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今まで自分がやってきた中で、

シンセの音作りを効率的に理解できる方法、

それは素の音つまりそのシンセが出す最も基本の音、

なんの加工もされていない音を”作る”事だと思います。

Initial(初期) Soundとも言います。

ほとんどシンセではプリセットになっていたり音色の初期化設定があったりすると思います。

 

自分の場合”Synth1”がちょうどいい具合に素の音作りを覚える事が出来たのでそれを使って解説してみます。

 

Synth1の場合は普通に”Initial Sound"を選ぶと、以下の画面が出ます。

 

なんとなくブラスっぽい音が出ます。

 

これは、ここでいう素の音ではなく、色々な効果がかかっています。

 

では、ここから素の音を作ります。

 

以下の画像の丸印の所を変えます。

 

とりあえず、各部の詳しい説明は抜きで進めます。

 

左下”LFO"がONになっている(1,2と書かれた黄色ボタン)ので

左クリックでOFFにします。(黄色が消える)

 

右中央ディレイ(Tempo Delay)、コーラス(Chorus / Flanger)が

ONになっているので、左クリックでOFFにします。(黄色が消える)

 

中央上アンプ(Amplifter)のA(アタック),D(ディケイ),S(サスティン),R(リリース)のツマミの位置を

A-最小(左いっぱい)

D-最小(左いっぱい)

S-最大(右いっぱい)

R-最小(左いっぱい)

 

にします。

 

 

 

中央フィルター(Filter)の2段目Freq(周波数)を最大(右いっぱい)、Res(レゾナンス)を最小(左いっぱい)にします。

 

フィルターのA,D,S,Rはこの時点ではどこでも影響はないですが、

後々やりやすいのですべて最小にしておきます。

 

左上オシレーターの中の”MIX"というツマミは今真ん中になっていますが、これは1番、2番の2つのオシレーター(発信器)をどのバランスで鳴らすのかという調整ですので、今は1と2が同じ大きさでなっています。

 

2番のオシレーターの中の"Fine"は微妙にピッチを変える為のツマミなのでこれを中央(0)の位置にしておきます。

 

ここでは1番のオシレーターのみにするので、”Mix"のツマミは左いっぱいにします。

 

これで、なんの効果もかかっていません。

 

最後にオシレーターから出る波形を選ぶのですが。

ここではノコギリ波(Saw)を選びます。

 

以下の画像のようになります。

 

素の音とはつまりシンセの発信器(オシレーター)が出す音です。

 

Synth1の場合オシレーターが出す波形は最も基本的な、

ノコギリ波(Saw)、矩形波(Square)、パルス波(Pulse)

サイン波(Sine)、三角波(Triangle)、ノイズ(Noise)

です。

※パルス波の比率が50/50の場合、矩形波といいます。

 

各波形を切り替えると音色が変わるのが分かるかと思います。

 

オシレーターの波形は実際のアナログ(モデリング)シンセも大抵同じです。

これらの波形を組み合わせたり、変化させたりして

シンセで多様な音を作ることが出来るんです。

 

アナログシンセをモデリングしたシンセであれば必ずこの”素の音”があるはずです。

(Massive、Serum等はウェーブテーブルシンセといって使える波形の種類が限りなく多いですが、基本的な波形は出せるようになっています。)

 

自分の場合は逆の発想で、同梱のプリセットや色々なユーザーさんが作ったプリセットを読み込んで、

それを素の音に戻していく作業をすることによって、その音がどこをどう変化させているかが良くわかって音色の作り方を覚えていく事が出来ました。

 

冒頭に書いた、素の音を”作る”とはこういう事だったんです。