昨日の日経(2017.6.30朝刊)に「国民皆保険により医療制度は、今のままでは『持続不能』と医師の半数が感じている」という記事が
医師のアンケート調査をした結果とのことです
数字的な裏付けのあるものではありませんが、「医療の高度化によって薬剤費が上がっている」「医高齢者の医療費がかさんでいるというコメントが目立ったそうです。
また「過剰診療も大きな問題」とした医師もいたようです。
国民皆保険制度というのは、国民の全てが何らかの医療保険に入っているという制度です。
1961年に皆保険体制が確立されました。同じ年、国民皆年金制度もできています。
健康保険制度の体系は、何度かの変革を経て以下のようになっています
1 全国健康保険協会管掌健康保険・組合管掌健康保険
2 各種共済保険(国家公務員等、地方公務員、私立学校教職員等)
3 船員保険
4 国民健康保険・国民健康保険組合
5 後期高齢者医療制度
加入者(被扶養者を含む)の数を調べてみると、ざっくりですが
1 全国健康保険協会管掌健康保険・組合管掌健康保険(3500万・2900万)
2 各種共済保険(900万人)
3 船員保険(13万)
4 国民健康保険・国民健康保険組合(3800万)
5 後期高齢者医療制度(1500万)
全部で1億2600万人くらいになります。皆保険ですね。
医療費は40兆円くらいです。そのうち、後期高齢者医療制度では16兆かかるそうです。
後期高齢者というのは75歳以上の人です。
加入者の割合が12%ですが金額が40%を占めます。
高齢化によって、医療費が増えていることが見て取れますね。
長生きすることはいいことだと思います。しかし、できるだけ健康で「自分のことは、だいたい自分でできる」という状態で長生きしたいものだと思います。
生活の質の改善を伴わない延命治療は受けたくないです。
最後は自分ではどうしようもなくなって誰かの世話になって死んでいって、死んだあとも後始末をしてもらわなければならないのですが、これから先、子供たちが独立して家を出て行って、自分も今の仕事を辞めた後、どこで何をして終末を迎えるかわかりませんが、それまではぎりぎりまで自分で自分の生活をしていきたいと思っています。