ヴィターリ:カプリッチョ、他 - イタリア四重奏団
イタリア四重奏団
録音:1953年、1956年(全てモノラル)
曲目:
ヴィターリ:カプリッチョ
ヴィヴァルディ:四声のソナタ「聖墓のそばで」
ガルッピ:弦楽四重奏曲ト短調
ボッケリーニ:弦楽四重奏曲Op.58-3、わがままなスペイン娘
カンビーニ:弦楽四重奏曲ト短調
現代的な理詰めの演奏や、鋭い切り込みの演奏も好きですが、ここにはそういう意味でのエキサイティングな興奮はありません。またモノラルの録音なので、音質的にも不利です。しかし、そういう技術的なところは抜きにして、感動の一枚といわれたら、まずこれを挙げたくなります。
特に一曲目、ヴィターリのカプリッチョは、曲の出だし、一つ目の音符から、すぐに音楽の世界に引き込まれます。あくまで自然に音楽に身を任せて演奏している演奏家の姿が目前に迫るようです。音色や音の強弱、微妙な間の取り方、等々、すべての整合性がとれていて、まるで一人で演奏しているかのようです。曲がシンプルな分、演奏によってはかなり退屈な曲になってしまう可能性がありそうですが、本演奏は退屈とは無縁です。
HMV で売っていましたが、残念ながら試聴用の音源は用意されていないようです。

