脳梗塞から
3年と、数カ月がたちました。
よく言われる
「半年」「1年」が
とっくに過ぎた、
その先の時間です。
この時期の体調って
実際のところ
どうなんでしょうか。
僕は、正直に言うと
歩行の安定性が
かなり悪くなった
と感じています。
歩幅が小さくなり、
足が前に出にくい。
「転ばないように」
と無意識に
体が守りに入っている。
つまり、
うまく歩けなくなっている。
リハビリ病院を
退院した頃と比べると、
回復していない。
むしろ
後退している感覚すら
あります。
それでも僕は
脳梗塞後、
毎日最低1kmは
歩いています。
サボっているわけでも、
何もしていないわけでも
ありません。
それなのに、
状態は良くならない。
むしろ
悪くなっている。
一方で、
僕の知り合いの中には
違う経過を
たどっている人もいます。
僕より少し前に
脳出血や脳梗塞を
経験した人。
その人は
少しずつ、でも確実に
改善している。
今では
杖なしで歩き、
医師の診断書をもらって
運転も再開しています。
同じ病気。
同じような年齢。
同じ「脳のトラブル」。
それなのに、
結果はまったく違う。
良くなっていく人もいれば、
変わらない人もいる。
そして、
悪くなっていく人もいる。
ここが
脳梗塞後の
一番やっかいなところ
なのだと思います。
努力=回復
ではない。
リハビリ量=結果
でもない。
「これをやれば
必ず良くなる」
という公式は
存在しない。
だからこそ、
周囲と比べると
心が折れやすい。
「自分は
何が悪いのだろう」
「やり方が
間違っているのか」
「もう
回復しないのか」
そんな考えが
何度も
頭をよぎります。
でも、
これは珍しいことではない
とも感じています。
脳梗塞後の症状は、
本当に
人それぞれ。
時間が経ってから
バランスが崩れる人。
筋力はあるのに
協調運動が
落ちてくる人。
疲労が
蓄積しやすくなる人。
3年、4年たってから
「あれ?」と違和感が出ることも
決して少なくない。
回復の物語だけが
語られがちですが、
現実は
もっと複雑です。
良くなっている人がいて、
悪くなっている人がいる。
それは
努力や根性の差
だけではない。
脳のダメージの場所、
広さ、
年齢、
生活環境、
ストレス、
疲労。
いくつもの要因が
静かに
重なっていく。
だから僕は、
「自分だけおかしい」
とは
思わないようにしています。
今日も歩けた。
1km、なんとか
歩けた。
それだけで十分な日もある。
脳梗塞後の人生は、
一直線の回復ではなく、
波のある時間
なのかもしれません。
良くなる人もいる。
変わらない人もいる。
悪くなる人もいる。
それが脳梗塞後の現実。
もし、
同じように
「前より歩きにくくなった」
と感じている人がいたら、
それは
あなただけではありません。
ここにも
一人います。