原作の『るろうに剣心』は私の好きな漫画ベスト5に入ります

感想を書かずにはいられませんでした

では特に気になった二人のキャラ別感想から…
剣心役の佐藤健。
実写で彼以上に剣心な役者はいないかと。
ビジュアル的にも妙なコスプレ感が少なく、ほぼ役者そのものなのに剣心に見える。
コスプレ感全開で(相楽左之助の衣装や髪型はちょっと…)漫画のキャラクターに似せてこられても、観ているこっちが恥ずかしくなってしまいますから

普段の剣心(人斬り抜刀斎では無い時)の喋り方が、少しうそ臭い感は否めませんが、バトル中の演技が良かったので、そのギャップとしてはまずまずです。
元々大河での殺陣に評判が良かったそうですが、オープニング鳥羽伏見の戦いでの殺陣は観るものを惹きつける上手い演技でした。
(個人的にはあのオープニングが一番印象に残っています
)斎藤一役の江口洋介。
予想していたより斎藤一でした。というか、ほぼ救命病棟24時の進藤先生ですが

堤真一でも良かったかなと思いましが、眼力で言えば江口洋介で正解だったかもしれません。
オープニングの鳥羽伏見の戦いでは強靭な殺陣がかっこ良く、もっとバトルシーンで活躍してもらいたかったのですが、出番が少なかったのが気がかりです。
ところで終盤に見せたあの牙突はなんなのでしょう。
あのワイヤーアクションは…

構えは非常に良かったので、もっと良い魅せ方があった様に思われ少し残念です。
その他印象に残っている方々…
武田観柳役の香川照之は映画全体に関わってるくので、今作は香川照之に助けられたようなイメージです。
原作のイメージに近く、変な役の代表みたいなキャラクターでしたが、香川照之がいなかったらしまりの無い映画になっていたような気がします。
鵜堂刃衛役のモニカ、いや、チョコモナカジャンボは、予想を裏切る好演技でラスボスの風格があり良かったと思います。
原作者の和月伸宏先生もこの鵜堂刃衛戦には思い入れが強いと言っていましたが、ラストの戦いはな原作の雰囲気も出ておりなかなか見応えがありました。
ストーリーについて…
完全に続編を狙った作りで驚きでした。
全体的にスマートで、実写のカイジのようにあまりネタを詰め込んでいませんでした。
他にも、斎藤一がいちいち「いつまでそんな戦い方をするつもりだ」みたいに、続編を匂わすセリフを言ったり、回想シーンでの緋村巴がバックショットだったり…etc
随所に続編への伏線が張り巡らされていました。
先程も話しに出た実写版のカイジですが、1ですべてのストーリーのいいとこ取りをしたので、面白くて当たり前だったのです(そのしわ寄せで正直続編の2は辛かったですが)
この『るろうに剣心』は、10ある中の、3くらいしかエピソードを使用しておらず、変な言い方ですが、出し惜しみをしているようにも思えました。
もちろん、この作品だけでも完結しており、原作ファンもまずまず納得しているとは思います。
ですが、面白いエピソードが他にもたくさんあるだけに、消化不良ぎみでもあるのです。
恐らく、興行的にも成功している事から私達の期待を裏切る事なく、続編が制作されるとは思います。
次回作では、志々雄真の出演は必至。私個人的には四乃森蒼紫、比古清十郎あたりの出演も期待してしまいます。





