥にあるのが『岸駒灯籠(がんくとうろう)』。石段下の南東角に建つこれまた大きな灯籠です。しかも、虎の絵が描かれていて、否が応にも目立ちます。ただ、誰もがイメージする灯籠とはかなり形状が異なり、単なる石碑にしか見えません。

岸駒灯籠

でも、よ~く見ると、間違いなく灯籠です。確かに、上部に火袋はありませんが、真ん中のやや上寄りにちゃんと火袋が造られています(*v_v)(v_v*)ゥンゥン

この石灯籠が岸駒灯籠と命名されているのは、そこに描かれた虎の絵が、江戸時代後期に名をはせた「岸駒(がんく)」画伯の作品だからに他なりません。彼は今の北陸、加賀国の出身ですが、京の都で絵を学び、やがて京都画壇の中心人物となりました。京都御所や金沢城二の丸御殿の障壁画など、数々の重責を担っています。特に虎を主とした鳥獣画を得意とし、その職人技を武器に独自の派閥「岸派」を確立したことでも有名です。
<参考>→岸駒 - Wikipedia

八方睨みの虎とにらめっこ!

ということで、この虎君、(*_-_*) ウーン、なるほど、言われてみれば結構リアリティはあります。なんでも、夜な夜な抜け出し、音羽の滝の水を飲みに行くのだとか・・・、( ゜Д゜)ホンマカィナァ!!! まあ取り敢えずは水でよかった!! これがもしお酒なら、本物のトラになるところだもんね(*_*)

八方睨みの虎

さらに、この虎君は何を隠そう、睨めっこの名手。四方八方どこに動いても、その目線から逃げられないということで、“八方睨みの虎”と称されています。ならば、いざ、勝負(○´Å')じゃ~! と行きたいところですが、何せ、相手が笑うことなど200%ない訳です(*≡Д≡)σ【わぁ~】

つまり、端から勝ち目のない勝負(Θ´v')bダョネ 。+゚ただ、結構おもしろいので、一つのアトラクションとしてやってみて欲しいナァ(楽´_つ`)bと思います。


 




養老



 





 





 




仁王門前広場


前述の通り、西門は進入禁止となっていますので、再び仁王門脇の石段を登り、さあ、いよいよ本格的に清水寺参詣と行きましょう(^_^)V というのが一般的な案内かと思いますが、そこはへそ曲がりな健康通のガイド。まだまだ本堂へは近付かせませぬヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!! ここはあえて、西門下広場脇の石段を下ります。

すると、そこは アレレレ!?(・_・;? 清水坂の入り口!! 右手には仁王門が聳え立っています。

ということは、そう、仁王門前広場に帰って来た訳です。一瞬、ヘ(゚д゚)ノ ナニコレ? と思われることでしょう。そして、(; ゚ ロ゚)アリ!( ; ロ゚)゚ エ!!( ; ロ)゚ ゚ヘン!!! とおっしゃる方が大半なのですが、よ~く見てみて下さい。さっき見落としたものが必ずやあるはずです。

仁王門前広場

善光寺堂(Zenkojido)


まず清水坂を抜けてすぐ左側には、“ようこそ 清水寺”と書かれた案内板が設置されています。こちらは先の竜と同じく清水寺門前会が寄贈したものなので、清水寺の境内と門前町の図が一括で記されている(●´Д`)ノ ゚+。:.゚ノヨーン゚.:。+゚ あまりにも身近にありすぎて、立ち止まって見る人は殆どいませんが、周辺観光にも中々重宝しそうジャンφ[・ω・`* ]

清水寺案内板

そして、そんな案内板の奥、広場の南西角にあるのが『善光寺堂(ぜんこうじどう)』。清水坂編でご案内した『経書堂(きょうかくどう)』や『大日堂』と同じく、清水寺の境外塔頭の一つです。

清水寺善光寺堂

主役はだ~れだ?

善光寺堂もまた、経書堂に負けず劣らずの実にコンパクトな塔頭ですが、こちらには向かって左から順に、
「地蔵菩薩立像(じぞうぼさつりつぞう)」
「如意輪観音坐像(にょいりんかんのんざぞう)」
「善光寺阿弥陀仏三尊像(ぜんこうじあみだぶつさんそんぞう)」
という3人の仏様が鎮座しておられます。このリストだけ見ると、ここの御本尊は、右側の阿弥陀様のように思われるでしょう? ところがどっこい、実は左側の地蔵菩薩様が主役♪(o'v')ナノラッ♪

しかし、今は中央の如意輪観音様が主役の感もあって、「洛陽三十三所観音霊場」の第10番札所にもしていされています。なお、右の阿弥陀様は秘仏で、我々凡人は7年に一度しかお目に掛かることが出来ません。

ということで、あまり重要視されていないような気のする地蔵菩薩様ですが、戦国時代に描かれた清水寺参詣曼荼羅(きよみずでらさんけいまんだら)を見ると、今の善光寺堂の辺りには六地蔵の祀られたお堂が建っています。ということは、元々ここは地蔵堂であった訳で、地蔵菩薩様が御本尊であることは理にかなっているのです。

ただ、観音信仰が盛んになった鎌倉時代、身近なところで観音様を拝めるようにと、如意輪観音をお招きしたらしく、以来、中尊となられました。さらに、明治時代には奥の院の南側にあった「善光寺阿弥陀堂」の撤去に伴い、阿弥陀如来様が入居。これを機に、善光寺堂と改名されたそうです。

愛する人、お世話になっている人の家はこっちです、首振り地蔵様!

よって、善光寺堂の主役は間違いなく、一番左に鎮座しておられる地蔵菩薩様ですが、ここで、本堂の右端に\_( `д´)ノ))注目。手前に建つ小さな祠の中には、ちょんまげを結った何だか可愛らしいお地蔵様がもう一方おられるではありませんか!!

善光寺堂本堂前のお地蔵様

実はこのお地蔵様、首が360度回転するのであります ビックリΣ(´ω`ノ)ノ そこで、“首振り地蔵”と呼ばれ、悩める乙女たちの救世主となっています。

善光寺堂の首振り地蔵

なんと、お地蔵様の首を憧れの人、思いを寄せる人の自宅の方向に向け、一生懸命お願いすると結ばれるかも知れない恋愛成就の仏様ナァ(楽´_つ`)bのだ! なのに、なんでみんなスルーしちゃうのかな?

ということで、まさしく知れば仏のお地蔵様、早速お願い(´・_・人)です。経書堂の重軽石とは異なり、こちらは女性でも比較的容易に動かせるでしょう。両手で優しくお顔を包み込むように持ち、ゆっくりと左右どちらかに回せばOKです。

首振り地蔵様のアップ

さらに、このお地蔵様、金運をもたらす仏様でもあります。ただし、金運祈願をする場合は、好きか嫌いかは別にして、とにかくお世話になっている人のお宅の方向に首を向けるのがお約束です。

とは言え、愛しき人や社長の自宅の場所とお地蔵様の位置関係が分からなければ話にならないので、一応ちょこっと手助け。善光寺堂の本堂が北で、仁王門が東、清水坂が西です。清水寺の西門は、ここから見て西ではなく、本堂から見て西にあるから西門。勘違いしないように気を付けてね(*^_^*)


 




 





 




馬駐(Umatodome)


一方、広場の北東にあるのが『馬留(うまとどめ)』。その名の通り、駐車場ならぬ、注馬場です。その昔、参詣者の乗って来た馬を預かっていた場所になります。

馬駐

恐らく、これから先は石段や石畳、あるいは砂利道となっていて、馬が歩くのが難しかったものと想像されます。そこで、お馬さんはここまで! 主が参拝している間、一休みです( ^^) (((○

しかしながら、明治時代以前に馬で清水寺に来られたということは、かなりの富裕層。名のある貴族や武士が主流でした。それでも、仁王門の手前で馬を下り、徒歩で参拝していたのです。これは、自分の足で歩ける人は、たとえゆっくり休み休みでも、自分の足で歩いて参拝するのが清水の観音様への礼儀だという認識が持たれていた証拠でもあると言えるでしょう。

馬留までが重要文化財で七不思議が潜んでいます

さてさて、そんな清水寺の馬駐は、2010年(平成22年)に一度解体され、全面的に補修されていますから、見た目は新しく綺麗ですが、実は室町時代の貴重な遺構。国の重要文化財にも指定されています。

しかも、この馬留は、単に古いだけでなく、その大きさでも歴史的価値を持っています。横幅約10.5m・奥行約5mの小屋の中に、幅190cm・奥行き230cmの木柵を4台設置し、同時に5頭の馬を留め置き出来るようになっていて、当時は全国でも最大規模の厩舎だったのです。

馬駐内部

ということで、中を覗いて見ると、馬小屋ですから、手綱を括り付ける「鐶(かん)」という金具が沢山設置されています。ところが、この中の2つがちょっと訳ありで、先の八方睨みの虎とともに清水寺の七不思議の一つとされていると言うではありませんか!!

なんでも、これは通常、少し手前に傾けて設置するものらしく、清水寺でも基本的にはそうなっています。ところが、右から3本目の柱の右側面上部と4本目の柱の右側面下部だけは完全に下を向いていて、何故こうなっているのかが未だ謎なのだそうです。一説によると、大工さんの遊び心だったのだとか・・・。これまた、( ゜Д゜)ホンマカィナァ!!!

まあもっとも、これはこんなもので、謎でも不思議でもなんでもないと言う人は少なくありません。ただ、清水寺では馬駐までもが重要文化財で、七不思議が潜んでいるというのですから、恐るべしワンダーランドです。この先も大いに期待出来そうですねo(^-^)o


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バリバリ情報


健康通が身をもって感じたバリバリのバリアフリー情報、
西門下は広場になっているので、多生クッションは悪いですが、車椅子でも見学出来ます。ただ、ここに入るには、意地でも仁王門に辿り着く必要があり、門前の石段を登らなければなりません。正直、車椅子ではちょっと大変です。

仁王門前広場から見た仁王門

前回の仁王門編でもご紹介したように、迂回路を使って一旦境内に入り、下って来る方法もあるにはありますが、それだと今度は障害者芸術団の碑のある石段を下らなければならず、やはり危険です。なので、残念ですが、諦める方が無難でしょう。

また、善光寺堂も石段&石畳の構成で、通路も狭いですから、車椅子ユーザーにはハードルが高いと言わざるを得ません。首振り地蔵の前まで行くのは一苦労・二苦労です。たとえ行けたとしても、車椅子に乗ったままお地蔵さんの首を回すのは、高さ的にも、角度的にも難しいと思います。きっとお地蔵様も、ごめんネ(*´v_v)ゞって思っていらっしゃることでしょう。

善光寺堂

ただ、仁王門前広場自体はフラットで、車椅子での乗り入れは楽勝です。馬中もすぐ前まで行けます。

なお、現在の清水寺では、車椅子ユーザーに限り、拝観受付手前まで車両乗り入れが認められています。前述の通り、どんなに偉い人でも歩いて石段を上るのがマナーだった観音信仰の聖地。参道や境内がこれほどまで整備された今、歩けるのに歩かないなんて罰当たりなことが許されるはずがありません。たとえ障害者や高齢者であっても、歩ける人は歩いて入るという暗黙のうちのルールは、今も健在です。

しかしながら、どうしてもそれが厳しい場合は、決して無理せず、車で入る! これもまた、清水参詣の暗黙のうちのルールなのです。
<参考>→盲目ライターの旅日記!知られざる『清水寺』のバリアフリールートを大公開【京都】 - TABIZINE~人生に旅心を~
【写真撮影】フォトヘルパー:森川修


 




 



 




 




【音羽山 清水寺】


〒605-0862:京都市東山区清水1丁目294
TEL:075-551-1234/FAX:075-551-1287
拝観時間:午前6時~午後6時(期間により延長あり)
拝観料:大人400円/小中学生200円(2020年3月31日現在)
公式ホームページ→音羽山 清水寺

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【HIS】旅行プログラム


 



【シリーズ:おもしろアトラクション満載のテーマパーク『清水寺』】


01,清水坂はワールドバザール
02,仁王門で遊ぼう!
03,門前広場を遊び尽くせ!!
04,北苑に侵入だ~い!!
05,超マイナーなエリアを見よ!!


一休.com


 

賑やかな門前町となっている清水坂を抜けると、一気に視界が広がりますヽ('◇')ノぅわぁあ ちょうど東京ディズニーランドで言うと、ワールドバザールを抜け、シンデレラ城前の広場に出た感じって感じかなぁ!? ただし、目の前にそびえるのは白いお城ではなく、赤い大門です。

仁王門前広場から見た仁王門

こちらは、清水寺の表玄関『仁王門(におうもん)』! そして、その右手奥に建つのが『西門』となります。

清水寺の西門

そう、清水寺では何故か、2つの立派な門が前後ではなく、斜め横並びにしたような実に微妙な位置関係で設置されているのです。その理由はまた後日お話しするとして、取り敢えず、そんな清水寺の玄関口の見どころをチェックして行きましょう。


 




 





 




仁王門を潜る前に


清水寺の仁王門は、その大きさといい、デザインといい、文句なしにインパクト大で、早速とばかりに潜りたくなります。でも、ちょっと待った~!! その前に、見落としてはならぬものが2つもあります。

仁王門前の狛犬


仁王門を目の前に、まず注目したいのが門の表にいる狛犬。実はこの狛犬君たち、ちょいと有名人ならぬ、有名犬です。

その理由は見ての通りなのですが・・・、中には、
“これがどうしてん!?”
とおっしゃる方も少なくないでしょう。

でも、人によっては、アレレレ!?(・_・;?と思われるはず!! ここの狛犬は、2匹とも“あ~ん!”と大きく口を開いています。

仁王門前の狛犬(右)
仁王門前の狛犬(左)

しかしながら、狛犬と言えば、通常は“あ~ん”ではなく“阿吽(あうん)”がお決まりの表情。1匹は口を開いていますが、相棒は口を閉じています。そこで、口を開いている方を「阿形(あぎょう)」、口を閉じている方を「吽形(うんぎょう)」と呼び、セットで「阿吽形(あうんぎょう)」となっているものなのです。

ところが、こちらの狛犬はどちらも亜形ということで、いつしか有名になりました。今や、清水寺の七不思議と言われています。

僕たち、実は犬じゃないんです(*゚益゚)ゞエヘヘ

ということで、一見奇妙に見えるこのツーショット!

仁王門前の狛犬

ですが、実は不思議なことでも、特別なことでもありません。そもそも彼らは犬ではなく、獅子です。そして、狛犬ならぬ狛獅子は元来、口を開いた亜形と決まっているのです。

その一方で、犬は口を閉じた吽形。そこで、一般的な狛犬は、この2匹をコンビにして阿吽形とします。右側が亜形の獅子像、左側が吽形の犬像とすることで、昔ながらに右から左に読むと阿吽となり、“アからン”。即ち、最初から最後までを表すという訳です(・・||||rパンパンッ
<参考>→狛犬 - Wikipedia

どうして清水寺には狛獅子がいるの?

清水寺と言えば、世界が認めた日本の古刹であり、名刹です。なのに、何故に狛獅子が置かれているのでしょうか? 不思議ですよねぇ。どうせなら狛犬の方が分かりやすくていいんじゃないの? きっと純粋なこのブログの読者の皆さん方なら、そう思われることでしょう!?

実際、清水寺でも、有料エリアの入口となる『轟門(とどろきもん)』裏面の狛犬は、獅子・犬コンビの阿吽形です。さらに、この仁王門前にも、昔は阿吽形の狛犬がいました。1911年(明治44年)に、株の仲買人として成功を収めた大阪の実業家:竹原友三郎(たけはらともさぶろう)氏によって寄贈されたもので、高さが約1.5m、重さは1tにも及ぶ立派な銅製だったそうです。

しかしながら、銅造だったがゆえに、1942年(昭和17年)、兵器を作る材料として没収されてしまうという悲劇に見舞われてしまいます(/_;) まあ時節柄、お国のためとあらば、しかたがなかったんでしょうねぇ(゚д゚)(。_。)ウンウン

されど、長年いた狛犬がいないというのは、やはり寂しすぎます。そこで、当時の清水寺を切り盛りしていた大西良慶(おおにしりょうけい)和尚は、地元の人々に必死になって発願しました お願い(´・_・人) 結果、「清水寺普門会(きよみずでらふもんかい)」が向かって右側を、「音羽婦人会」が向かって左側を寄進。それが今の狛犬たちです。

ただし、時は1944年(昭和19年)で、世はまだ戦争まっただ中でしたから、今度は没収されないようにと石像に決定。さらに、奈良東大寺の狛犬をモデルにすることになりました。ところが、そのモデルが阿吽の狛犬ではなく、亜形のみの狛獅子だったのです(゚∀゚;*)アラマ よって、清水寺でも左右ともに亜形となったという訳です。(^0_0^)


 




 





 





 










歴史資料館顔負けの貴重な『基準点標石』


狛犬ならぬ狛獅子君たちに軽く挨拶し、仁王門の入口までたどり着いたら(゚´ω`゚)ピー、回れ右!! ほんの20段ほど石段を上っただけですが、随分視界が変わります。もはやれっきとした絶景スポットです。

仁王門から見た京都市内

さらにもう一つ、仁王門の表側、左手奥には何やら石碑が建っています。健康通たちが写真を撮りに入ろうとすると、
“何ですか、それ?”という声が・・・。驚いて振り返ると、後ろに初老のご夫婦が付いて来ておられました。

ということで、軽くご説明させていただきますとですね、実はこれ、国土地理院の「基準点標石」なるもの。明治時代に英国の測量技術を使って京都市内の地図を作った際に使われたもので、思いのほか貴重な存在です。もはや日本国内で現物が残っているのはここだけらしく、非常に歴史的価値の高い史跡なのであります。

国土地理院の基準点標石

実際のところ、2個でワンセットということは知っているものの、健康通も見方はよく分かりません(/_;) ただ、解説から想像するに、どうやら地下に埋めた基準点標石の上端に刻んだ対角線の中心が基準となるのでしょう。

基準点標石の案内板

北側面に“明治十五年八月建地理局”
東側面に“明治八年”
南側面に“地理寮”
西側面に“測點”
と記されています。

国基準点標石の側面


 




 



 





 





 




仁王門(Niomon)


さあ、お待たせしました。いよいよ仁王門に潜入です(・・||||rパンパンッ

仁王門

じっくり見れば見るほど味の出る清水寺の仁王門は、横幅約10m、奥行約5m、高さ約14mの超立派な楼門です。江戸時代の大火災の被害を免れ、室町時代からの姿を今も残す貴重な存在として、国の重要文化財指定も受けています。

仁王門アップ

実に鮮やかな朱塗りの門で、実際、昔から“赤門”という通称を持っています。さらに、“目隠し門”とも呼ばれることがあるのですが、その理由も後日ご紹介するとして、早速満載の見どころをチェックして行きましょう。

清水寺の仁王門は、豊な芸術性を持つだけでなく、楽しい体験の出来るアトラクション的要素も兼ね備えています。たっぷり見て遊べます(*・`ω-)bゾ!

仁王像


仁王門の主役は、なんと言っても仁王様! ということで、仁王門1階の左右の間(けん)にそれぞれ1体ずつ安置されているのが清水寺の仁王像です。高さは約3.6mあり、京都最大級の仁王像とされています。

仁王像とは、寺門の両脇に安置される「金剛力士像(こんごうりきしぞう)」のことネ(*^∀^人)。その任務はズバリ、お寺に侵入しようとする良からぬ輩をやっつけることです。そのため、金剛杵(こんごうしょ)という武器を持っています。

ただし、必ず左右異なる金剛力士像を一対として祀るのがお約束で、狛犬と同じく右側が亜形、左側が吽形となっています。右の口を開けている方は、“那羅延天(ならえんけん)”こと「那羅延堅固王(ならえんけんごおう)」。左の口を閉じている方は、「密迹金剛力士(みっしゃくこんごうりきし)」という仏様です。

いずれも上半身裸で筋肉隆々、いかにも強そうですが、よく見ると、左の金剛力士の方が若干穏やかに感じるかも知れません。しかし、怒りを内に秘めているだけで、守護神としての役割を立派に果たせるだけの能力を持っています。怒らせると怖いですぞ~!!

<参考>→金剛力士 - Wikipedia

さらに、ここで一つ注目していただきたいのが胸部。なんと、乳首が植物柄で、中々ご立派でございます(*^_^*) これもまた、仁王像の一つの隠れた見どころと言えるでしょう。

これぞ、清水寺の七不思議の一つ

清水寺にはその長い歴史に相応しく、境内の至るところに不思議が潜んでいると言われています。その数7つ。そう、七不思議というやつで、先の狛犬もその一つに数えられています。とは言っても、今となってはなんのことないものも少なくなく、狛犬君たちは、その代表格と言えるでしょう。

そんな中、流石に仁王門本体は違います。正真正銘の不思議を秘めています。というのも、よく聞かれるのが清水寺の仁王門の創建年なのですが・・・、実は、これが未だ解明されていないのです。

確かに、平安時代中期の学者:藤原明衡(ふじわらのあきひら)が記した「清水寺縁起(きよみずでらえんぎ)」によると、平安京が置かれて間もない800年(延暦19年)に、このお寺の正門の扁額が制作されたことにはなっています。ただ、どうも、その当時の門と今の仁王像との間には半端ない時代差があって、これは仁王門ではなかった可能性が高いらしいんですよねぇ。

前述の通り、そもそも仁王門とは仁王像を安置する門で、守護的に多くの寺院で設置されています。門本体の形状に特に規定はありませんが、仁王様のいない門は“仁王門”とは呼べない訳です。

ところが、この仁王門に安置されている仁王像は、鎌倉時代の特徴を色濃く残しています。ということは、少なくとも、先の扁額が掲げられたころには奉られていなかったことになり、仁王門ではなかったことになるのです。

そんなこんなで、清水寺の仁王門の創建は、鎌倉期以降と推定されますが、実際の創建年は不明です。これだけ科学が発達し、次々と歴史の謎が解き明かされる令和に入っても未だ誰も明らかに出来ないとは、ある意味、流石という気がします。まさに、これこそ、清水寺の七不思議の一つだと言えるでしょう。

 




 





 





 




天井と扁額


仁王門の天井は、木を格子状に組み、板を張った「格天井(ごうてんじょう)」という造りになっています。この構造に使われる組木を「格縁(ごうぶち)」と呼び、その間を「格間(ごうま)」といいます。黄色く塗られた屋根を支える組み物の「尾垂木(おだるき)」や「繁垂木(しげたるき)」の先端と周囲の朱色とのコントラストの美しさは隠れた見所の一つです。

仁王門の天井

さらに、2層目の軒下に掲げられた「扁額(へんがく)」の下の縁と「高欄(こうらん)」と呼ばれる手すりの統一感も絶妙ですね(*^_^*)

仁王門の扁額

読めるかな、この清水寺の文字!?

表門に掲げる扁額は、寺院の表札に当たるもので、当然ですが、こちらは『清水寺』と明記されています。ただし、あまりの達筆さに、一目で解読出来る観光客は、そう多くはありません。

仁王門の扁額

それもそのはずで、これは平安時代の書道家:藤原佐理(ふじわらのすけまさ/こうぜい)直筆。彼は、小野道風(おののとうふう)&藤原佐理(ふじわらのすけまさ/さり」とともに、10世紀を代表する能筆家「三蹟(さんせき)」として今日まで名を残しています。ということで、もし、容易に読めれば、書の心ありですよ(・・||||rパンパン
<参考>→藤原佐理 - Wikipedia

なお、藤原佐理は944年生まれですから、この扁額は、先に書いた清水寺縁起に出て来る扁額とは明らかに異なります。このことからも、当初、清水寺の玄関口に建っていたのは仁王門ではなかったと推定される訳です。


 




 





 




仁王門を叩いてみよう!


清水寺の仁王門は、その貫禄に相応しく、見どころも不思議も満載です。さらに、遊び心もしっかり秘めています。ナントッ!!Σ(゚∀゚ノ)ノ 「腰貫(こしぬき)」と呼ばれる部位は、叩いて遊べるのです。

腰貫ってなあに?


木造造の大きな門は、その強度と安定感を確立するため、水平方向に横木を通し、複数の柱を固定するのがお約束です。その横木が「貫(ぬき)」で、中央より下を通る貫を腰貫と呼んでいます。早い話、門の腰の部分を通る貫ということです。

とは言っても、何せ3階建てのビルに相当する高さを持つ門の腰ですから、チビの健康通から見れば、目の高さくらいあります。ゆえに、比較的容易に発見出来るでしょう。左右の仁王様の外側、地上150cmくらいのところに通る木で、正面となる入口側と出口となる背面、どちらも頭が少し飛び出しています。

これ、またまた清水寺の七不思議!!

ところが、仁王門前広場の方から見て向かって右側、南側の腰貫だけが、正面側も背面側もかなり凹んでいます。まるで、誰かにコンコン叩かれたようです。

「カンカン貫」と呼ばれる仁王門の腰貫(西南角)

「カンカン貫」と呼ばれる仁王門の腰貫(東南角)。やっぱり凹んでますねぇ!!

(ToT)>゛スンマセン、正直に白状すると、健康通も何度か叩きました。だって、ここ、叩くと♪カンカン♪。音が鳴るんだも~ん、楽しいじゃないですか(*゚益゚)ゞエヘヘ

ということで、これ、またまた清水寺の七不思議と噂されています。実際、鉄筋じゃなく、木材がカンカン鳴るなんて、不思議だと思いませんか? しかも、仁王門前広場から見て左側、北側の腰貫はいくら叩いても、うんともすんとも言いません。南側だけが鳴るのです。

勿論、重要文化財をむやみやたらと叩くのはどうかとは思いますが、こういう話を聞くと、ついついやりたくなっちゃうのが凡人というものでしょう( ´,_ゝ`)イヒ ということで、長年にわたり、多くの参拝者に叩かれて来ました。凹んでいるのはそのためです。

ちゅうことで、皆さんも是非一度、お試しあれ! ただし、叩きすぎると仁王様の怒りを買いそうなので、ほどほどにね(^_-)


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バリバリ情報


健康通が身をもって感じたバリバリのバリアフリー情報、
清水寺の仁王門は、まさしく石段の途中に建っています。小高い敷居もあるので、残念ながら、車椅子で潜るのは困難です(/_;)

どうしても真下に行きたければ、北苑編でご紹介する車椅子向け参道を使い、拝観受付前広場から下りる方が楽かと思います。とは言え、こちらもそこそこの石段なので、あまりお勧めはできません。ゴメリンコ♪(〃з〃)ゞ

ただ、仁王門前広場からだけでなく、拝観受付前広場から見る仁王門の全景も、とても綺麗です。にも拘わらず、仁王門から入ると背景になるため、ついつい見逃しがち。さらに、迂回道からは、通常のルートでは見られない仁王門の側面や三重塔とのコラボが楽しめるのですが、これもまた、健常者は殆ど知らないショットです。

境内から見た仁王門

車椅子向け参道からのショット

そう、清水寺の仁王門には、車椅子ユーザーだからこその楽しみ方もあるんです。ステキだと思いませんか?

【写真撮影】フォトヘルパー:森川修


 




 



 




 




【音羽山 清水寺】


〒605-0862:京都市東山区清水1丁目294
TEL:075-551-1234/FAX:075-551-1287
拝観時間:午前6時~午後6時(期間により延長あり)
拝観料:大人400円/小中学生200円(2020年3月31日現在)
公式ホームページ→音羽山 清水寺

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【HIS】旅行プログラム


 




【シリーズ:おもしろアトラクション満載のテーマパーク『清水寺』】


01,清水坂はワールドバザール
02,仁王門で遊ぼう!
03,門前広場を遊び尽くせ!!
04,北苑に侵入だ~い!!
05,超マイナーなエリアを見よ!!


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