先日納豆について書いたので、もう少し書いてみます。
納豆のねばねばの中に、ナットウキナーゼという酵素が含まれています。酵素というからには蛋白の一種です。体内において化学反応を触媒します。
酵素の特色として「反応特異性」と「基質特異性」があげられます。
反応特異性:酵素が触媒する反応は1つだけということ
基質特異性:反応する物質を選択する働きのこと
ナットウキナーゼはタンパク質分解酵素なのですが、血栓を特異的に溶解する作用があるそうです。詳しく言うと血栓の中のフィブリンという繊維状のタンパク質を分解します。
血栓は、通常では止血の役割をします。血管に傷がつくと血栓ができて止血します。傷がついた部分が修復されると血栓は消えます(線溶作用)。
この血栓が消えず肥厚化し血管をふさぐと血栓症となります。心筋梗塞とか脳梗塞です。
・血管内非細胞の損傷
煙草、高血圧、高脂血症などで血管内非細胞が傷つきそこから血栓が発生する
・血液性状の問題
粘土性の増加、血液凝固因子の増加、繊維素溶解活性の低下などで血栓が発生する。脱水状態のときや老齢化によって発生しやすい。
・血流の緩慢化
同じ姿勢を長くとったり、ギブスをはめていたり、瘤(動脈瘤や静脈瘤)、心臓内など血流が渦巻く場所に血栓が生じやすい。
ナットウキナーゼは余分な血栓を溶かすということなのでしょう。
ただし、経口での効果は確認されていません。静脈注射で効果があるということのようです
なぜなら、ナットウキナーゼは胃の中で分解されてしまうからです。よって、納豆を食べたり、サプリメントを取ったりでは、ナットウキナーゼ活性を血中に出現させることはできないようです。でも、たくさんサプリメント、売っていますよね。
私は、整腸作用を期待して納豆を食べることとします。納豆が好きというこもありますが…、これが納豆を食べる一番の理由ですかね。
『日本ナットウキナーゼ協会』という団体があります。国内30社、海外20社の会員がいるみたいです。納豆やナットウキナーゼ関連の商品を販売している会社が団体員なのでしょうか。協会本部は大阪にあります。関西というと納豆が嫌いというイメージがありますが…。
ケチをつけているわけではありませんよ(^_^)。
協会によると、夏場は32度以上になると血栓症が多くなるようです。
暑い日には水分補給を十分にしましょう。