「甘いものは太る」と敬遠されがちですが、体内では重要な役割を担っています。
甘みとの上手な付き合い方にについて何回かにわけて書きたいと思います。
まずは砂糖
の働きです。
紀元前の古代インドで最初に作られたとされる砂糖の語源は
サンスクリット語でサトウキビを意味する「sarakara(サルカラ)」です。
日本には奈良時代に中国から伝わったといいますが、庶民に行き渡る
ようになったのは明治期のことです。
ご飯やパンと同じ「糖質(炭水化物)」の仲間で、エネルギー量は
ご飯
やパン
の主成分であるでんぷんと同じ、たった約4kcal(1gあたり)
つまり砂糖は太るというのは誤解なのです。
では他の糖質とどう違うのでしょうか?
食べるとすぐエネルギーとしてりようできることが一番の違いなのです。
糖質を体内でエネルギーにするには分子1個ずつに分解する必要があります。
砂糖はブドウ糖と果糖が1個ずつ結合しただけなので
食べると数十秒で分解され、血管を通って全身にはこばれます。
これに対してでんぷんは、何万個もの分子が結合しているため、
分解するのに時間がかかってしまうのです。
砂糖が分解してできるブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源です。
筋肉や他の臓器は脂肪やたんぱく質もエネルギーとして使い、
余ったブドウ糖は肝臓などに蓄えられますが、脳にはほとんと蓄えることができないのです。
生命維持や記憶など高度な役割を担い、どの臓器よりも多くのエネルギーが必要な
脳にとって、砂糖は即座に役立つ優れものといえます。
勉強や仕事で疲れたとき、砂糖入りのコーヒー
や1粒のチョコレート
が脳を
すぐに活性化させてくれるのです。
そうはいっても砂糖を取ると血糖値が上がって困るという方はコチラ
