ある大手レコード会社の女性演歌歌手の方と知り合って、
演歌以外の曲を歌わせてみる、みたいな(非公式な)仲間内の企画に乗って、その方にブルースロックを提供した事がありました。
良い感じのしゃがれ声がどハマりしてしまい、
調子に乗ってミュージックビデオまで作って、YouTubeで公開し ました。
すると暫くしてレコード会社からクレームが付きました。
勝手な事してくれるなと。
仕方なくビデオを非表示にして、その方との制作活動も止めてしまいました。
さて、その事も忘れかけていた去年の末、その方がNHK-BSの歌番組に出演しているのを見ました。
がんばってるなぁ、と思っていたところ、
突然連絡を頂いたのです。
またケンさんの曲、歌いたいです。
そう言ってくれました。その方は以前から紅白歌合戦への出演を目標にしているのですが、
NHKは、実力に関わらず 話題になっている方を選んでいるのだそうで、
とにかく、ただ真面目に曲を作って歌っているだけではダメ。
ネットで話題になるのだ、と、戦略を聞かせてくれました。
レコード会社は、よほど変な事をしなければ何も言わないと言います。
とにかく自身で話題を作ってから、どうだ、って曲を持って行くんで、との事。
そこで、最近作った、その方に合いそうな曲、5曲を選んで Dropbox で送りました。
たまたま最近自分は昭和歌謡にハマっていたので、作る曲も、懐かしい感じが多かったのです。
全部ボツでも構いませんよ、と言いましたが、ご本人からは、全部歌います、とお返事を頂きました。
そこで、1つお願いをしました。
最低限のレコーディング機材を揃えて欲しかったのです。
具体的には、
・ガレージバンド(音楽制作アプリ)の入った iPad
・マイクとiPadを繋ぐためのオーディオインターフェイス
・Wifi 環境遠方で音源をやり取りして、歌入れをして、投稿もしていくとなると、自宅で歌録ができる様にして頂く必要がありました。
分かりましたー!
と軽快にお返事を下さり、なんと翌週には、
そろえましたー!と連絡がありまし た。
すごい行動力!
こういう方だからプロとしてやっていけているのだな、と感じます。星の数ほど歌手がいて、若い人や、次々と現れる新人達、
売れても大半が一発屋で終わっていくという、 並大抵の業界ではありません。
さて自分もどこまでやれるか。
ここからは、真の作詞作曲力が求められます。
その方の目標が紅白なら、自分はそこで歌われる曲の作曲家となる事を目指そうかな。
いいんです。言うだけはタダですから。