私は先日、知人の葬儀に参列したのですが、帰宅したあと妻に

「お葬式ってわざわざする必要があるのかな?」

と聞かれました。

たしかに、不景気の今の時代に数百万のお金をかけて、忙しい時間の合間を縫って

葬儀に参列する必要はないのかもしれません。

しかし、葬儀をしないのが当たり前の世の中になったら、それはそれで寂しい社会だと

思いますし、親しい人の死というのは時間をかけて最後のお別れをしたいという気持ちもあります。妻は去年、お母さんを亡くし、その時の葬儀で予想以上のお金がかかってしまったので、

このように考えるようになったのだと思います。

葬儀社の方々も悪気があったわけではないと思うのですが、たしかに私も急かされて

葬儀の内容を決めてしまった感じはあります。

葬儀というものは、何月何日の開式と決まったら、その時刻までにすべて準備を

負えないといけないので、葬儀社のスタッフの方が急がせてきたのも

悪いことではないでしょう。

しかし、こちらは親しい人を亡くしたのですから、もう少し対応の仕方に配慮があっても

よかったのではないかと思います。

最近はあちこちに小さい葬儀場ができていて、葬儀社も競争の中で苦しんでいるのでしょう。

たまに強引な訪問営業をしている葬儀社もありますが、葬儀社の方から営業をしかけるなんて

昔では考えられないことだったので、どこも生き残るために必死なのでしょうね。

葬儀というものは、大金がかかる上に忙しいもなのですが、意味のあるものに

するためには参列する私たち一人ひとりの心づもりが大切だと思います。

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