京の宿しみず /Ryokan Shimizu / 清水憲太 -5ページ目

京の宿しみず /Ryokan Shimizu / 清水憲太

京の宿しみずは  鴨川の流れのように ゆっくりと時間が流れています。ひとつ屋根の下 お客様もスタッフも 笑顔がいっぱいにあふれている宿です。

「一行三昧」

 

 

仏道修行の一つの修行法に専念して励むこと、または、一つのことに集中して、精神を安定させる状態を表す言葉です。

 

雑念を捨て、心を集中し、一つの事に没頭する状態を指します。

 

 

三昧とは梵語のサマディー(三摩地)を音訳したもので、「」「等持」の意があり、心を一境に専注することです。


この三昧と、「常に一直心を行ず」という言葉が合体して、何時とはなしに一行三昧の言葉が生まれました。

 

「常に一直心を行ず」の語意が理解できれば、自ずから一行三昧の意も頷くことができると思います。

 

 

直心とは、「直心是道場」の直心で、まっすぐな心、混じりけのない純一無雑な心、分別執着のない心です。

 

ゆえに、何時でも何処でも何事をなすにしても、そのことに純一であれというわけです。

 

 

「あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃ、忙しい忙しい。時間がない。もう一杯いっぱいで限界だ。

 

なぜ、私ばっかりこんな目に合わなくちゃならないんだろう」と、感じている人は多いのではないでしょうか

 

 

忙しいと、私たちは、次々にやってくる作業に心を奪われ、余裕がなくなって焦りや不満を感じます。

 

けれど、そうした焦りや不満、不安は、実は、全く必要のないものどころか、かえって、作業効率を悪くし、体調を悪くさせてしまうものなのです。

 

 

心を落ち着けて、仕事の優先順位を決め、目の前の一つ一つの作業に、心をこめて、集中していれば、雑念の入る隙はなく、さわやかな気分になります。

 

忙しくても、落ち着いた気持ちで、生活できるのです

 

 

「一行三昧」