君のカケラ



目覚めの朝 1番上の引き出しを


真新しい ハンカチを用意する


奥には  捨てられない思い出が


色褪せた  思い出のハンカチ


左のポケットに何時も 入れていた


ポッケに手を入れると 側に感じてた


お気に入りの ハンカチたち


今では 思い出と共に色褪せた


毎朝 引き出しを覗くたびに


あの時の 心地良いひと時を思い出す


彼女を感じたい時は 送信記録を読み返す


心無い言葉を 送っていた俺に


呆れて 後悔と苦笑い


そんな俺に 区切りをつけた彼女








楽しい 時を過ごしたあの頃


心躍った 会う度に何時も


年老いた俺を 彼女の魅力は


元気付けてくれたっけ


いつしか 歳の差は全く感じなかった


若い頃の様に 怒ったり泣いたり


恋の終わりに気付けなかった


悔しさが 蘇り胸を締め付ける



今夜も エンジンのボタンを


カーステレオから 思い出の曲が


車内を包み込む ボリューム上げる


自分だけの空間


泣かせる 歌詞たちが襲いかかる


心地良く聞いていたあの曲も


今は 悲しく聞こえてくる


帰りたくない このまま走り続けよ






‥‥‥


‥‥‥


君のカケラを拾い続けるから







もう彼女に逢うことは叶わない。