しばらく軽い報告程度で書かせてもらっていたリハビリですが・・・久々に変化があったのでしっかり書いてみようかと思います。


ここ数週間、何をしていてもしなくても四六時中下肢の痙性が抜けない・・・

そんな状態が続いていてしんどいけども耐えることで体力を使う分それなりに眠れるようになったし体力アップに繋がれば好都合かもと我慢し続けています。


下肢の痙性は上肢にも連動してくるので指先に行くほど上手く動かせず一定の形で固まりがちなのでイラスト描きや食事時は試行錯誤しながら手間取りながらなんとか生活ています(^^;


ただ以前とちょっと違うのは痙性の強さ、大概痙性が入ると100%の力で動きを阻害されるのですが四六時中痙性が入っていると何%とは説明しにくいですがゆっくりゆったりと落ち着いた姿勢であれば全力で動きを阻害してくるまではないんだなと感じています。

でも、いざ何かしようと動いたりすればフルパワーで阻害しようとしてくる所は変わらずです(笑)

それでも我慢しながら痙性に耐えていると慣れてくるものでしんどいという感覚が麻痺してくるのかあまり気にならなくなるんです。


そんな感覚になってきた今回の歩行訓練では息は上がるものの力尽きずに済むことが出来ました。ちゃんと体力維持しながら動ききることが出来るようになりました。

これはこれでなかなかの変化なんだと思うのですが少しだけ体力レベルが上がっただけの話、いつもの下肢装具を装着し平行棒内を時間いっぱい力尽きず歩けるようになっただけのこと・・・


じゃあ何が変わったのか?・・・歩く感覚が突然変わった?というか筋肉の動き?というか今まで歩きに他の筋肉がお手伝いしてくれてる?・・・上手く説明出来ませんが「どうなってるの?」と不思議な感覚に思わず言葉が出たほどの変化なのです・・・


今回歩いた距離は5mの平行棒内を10往復、毎回目標としている距離です。

装具を着けて立ち上がり5分程度のストレッチをして歩行スタート、先週先々週と同様3往復ノンストップ、ここで再びストレッチをしてもらい再スタート・・・ここ2週は4往復あたりで力尽きしばらく動けず残り時間グダグダで8往復で終了だったのですが、今回は違い4、5と2往復ノンストップ・・・支える腕の疲労感が強くストレッチがてら休憩。


再び歩き始めてもまだ足に力が入ることに驚きながらも1往復で息が上がるので6往復して1、2分休憩して7往復して再び1、2分休憩・・・

残り時間13分、片付けを考えてあと2往復で終わりだなと思いながら8往復目数歩歩いたところで足の付け根あたりが痙攣したかと思ったら殿筋というかお尻全体にギューッと力(痙性?)が入り背筋も伸びるような感覚で急に姿勢良く足が前に出たんです!心の中では「マジ?たまたま?」と黙って1往復してみようと確信するまで歩いてみました。


お尻の痙性は抜けません、意識をお尻に足を前に出す、その足を軸にしてもう片方の足を出すと意識しながら足に踏ん張れと意識する・・・言葉はおかしいですがお尻で歩く?お尻に命令して歩いてる?腕の負担は少なく重心移動をフォローする程度なので疲れない・・・


休憩なしで2往復目に入るのを見た先生も「歩きが軽くなりましたね」と言う「突然お尻の筋肉が目を覚ましたみたいにお尻に歩かされてるみたい」と答えると筋肉の動きを確認するようにお尻に手を当て「すごいなぁ」と不思議そう・・・

気づけば10分かからず3往復してました。

ビックリ!


次回も同じパフォーマンスを見せてくれかどうか気になるところ・・・

これを修得し自由にコントロール出来ると・・・楽しみです(^^ 


 あんなに長く歩きに味方してくれるような痙性を味わったことはありません。 


 すごい体験でした。 


 覚醒? 


 したことにしときましょう(笑) 



新たな目標が出来たことで入りっぱなしの痙性と仲良くなれそうな気がしてきたケンチンでした。